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2016年7月22日号 vol.315
山口ふるさと大使からの便り

山口県では、県にゆかりのある著名な方に「山口ふるさと大使」を委嘱し、さまざまな機会を通じて山口県の魅力発信にご協力いただいています。今回は、山口市出身のディレクター・アートディレクター・アーティストのYKBX(ワイケービーエックス)さんにお話を聞きました。

大使プロフィール

YKBXさんの写真

YKBXさん

山口市出身。各種映像作品のディレクションや制作に加え、イラストレーションやグラフィックデザインなど活動は多岐にわたり、数々の作品は、国内外の映画祭やイベントでも高く評価されている。
初音ミク・ボーカロイド(※)オペラ「THE END」では、全てのビジュアルディレクション・ 演出・映像ディレクターを務め、ソチ五輪公式放送オープニングを演出するなどさらに活躍の幅を広げている。

  • ※ 歌詞とメロディーを入力するだけで、コンピューター歌声を作り出せる技術本文※へ戻る

第18回 YKBXさん

山口市のご出身ですね。山口におられた頃から今のお仕事(主に映像作品のディレクション・制作など)につながることが好きだったのですか?

YKBXさん絵を描くことは好きでしたね。でも、数々の美大があることは西京高校3年生のときに美術の先生から初めて聞いて衝撃を受けたぐらいだったので、受験の準備には相当焦りました。コンピューターグラフィックス(※1)を勉強したくて、それには理系の大学へ進学しないといけないと思い、数学や物理を一生懸命勉強していたんです。よく考えたら間違ってたな、と…(笑)。高3の夏休みに大阪にある美大受験の予備校に通いました。それまではグラフィックデザイン(※2)の方へ進むつもりだったんですが、予備校で映像の方が向いていると勧められ、自分でもそっちの方が圧倒的に興味があったので方向転換したら、伸び伸びと表現できるようになったんです。

大阪芸術大学の映像学科で学ばれた後の主な経歴を教えてください。

YKBXさん大手ゲーム会社に入社し、ハイエンドコンピューターグラフィックス研究や有名ゲームタイトル(※3)開発後、会社を辞め、ロサンゼルスへ行き、CMや映画のアニメーションの制作に携わりました。その後、任天堂(株)で数々のゲームタイトルを開発後、独立し色々と国内外で活動しながら今の環境に移行しました。

平成24(2012)年に、山口情報芸術センター[YCAM](※4)がプロデュースした「THE END」では、全てのビジュアル・映像のディレクションなどを担当。その作品は高く評価され、パリ公演などにつながりましたね!!

YKBXさん[YCAM]は本当に素晴らしい施設、素晴らしいスタッフの方たちがいるところです。 [YCAM]がなければあの作品は完成しなかったし、今年8月にもハンブルク(ドイツ)とオーフス(デンマーク)で「THE END」の公演が行われることになったんですよ。 山口に[YCAM]という、あんなに素晴らしい場所があることを、もっと多くの人に知ってほしいと本当に思います。

山口情報芸術センター[YCAM]の写真

山口情報芸術センター[YCAM]


YKBXさんには、山口県の観光キャンペーン「やまぐち幕末ISHIN祭」の公式ロゴやキャラクターを制作していただいていて、この春からは、第2章となる、「やまぐち幕末ISHIN祭-維新 ふた旅-」のメインキャラクター、高杉晋作(たかすぎ しんさく)のイラストが登場!! さっそうとしていてカッコよく、今風のとても新しい感じで評判です!!

YKBXさんありがとうございます!! 最初は「文(ふみ)ちゃん(※5)」のようなかわいいキャラクターを作る方向だったんですが、僕の方からもっとリアルなものにしてはどうでしょうかと提案させてもらったんです。実は、村岡嗣政(むらおか つぐまさ)山口県知事と何度か話をさせていただく機会があり、まるで晋作のように、さまざまな課題を受け止め、良い方向に変えていきたいという、とても柔軟で、前向きな強い思いを持った情熱的な方だなあと感じたんです。そこで、知事の分身ではないですが、知事と重なるようなイメージや思いを込めて制作したのが、あのキャラクターなんです。

晋作のキャラクターは、どこかミステリアスで、いい表情をしていますね!

YKBXさんりんとしていて、しかも見る人の心境によって見え方が変わる方が、より 印象深くなるかな、と考えたんです。そして風に吹かれながら、体は「未来(向かって右方向)」を向いている。晋作は華やかさも持った人ということから、着物の素材感・色艶・模様などディテールにもこだわって制作しました。僕自身、歴史は好きで、家には歴史関係の本がいっぱいあるんです。山口県とまさか仕事をするようになるとは思ってもいなかったので、感慨深いものがありました。

高杉晋作の画像

高杉晋作

文ちゃんの画像

文ちゃん

「やまぐち幕末ISHIN祭-第2章-」ロゴデザインの画像

「やまぐち幕末ISHIN祭-第2章-」ロゴデザイン


県内外の皆さんへ、山口ふるさと大使としてメッセージを!

YKBXさん文ちゃんから、晋作へ。晋作を通じて、攻めの姿勢を表現し、山口県のイメージを県民の皆さんも一丸となって一緒に変えていきましょうといったことをアピールしたいと思い、晋作のキャラクターを制作しました。変わろうとしている山口県ってどういう県なんだろう? という期待を持って、たくさんの皆さんに、ぜひ山口県に来ていただきたいと思います。僕自身も山口県でやってみたいアイデアがいっぱいあり、いろんなことを発信して貢献できたらと思っています。どうぞ期待してください。


  • ※1 コンピューターを用いて描いた図形や絵、動画もある。本文※1へ戻る
  • ※2 新聞や雑誌、パンフレット、ポスターなど印刷物のデザイン。本文※2へ戻る
  • ※3 ゲーム作品。本文※3へ戻る
  • ※4 メディア・テクノロジーを用いた新しい表現の探求を軸に活動している、山口市にあるアートセンター。展覧会や公演、子ども向けのワークショップなどの多彩なイベントを開催。本文※4へ戻る
  • ※5 「やまぐち幕末ISHIN祭-第1章-」のキャラクター「松陰先生の妹 文ちゃん」。平成27(2015)年のNHK大河ドラマ『花燃ゆ』の主人公、吉田松陰(よしだ しょういん)の妹「文」がモデル。本文※5へ戻る
あとがき
数々の作品を手掛けるYKBXさんは、ご自身のホームページでも作品を紹介されています。ふるさとへの想いを胸に、活躍されるYKBXさんを、ぜひ皆さんで応援しましょう!

関連リンク:

「やまぐち幕末ISHIN祭」公式ロゴ及びキャラクターデザインの申請手続き等について(観光政策課・観光プロジェクト推進室)

山口ふるさと大使

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