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2016年6月24日号 vol.314
山口ふるさと大使からの便り

山口県では、県にゆかりのある著名な方に「山口ふるさと大使」を委嘱し、さまざまな機会を通じて山口県の魅力発信にご協力いただいています。今回は、下関市出身の歌手・吉﨑勝正(よしざき かつまさ)(クリスタルキング ムッシュ吉﨑)さんにお話を聞きました。

大使プロフィール

吉﨑勝正さんの写真

吉﨑勝正(クリスタルキング ムッシュ吉﨑)さん

下関市出身。昭和46(1971)年、クリスタルキングを結成。昭和54(1979)年、「大都会」がミリオンセラー、翌年NHK紅白歌合戦に出場。昭和59(1984)年「愛をとりもどせ!!」がテレビアニメ「北斗の拳」の主題歌に起用され大ヒット。現在は、ソロバンド「クリスタルキング」としてライブ、ディナーショーなどで活躍している。

第17回 吉﨑勝正(クリスタルキング ムッシュ吉﨑)さん

下関市のご出身ですね? 子どもの頃の思い出深い場所はどこですか?

吉﨑さん子どもの頃は田中町(下関市役所の近く)に住んでいました。わんぱくな少年で、家のすぐ近くの今「田中絹代(たなかきぬよ)ぶんか館(※1)」になっているレトロな建物が当時は電信局で、その北側にある建物のすごく高い煙突のはしごを上っていました。小学校低学年の頃のことです。今思うとぞーっとしますね(笑)。

田中絹代ぶんか館の写真

田中絹代ぶんか館


その辺りは童謡詩人・金子(かねこ)みすゞさんゆかりの地ですね。歌手になりたいという夢はいつごろからあったんですか?

吉﨑さん中学生の頃、ラジオから流れてくる欧米の音楽を聴いて、音楽でご飯を食べられたらいいなって思うようになって。ドラマーに憧れ、高校生の頃は一斗缶にでこぼこを付けて音色を変えた物を並べ、ドラムスティック代わりにテープでぐるぐる巻いた菜箸(さいばし)でたたいていました。「そんなに好きなのか」と音楽をやっていた年上の方がドラムを買ってくれ、それからますますのめり込みましたね。同級生たちと組んだバンドのライブのチケットをこっそり売っていたら先生に見つかって。でも「チケットを売るのはダメだが、ちゃんとやるんならいい」って許してくれたんです。卒業後、下関で働いていた20歳の時に同級生から声を掛けられてボーカルを始め、週末だけ音楽活動をするようになったら職場の先輩たちも応援してくれて。その後、音楽への思いが募り、仕事を辞め、博多から佐世保へ行き、そこでクリスタルキングを結成したんです。

ふるさとのいろんな方に支えられたことが、今につながっているんですね。

吉﨑さん本当にありがたいです。僕は母を亡くしたとき、これで山口県との縁は遠くなったな、と思ったんです。でも、今、同級生や音楽の仲間、山口県ゆかりの団体の方々など、県内外在住のたくさんの山口県の方に支えられ、ライブなどもすごく応援してもらっているんです。

クリスタルキングといえば大ヒットの「大都会」。 どうやって誕生したんですか?

吉﨑さん当時(「大都会」の誕生前)、活動があまりにハードでメンバーが次々と倒れ、気持ちもバラバラになっていったんです。何か希望を持たせようと思ってもコンサートをするお金も労力もない。そんなころ、あるメンバーが見つけたコンテストに出たことがポプコン(※2)の関係者との出会いにつながり、その地方大会、全国大会へ。でもその年はグランプリを獲れなかったんです。次は絶対獲ると決意し、歴代のグランプリ曲を研究して、あのスローなテンポを決め、武道館というでっかい会場に響く曲を、と作ったのがあの曲です。

時代を超えて愛され続ける名曲です!! ところで吉﨑さんから見た山口県の魅力とは?

吉﨑さん例えば日本海と瀬戸内海に面していて、異なる自然や味を楽しめること。母の出身地は瀬戸内海に面した上関町で、毎年夏に遊びに行っていたんです。上関海峡、いいですね! 日本海側では、日本の海の色とは思えない角島!!何度行っても飽きない。秋吉台もいい!! 味といえば山口ふるさと大使として去年、宇部での「やまぐち地産・地消フェア」のオープニングに参加し、そこで長ーいかまぼこをカットする“かまぼこカット”を子どもたちとやったんです。テープカットじゃなく(笑)。山口県のかまぼこって素材の味がして圧倒的にうまい!! 次は外郎(ういろう)でのテープカット、どうかなあ(笑)。山口県の外郎もよその県とは全く違う。本当においしい!! ウニもアジもブリも!! おいしいものいっぱいありますね。山口県の人は奥ゆかしくてまだまだ宣伝下手。僕もそうだけど(笑)。山口県の魅力、全国の人にもっと知ってほしいです!

やまぐち地産・地消フェアで県産農林水産物をPRする吉﨑さんの写真

やまぐち地産・地消フェアで県産農林水産物をPRする吉﨑さん


かまぼこによるテープカットの様子の写真

かまぼこによるテープカット

やまぐち地産・地消フェアでのミニライブの様子の写真

やまぐち地産・地消フェアでのミニライブの様子


  • ※1 「下関市立近代先人顕彰館」(通称「田中絹代ぶんか館」)。絹代は明治42(1909)年下関市生まれの日本を代表する女優。同館では、絹代の遺品や映画資料などを展示。建物は大正13(1924)年竣工。周辺はレトロな建物が多く、童謡詩人・金子みすゞゆかりの地でもある。本文※1へ戻る
  • ※2  昭和44(1969)年から昭和61(1986)年まで行われていた「ヤマハポピュラーソング・コンテスト」。本文※2へ戻る

おすすめリンク
魅力発県やまぐち特集「やまぐちレトロ散歩」 田中絹代ぶんか館

あとがき
「僕は低音だけと思われていますが、実は低音から高音まで」と語られる吉﨑さん。今年秋には、下関のライブハウスなどのほか、萩でも初めてライブを開催されるそうですよ。「山口県に音楽で恩返しができたら」と意気込む吉﨑さんをぜひみんなで応援しましょう。

山口ふるさと大使

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