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2016年10月28日号 vol.318
山口ふるさと大使からの便り

山口県では、県にゆかりのある著名な方に「山口ふるさと大使」を委嘱し、さまざまな機会を通じて山口県の魅力発信にご協力いただいています。今回は、平生町出身のアナウンサー、道上洋三(どうじょう ようぞう)さんにお話を聞きました。

大使プロフィール

道上洋三さんの写真

道上洋三さん

平生町出身。アナウンサー。昭和52(1977)年から、人気ラジオ番組「おはようパーソナリティ道上洋三です」(ABC[朝日放送]ラジオ)を担当する。番組は今年で39周年を迎える。

第21回 道上洋三さん

道上さんは平生町の出身ですね。

道上さん生まれたのは広島県で、小学校1年生のときに田布施町、3年生のときに平生町へ。思い出す風景は、今、人間魚雷「回天」の資料を展示している施設(※1)がある阿多田(あただ)半島の辺り。阿多田にはかつて海軍の潜水学校があり、戦後は少年院となって、母はそこで看護師として働いていたんです。母と僕は、その官舎に住んでいて、お風呂場のすぐそばは海。夏休み、「勉強しなさい」と言われるころにちょうど満潮になるので、お風呂から海に飛び込んでいました。その時パンツは、はいていたのかなあ(笑)。

阿多田交流館の写真

阿多田交流館

近くには神花山古墳(じんがやまこふん)(※2)があって、その下の神社の境内で相撲を取ったり、ターザンごっこをしたり。夏休みには、鍋・釜を持って、子どもたちだけで伝馬船(てんません)をこいで馬島(うましま)(※3)へ。平生町は、子どもが子どもらしく過ごせた僕のふるさとです。

道上さんといえば、人気ラジオ番組「おはようパーソナリティ道上洋三です」。番組では度々、母校の熊毛南高校の話や山口県のPRをしていただき、ありがとうございます。

道上さん僕は高校時代、陸上部で短距離をやっていたんですが、2年生の夏休み前の大会で予選を通過できず、もうやめようと思ったんです。先生は僕の気持ちを察しておられたんでしょう。ハードルを3台買ってきて「やってみないか」と。ハードル競技って、ハードルは10台必要なんですけどね(笑)。先生も僕もハードルのことは知らなかったので、本の写真を見よう見まねで練習し、秋の新人大会に出場しました。その日は雨。土のグラウンドです。有力選手が次々と滑って転ぶ中、それまで3台しか飛んだことのなかった僕はなんとかゴール。その後、先生が来て「道上、優勝したぞ!!」と。エーッ!?ですよ。以来練習を1日も休まず、記録が伸び続け、インターハイ、国体に出場。当時の山口県記録も出し、大学から誘っていただいて、進学できることになったんです。先生は僕の恩人です。

先生の熱意が大学進学、やがてアナウンサーへと続く道を切り開いてくださったんですね!!俳優の原田大二郎(はらだ だいじろう)さんは、高校の後輩に当たるそうですね?

道上さん大ちゃんは2歳下です。俳優になって初めてゲストとしてスタジオに来てくれた時、妙に他人行儀だったんですよ。実は、僕は高校3年の時、友達の彼女のことで他校の生徒とグループ同士の大乱闘をして、停学になったことがあるんです。夏休み前には校長先生が「本校始まって以来の最悪のこと。1・2年生は決して見習わないように」と全校生徒にくぎを刺されまして(笑)。どうやら大ちゃんは、その印象が強かったらしいんです。

でも、その母校で後に道上さんは講演をされています(笑)。

道上さんそうなんですよ。最初は断ろうとしたんですが、「当時の先生は皆、退職されていますから大丈夫です」と言われて。ところが当日、演題に立ってみると、当時の先生たちが会場のあちこちに。すぐにお詫びから始めて、先生のおかげで、その後必死に頑張れたとお話しまして。校長先生からは「いいお話でした」と言っていただきましたが…。

道上さんのお話からは、ふるさとへの愛情がたっぷりと伝わってきます。

道上さん体が弱かった僕が国体選手にまでなれたのは、先生たちのおかげはもちろん、瀬戸内の海と山のおかげだと思います。海のそばで干してあったジャコ、スルメ、イワシ…。そういうものもよく食べたし、おいしかったなあ。ふるさとの食べ物も、支えてくれた人も、けんかした人も、みんな僕の原点であり、僕を育ててくれた栄養です。

最後に、山口ふるさと大使としてメッセージをお願いします!!

道上さん山口県って、おいしいものがありすぎ(笑)。そういえば、大ちゃんの友達がおいしい仙崎のイカを持ってきてくれたことがあるんだけど、いつが一番おいしいのかなあ?

ケンサキイカ(※4)ですね! 1年中おいしいんですが、特に9月から11月にかけてが旬になります。とびっきり甘い「ケンサキイカ」を食べられるお店は、県内あちこちにありますよ!!

道上さんその地ならではのおいしい旬のものを食べに、皆さん、どうぞ山口県へ!

ケンサキイカの写真

ケンサキイカ


  • ※1 阿多田には、戦時中、人間魚雷「回天」や特殊潜航艇「蛟龍(こうりゅう)」「海龍」の基地があった。阿多田交流館では、搭乗員の手紙や映画『出口のない海』で使われた回天のレプリカなどを展示している。本文※1へ戻る
  • ※2 5世紀前半の築造と推定されている前方後円墳。石棺の人骨は、鑑定結果から古墳時代の女性と判明。それにちなみ、古代女王像が建立された。本文※2へ戻る
  • ※3 本土との間に1日3往復の定期船が運航。キャンプ場やゲートボール場、遊歩道、海水浴場などが整備されている。本文※3へ戻る
  • ※4 身が柔らかく、甘みとうま味があるのが特徴。萩市から下関市の沿岸は、全国有数の漁場。本文※4へ戻る
あとがき
昨年、ご自身のラジオ番組で村岡知事とラジオ対談を実施された道上さん。さまざまな場面で山口県をPRしてくださっています。故郷の山口県をこよなく愛する道上さんを、ぜひ皆さんで応援しましょう!

関連リンク:

山口ふるさと大使

今号で「山口ふるさと大使からの便り」のコーナーは最終回です。
11月25日号からは、新コーナーが始まります。お楽しみに!!

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