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2017年4月28日号 vol.324
山口県のローカル線めぐり
山口県のローカル線めぐり/JR山陰本線 第11回

京都駅(京都府京都市)と幡生(はたぶ)駅(下関市)を結ぶJR山陰本線。今回は、川棚温泉(かわたなおんせん)駅から黒井村(くろいむら)駅までの見どころをご紹介します。

まだまだ盛りだくさん! 川棚温泉の見どころ

前号に引き続き、川棚温泉駅周辺をご紹介します。

三恵寺(さんねじ)は、川棚温泉の発見者といわれる怡雲(いうん)和尚によって再興された古寺です。長門三十三観音の二十六番札所として、庶民の信仰を集めてきた本尊の千手観音は70年に1度開帳される秘仏です。また、石仏のぼけ封じ観音が祭られています。冗談を言っても笑ってくれない観音様、という意味ではなく、健康を願う参拝者が多く訪れます。紅葉のシーズンは、境内の木々が鮮やかに彩られるスポットでもあります。

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三恵寺
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ぼけ封じ観音の写真/写真をクリックで拡大。Escキーで戻ります

ぼけ封じ観音
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紅葉シーズンの三恵寺境内の写真/写真をクリックで拡大。Escキーで戻ります

紅葉シーズンにも訪れてみたいです
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次に訪れたのは、国指定天然記念物の「川棚のクスの森」です。天を覆いつくすように茂る枝。それらが全て1本のクスの巨木から伸びています。まるで森のように見えることから、この名が付けられたそうです。高さ27メートル、幹周り11.2メートル、枝張りは東西に58メートル、南北に53メートルと、県内最大のクスノキであり、日本三大樟樹(しょうじゅ・クスノキのこと)の一つとされています。

川棚のクスの森の写真/写真をクリックで拡大。Escキーで戻ります

川棚のクスの森。とてつもなく大きい!
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巨木のそばには、「大楠(おおくす)の枝から枝へ青あらし」と彫られた山頭火の句碑があり、山頭火もこの木に感銘を受けたことがうかがえます。

実際に近くまで行って見上げてみると、本当に森の中にいるような感覚。なんと樹齢約1000年! 生命力を感じることのできるパワースポットです。5月頃になると、小さな白い花が咲くのだそう。その姿も見てみたい!

山頭火の句碑の写真/写真をクリックで拡大。Escキーで戻ります

山頭火の句碑
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見どころの数々をご紹介しましたが、川棚温泉といえば瓦そばを忘れるわけにはいきません!

よく熱した瓦の上に茶そばを乗せ、牛肉や錦糸卵、ノリなどがトッピングされた、目に鮮やかな一品。一番上のレモンともみじおろしは、下関だけあって、ふく(フグ)刺しの薬味みたいですね。パリパリに焼けた香ばしいそばを熱々のタレでいただきます!

起源は、明治10(1877)年、西南の役にさかのぼり、薩摩(さつま)軍の兵士が瓦を使い、肉や野菜を焼いて食べたことにならって考案されたと伝わっています。

川棚名物瓦そばの写真/写真をクリックで拡大。Escキーで戻ります

川棚名物瓦そば
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鬼の伝説が残る鬼ヶ城 黒井村駅

川棚温泉駅を離れ、次なる旅へ。黒井村(くろいむら)駅です。

この近郊には、以前、ホテル、レストラン、遊園地などが複合されたレジャー施設がありました。現在、観光釣り堀の付近にある看板が、その跡地を示しています。

川棚温泉駅から黒井村駅へ向かう列車の写真/写真をクリックで拡大。Escキーで戻ります

川棚温泉駅から黒井村駅へ
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黒井村駅外観の写真/写真をクリックで拡大。Escキーで戻ります

黒井村駅
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レジャー施設跡の「羽生善治七冠達成之地」看板の写真/写真をクリックで拡大。Escキーで戻ります

レジャー施設跡の「羽生善治(はぶ よしはる)七冠達成之地」看板
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この近くには、鬼ヶ城(おにがじょう)という、名前のとおり鬼の伝説が残る山があります。平安時代中期の武将・源頼光(みなもとのよりみつ・らいこう)が退治した大江山(おおえやま)の酒天童子(しゅてんどうじ)の一の子分、霞隠鬼(かいんき)が逃げこんだ山といわれています。登山コースが整備されており、頂上からは絶景が楽しめるとのこと、今回はこの鬼ヶ城に登ってみます。

標高約620メートルの山頂目指して、そばを流れる小川のせせらぎを聞きながら出発です。


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鬼ヶ城
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鬼ヶ城登山口の写真/写真をクリックで拡大。Escキーで戻ります

登山口。鬼に出会うのでしょうか…
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登山道そばを流れる小川の写真/写真をクリックで拡大。Escキーで戻ります

そばを流れる小川
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道の所々が、散った花に彩られていて、写真撮影も楽しくなってきます。

登山道を彩るサクラの花びらの写真/写真をクリックで拡大。Escキーで戻ります

散ったサクラが道を彩ります
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登山道を彩るツバキの花の写真/写真をクリックで拡大。Escキーで戻ります

こちらはツバキ
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登山道に立つ木の写真/写真をクリックで拡大。Escキーで戻ります

自然を満喫しながら写真撮影
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途中、手作り感のにじむ設備を見かけます。地元の方々に愛されている山なのでしょう。人気のない場所で、人のぬくもりを感じるようで、うれしくなりました。

鬼ヶ城の三合目展望所の写真/写真をクリックで拡大。Escキーで戻ります

三合目展望所
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川棚方面と鬼ヶ城方面の分岐点「せきんじ岐れ」の写真/写真をクリックで拡大。Escキーで戻ります

川棚方面と鬼ヶ城方面の分岐点「せきんじ岐(わか)れ」
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休憩小屋「鬼小屋」の写真/写真をクリックで拡大。Escキーで戻ります

休憩小屋「鬼小屋」
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鬼小屋を過ぎると、山頂まであと少し。しかし、ここからがかなり急な傾斜の難所。道の端にロープが設置されています。雨の後などは、ぬかるみや落ち葉などで滑りやすいので、登山靴など、装備を十分に整えてから登ることをお勧めします。

急勾配に設置されたロープの写真/写真をクリックで拡大。Escキーで戻ります

ロープが設置されています
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山頂直前の眺めの写真/写真をクリックで拡大。Escキーで戻ります

ついに山頂…
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山頂に着きました! 360度の自然のパノラマ! 美しい景観に出会いました。

鬼ヶ城の山頂からの眺めの写真/写真をクリックで拡大。Escキーで戻ります

山頂に着きました!
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鬼ヶ城の立て札と厚島の写真/写真をクリックで拡大。Escキーで戻ります

立て札の右側に厚島(あつしま)が見えます
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鬼ヶ城の山頂から見る周辺の山々の写真/写真をクリックで拡大。Escキーで戻ります

振り返れば山々の風景
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鬼ヶ城の山頂から見た雲の写真/写真をクリックで拡大。Escキーで戻ります

見上げれば雲が近い!
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前号のJR山陰本線第10回で紹介した響灘(ひびきなだ)に浮かぶ厚島(あつしま)や豊浦(とようら)の街並み、周辺の山々などを存分に見渡せます。慣れない山登りの疲れが吹き飛びました!


【沿線のイベント情報】
川棚温泉まつり「舞龍祭」
開湯800年の歴史を持つ川棚温泉の起源となった青龍伝説にちなんだお祭りで、餅まきや足湯、山頭火俳句コンテスト作品展示、無料まんじゅう、富くじなど、イベント盛りだくさんです。中でも、全国から踊り子が集まる「よさこい舞龍祭(ぶりゅうさい)」は圧巻で華やかです。また、お得な温泉割引チケットも販売します。     
日時:
平成29(2017)年5月28日(日曜日)8時から18時まで
開催地:
下関市豊浦町・川棚温泉地区および周辺
川棚温泉まつり「舞龍祭」の様子の写真

JR山陰本線路線図
JR山陰本線路線図

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