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2017年7月28日号 vol.327
山口県のローカル線めぐり
山口県のローカル線めぐり/JR山陰本線 第14回

京都駅(京都府京都市)と幡生(はたぶ)駅(下関市)を結ぶJR山陰本線。今回は、梶栗郷台地(かじくりごうだいち)駅から綾羅木(あやらぎ)駅までの見どころをご紹介します。

笛の音が誘う古代のロマン 梶栗郷台地駅

前号の最後でお伝えした梶栗浜(かじくりはま)遺跡を過ぎると、間もなく梶栗郷台地(かじくりごうだいち)駅です。コンクリートの質感がおしゃれな駅。駅前のロータリーには謎のオブジェが。 跨線橋(こせんきょう)から見える森の向こうは、綾羅木郷(あやらぎごう)遺跡。一帯は、綾羅木郷遺跡公園として整備されています。


梶栗郷台地駅外観の写真/写真をクリックで拡大。Escキーで戻ります

梶栗郷台地駅
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駅前ロータリーのオブジェの写真/写真をクリックで拡大。Escキーで戻ります

駅前ロータリーのオブジェ
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梶栗郷台地駅の跨線橋から見る線路と森の景色の写真/写真をクリックで拡大。Escキーで戻ります

跨線橋から。森の向こうには綾羅木郷遺跡が!
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緑豊かな遺跡公園の隣にそびえる、下関市立考古博物館。遺跡からの出土品などが展示されています。

受付そばで、公式マスコット「ぶえ吉(きち)」がお出迎え。不思議な造形と名前です。順路の最初は、「タイムトンネル」。現在から奈良時代までを、絵や写真展示でさかのぼります。どこからか、波の音や、遺跡から出土した土製の笛、土笛(つちぶえ)を再現した楽器の音も聞こえてきます。つちぶえ…ぶえ吉…。なるほど、ぶえ吉は、この土笛がモチーフなんですね。駅前ロータリーのオブジェも! 古代を今に伝える音色を味わいながら、歩みを進めます。


下関市立考古博物館外観の写真/写真をクリックで拡大。Escキーで戻ります

下関市立考古博物館
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受付周辺にある「ぶえ吉」のパネルの写真/写真をクリックで拡大。Escキーで戻ります

「ぶえ吉」がお出迎え!
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タイムトンネルの写真/写真をクリックで拡大。Escキーで戻ります

タイムトンネル
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タイムトンネルの先は、常設展示室。

まずは、古墳時代の展示から。綾羅木郷遺跡の古墳の模型や、須恵器(すえき)や土師器(はじき)といった土器、勾玉(まがたま)、管玉(くだたま)等の装飾品、刀剣、当時の富裕層が用いたと考えられる馬具などがズラリ。

タイムトンネルの終わりに見えてきた常設展示室の写真/写真をクリックで拡大。Escキーで戻ります

常設展示室に出てきました
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古墳時代の土器の数々の写真/写真をクリックで拡大。Escキーで戻ります

土器の数々
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刀剣や装飾品などの写真/写真をクリックで拡大。Escキーで戻ります

刀剣や装飾品など
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馬具の写真/写真をクリックで拡大。Escキーで戻ります

こちらは馬具
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続いては、「海からの文化」コーナー。中国や朝鮮半島と日本に関わりがあったものが、展示されています。

ここで、土笛を間近に見ることができました! 中国の殷(いん)の時代に使われていた「陶塤(とうけん)」に似ており、玄界灘から丹後半島の日本海側でしか発見されていません。吹いてみたいな…。


土笛の写真/写真をクリックで拡大。Escキーで戻ります

おお、これが土笛!
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馬車につける傘の飾り「蓋弓帽」の写真/写真をクリックで拡大。Escキーで戻ります

馬車につける傘骨の先端の飾り「蓋弓帽」(がいきゅうぼう)
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朝鮮半島で作られた多鈕細文鏡と細型銅剣の写真/写真をクリックで拡大。Escキーで戻ります

朝鮮半島で作られた多鈕細文鏡(たちゅうさいもんきょう)と細型銅剣(ほそがたどうけん)
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次は、弥生時代の展示です。土器をはじめ、当時の農耕や漁業の様子を、モニター画面と精巧なミニチュアで紹介するコーナーや、当時の道具や食べ物を紹介するコーナーなどがあります。


弥生土器の写真/写真をクリックで拡大。Escキーで戻ります

弥生土器
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農耕の様子を再現したミニチュアの写真/写真をクリックで拡大。Escキーで戻ります

とても精巧なミニチュアです
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当時の道具や食べ物を紹介する展示の写真/写真をクリックで拡大。Escキーで戻ります

当時の道具や食べ物
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次は、体験コーナーです。

「土器ジグソーパズル」は、磁石の仕込まれた土器の破片状のピースを、型に沿って組んでいくだけ…のはずが難しい! 復元作業の苦労が体験できます。他にもパネルやボタンを使ったクイズのコーナーなどで、楽しく学べます。そして、土笛を吹けるコーナーが! 吹き方は、瓶を吹いて音を出す要領。横の穴をふさいだり、開けたりして、音程を調節。しばし、古代に思いをはせながら、素朴な音色を楽しみました。


土器ジグソーパズルの交配種の写真/写真をクリックで拡大。Escキーで戻ります

「土器ジグソーパズル」
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クイズ「道具のゆくえ」の写真/写真をクリックで拡大。Escキーで戻ります

パネルの絵とショーケースの道具を結び付けるクイズ「道具のゆくえ」
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土笛を吹く様子の写真/写真をクリックで拡大。Escキーで戻ります

土笛を吹いてみます。いい音!
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最後は、吹き抜けに再現された貯蔵用竪穴(たてあな)です。左側は、約二千数百年前の弥生人が収穫物を貯蔵穴に出し入れする様子を、右側は、昭和40年代の発掘調査の様子を再現しています。よく見ると、左右で人形が同じポーズを取っています。凝ってますね! 階段を上がると、竪穴の上周辺にも人形が配置されています。あれ、見覚えがあると思ったら、ここは受付のあるロビー。無駄なく一周できる造りです。


再現された貯蔵用竪穴の写真/写真をクリックで拡大。Escキーで戻ります

再現された貯蔵用竪穴
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貯蔵用竪穴の上階の写真/写真をクリックで拡大。Escキーで戻ります

上階に続いています
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再現された弥生人の衣服の写真/写真をクリックで拡大。Escキーで戻ります

ロビーには、弥生人の衣服が! 着てみませんか?
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博物館で予習を終えたら、外へ! まずは、窓の外に見えた竪穴住居跡。古墳時代と弥生時代の、2軒が復元されています。

弥生時代の竪穴住居跡の写真/写真をクリックで拡大。Escキーで戻ります

窓から見えた弥生時代の円形の竪穴住居跡
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古墳時代の竪穴住居跡の写真/写真をクリックで拡大。Escキーで戻ります

こちらは、古墳時代の方形竪穴住居跡
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遺跡公園に向かうと、数々の古墳が! 圧巻は、博物館内の模型で見た、若宮(わかみや)1号墳。思わず、「ぜんぽうこうえんふん!」と叫ぶほどの興奮。教科書で見た、あの「前方後円墳」です。本当は空から見たい所ですが、ぐるっと周って、鍵穴のような形を確かめます。


博物館内の若宮1号墳の模型の写真/写真をクリックで拡大。Escキーで戻ります

博物館内の若宮1号墳の模型
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若宮1号墳の写真/写真をクリックで拡大。Escキーで戻ります

こちらが実物
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若宮1号墳の「円」の部分の写真/写真をクリックで拡大。Escキーで戻ります

反対側から。手前が「円」の部分
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岩谷古墳の写真/写真をクリックで拡大。Escキーで戻ります

岩谷(いわや)古墳
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墳丘墓の石棺の写真/写真をクリックで拡大。Escキーで戻ります

墳丘墓(ふんきゅうぼ)の石棺
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若宮2号墳の写真/写真をクリックで拡大。Escキーで戻ります

若宮2号墳
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遺跡や出土品が現在見られるのも、大切に保存されているからこそ。さまざまな歴史の遺構がある山口県、また一つ、素晴らしいものを見ることができました。

垢田トマトが有名 綾羅木駅

梶栗郷台地駅を出発し、綾羅木駅へ。途中、綾羅木川を渡ります。建物の並ぶ風景が、ほんのひととき、パーっと開けます。そして、綾羅木駅に到着。この近くにある垢田地区は、とっても甘―い「垢田(あかだ)トマト」の産地。この垢田トマトを使ったゼリーは、下関市ブランドに認定されています。次号は、この綾羅木駅から出発します!


車窓から見る綾羅木川の写真/写真をクリックで拡大。Escキーで戻ります

車窓から見る綾羅木川
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綾羅木川の橋を渡る列車の写真/写真をクリックで拡大。Escキーで戻ります

橋を渡る列車は絵になります
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綾羅木駅外観の写真/写真をクリックで拡大。Escキーで戻ります

綾羅木駅外観
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JR山陰本線路線図
JR山陰本線路線図

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