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2017年9月22日号 vol.329
山口県のローカル線めぐり
山口県のローカル線めぐり/山陰線新観光列車「○○のはなし」

山口県を走るローカル線の魅力をお伝えするこのコーナー。平成29(2017)年8月5日から新たに運行が始まった、新下関駅と東萩駅を結ぶ山陰線新観光列車「○○(まるまる)のはなし」をご紹介します。

深い! 新観光列車「○○のはなし」

今回の旅の出発点、新下関駅に滑り込んできた2両編成の緑の車両。…と思ったら、反対側は鮮やかな赤。そして、間には深い青。山陰の新しい観光列車は、3色のグラデーションが目を引く車体デザインになっています。

でも、どうして3色なの?

「○○のはなし」が走るのは、幕末の志士たちにもゆかりの深い「萩」「長門」「下関」の3エリア。彼らは、幕末から明治にかけて奔走、ゆくゆくは日本と西洋を結ぶ重要な役目を果たしました。

当時の若者たちの胸にあった、まだ見ぬ西洋への憧れ、これを2号車の赤に。西洋が抱いた「東洋の未知の国・日本」への憧れを、1号車の緑に。そして、それぞれをつないだ海の青を二つの色の間に加えて完成したのが、今回のデザイン。色合い一つとっても、なかなか深い理由があるのです。また、萩市の果樹で、原木が長門市に現存する夏ミカンの花と、下関市の花であるハマユウが各所にあしらわれています。

そして、もう一つ興味深いのが、そのネーミング。特徴的ですよね…。

「は」「な」「し」の3字は、列車の走行エリア「萩(はぎ)」「長門(ながと)」「下関(しものせき)」の頭文字を取ったもの。歴史や文化、食、美しい景観など、さまざまな魅力を持つ「は」「な」「し」をご堪能ください、という意味なのです。

1号車の「和」をイメージした緑色の部分の写真/写真をクリックで拡大。Escキーで戻ります

「和」をイメージした緑
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1号車と2号車の海をイメージした青色の部分の写真/写真をクリックで拡大。Escキーで戻ります

海をイメージした青。描かれた夏ミカンとハマユウの花が印象的
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2号車の「洋」をイメージした赤色の部分の写真/写真をクリックで拡大。Escキーで戻ります

「洋」をイメージした赤
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外装を観察したら、いよいよお待ちかねの車内へ。

内装も、外装イメージに合わせ、1号車は「和」、2号車は「洋」と、それぞれ雰囲気の異なるデザインになっています。

2号車は、外装と同じ赤の座席をはじめとした、高級感あふれる洋風のテイスト。すべての座席が海向きに設置されているので、車窓からの景色を正面から眺めることができます。

また、沿線の名産品を購入できる販売カウンターも設置されていますよ。


2号車内装の写真/写真をクリックで拡大。Escキーで戻ります

2号車内装
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販売カウンターの写真/写真をクリックで拡大。Escキーで戻ります

販売カウンター
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取材班が乗車したのは、「和」がコンセプトの1号車。壁やシートの色は落ち着きのある緑。畳張りの足置きがあるので、靴を脱いでくつろぐことができます。一角に設けられた展示コーナーでは、沿線の工芸品などを紹介しています。

1号車内装の写真/写真をクリックで拡大。Escキーで戻ります

1号車内装
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畳張りの足置きの写真/写真をクリックで拡大。Escキーで戻ります

畳張りの足置き
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展示コーナー・下関市の写真/写真をクリックで拡大。Escキーで戻ります

展示コーナー・下関市
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展示コーナー・長門市の写真/写真をクリックで拡大。Escキーで戻ります

展示コーナー・長門市
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展示コーナー・萩市の写真/写真をクリックで拡大。Escキーで戻ります

展示コーナー・萩市
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圧巻の眺め 山陰の絶景を満喫!

新下関駅を出発した「○○のはなし」は、いざ、東萩駅を目指して山陰線を北東へ。徐々に民家が減っていき、やがて現れたのは、一面のコバルトブルー…!

遠くの水底まで見渡せるほど、美しい山陰の海が広がります。

車窓から眺めた海の写真/写真をクリックで拡大。Escキーで戻ります

車窓から眺めた海
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車窓から見る海岸線ギリギリを走る様子の写真/写真をクリックで拡大。Escキーで戻ります

海岸線ギリギリを走ります
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「○○のはなし」の最大の魅力の一つは、景色を最大限楽しめるように大きく作られた窓。大パノラマを前に、スタッフはカメラのシャッターを切る手が止まりません(笑)。時折現れる田園の鮮やかな緑と、その奥に望む海とのコントラストもすてきです。

運行区間には、こうした絶景を楽しめる「ビューポイント」がいくつか組み込まれており、このポイントに差し掛かると、速度を落としての運転と、車内アナウンスによる見どころ解説が行われます。

車窓から見る田んぼと奥に見える海の景色の写真/写真をクリックで拡大。Escキーで戻ります

田んぼの奥には海が見えます
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外観の撮影スポットは、山陰線の旅で予習済み。それにしても美しい風景。美しい車体!


湯玉駅から小串駅間の景色の写真/写真をクリックで拡大。Escキーで戻ります

湯玉(ゆたま)駅から小串(こぐし)駅間の景色
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長門二見駅近くの景色の写真/写真をクリックで拡大。Escキーで戻ります

長門二見(ながとふたみ)駅近くの景色
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黄波戸駅近くの景色の写真/写真をクリックで拡大。Escキーで戻ります

黄波戸(きわど)駅近くの景色
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特産品の振る舞いや観光イベントを楽しむ!

列車は下関市・長門市を経て、萩市に入ります。

ここで思わぬ旅の記念が。

「○○のはなし」では、沿線3市と観光協会などによって、特産品の振る舞いをはじめ、さまざまな観光イベントが実施されます。この日はなんと、「○○のはなし特製の萩焼湯呑(ゆのみ)」をいただきました!

また、「萩のはなし」と題して、茶人が好んだ焼き物として知られる萩焼の由来や、特徴についての解説を聞くことができました。とっておきの「土産ばなし」になりそう!

萩市観光課の方からプレゼントを受け取る様子の写真/写真をクリックで拡大。Escキーで戻ります

萩市観光課の方からプレゼントを頂きました!
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「○○のはなし特製の萩焼湯呑」の写真/写真をクリックで拡大。Escキーで戻ります

「○○のはなし特製の萩焼湯呑」
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橋本川と松本川、萩市街の三角州を作る二つの川を眺めると、いよいよ東萩駅に到着です。ホームでは、「歓迎」と書かれたかわいらしい横断幕が出迎えてくれました。

「○○のはなし」は、約1時間後、新下関駅に向けて折り返します。

約3時間の乗車時間の中に、山陰の見どころをぎゅっと凝縮した満足感ある旅でした。

山陰の列車の旅で、あなたの「はなし」を見つけてみませんか?


萩市の三角州に差し掛かる列車の写真/写真をクリックで拡大。Escキーで戻ります

萩市の三角州に差し掛かりました
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三角州の奥に見える指月山の写真/写真をクリックで拡大。Escキーで戻ります

中央右奥に見える指月(しづき)山には、かつて萩城がありました
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東萩駅ホームにある歓迎の横断幕の写真/写真をクリックで拡大。Escキーで戻ります

東萩駅ホーム。歓迎の横断幕
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【「○○のはなし」グルメ紹介】
沿線各市の名産を味わえる「○○のはなし」オリジナルの弁当やおつまみ、スイーツを販売しています。乗車の1カ月前から3日前までに予約が必要です。良い「はなし」のお供に、どうぞ。
下関の「夢のはなし弁当 」の写真/写真をクリックで拡大。Escキーで戻ります

下関の「夢のはなし弁当 」
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「長門おとずれ弁当」の写真/写真をクリックで拡大。Escキーで戻ります

「長門おとずれ弁当」
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左・「萩のスイーツセット」、右・「萩のおちょことおつまみセット」の写真/写真をクリックで拡大。Escキーで戻ります

左・「萩のスイーツセット」、右・「萩のおちょことおつまみセット」
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詳細リンク:山陰線新観光列車「○○のはなし」車内サービスなどについて(JR西日本)

「○○のはなし」路線図
「○○のはなし」路線図

関連リンク:観光列車詳細:○○のはなし(JR西日本)

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