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2016年4月22日号 vol.312
山口県のローカル線めぐり
山口県のローカル線めぐり/JR岩徳線 前編

岩国駅(岩国市)と櫛ケ浜(くしがはま)駅(周南市)を結ぶJR岩徳線。今回は、岩国駅から川西(かわにし)駅までの見どころをご紹介します。

岩国駅から出発!

今回の出発駅は現在、東西の地域をつなぐ自由通路の整備やバリアフリー化など、リニューアル中の岩国駅。
 趣のある紅(べに)色の車両に乗り込み、いざ出発!

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岩徳線車両
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現存する昭和レトロ 西岩国駅

西岩国駅に到着。降りると長いホームが! かつては、岩徳線が主要な路線だったため、長編成の列車が停車できるように長く造られたそうです。

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長いホーム
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西岩国駅の駅舎はレトロでとてもかわいらしいんです! 青空に屋根の色が映えていますよね。
 玄関部分の正面と側面を合わせた五連のアーチは、錦帯橋をモチーフにしたデザインとなっているのだとか。

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西岩国駅舎
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平成16(2004)年、岩国市は西日本旅客鉄道株式会社から譲り受けた西岩国駅舎を改装し、「ふれあい交流館西岩国」としてリニューアルオープン。平成18(2006)年に国の登録有形文化財に指定され、また、平成20(2008)年には西日本旅客鉄道株式会社の登録鉄道文化財に指定されています。今もこんなにきれいな状態で残っている駅舎には地域の方々の愛を感じます。

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待合室の照明
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駅舎内のベンチの写真/写真をクリックで拡大。Escキーで戻ります

駅舎内のベンチ
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待合室の照明は当時のもので、駅舎内のベンチは「平成の架け替え」が行われた際に解体された錦帯橋の木材を利用したものです。

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木炭自動車
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木炭を燃やすボイラーが付いています
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木炭自動車車内の写真/写真をクリックで拡大。Escキーで戻ります

木炭自動車車内
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駅舎のそばには木炭自動車が展示されています。自動車の外観も車内も、使われていた当時と同じ造りで復元されたものだそうですよ。

錦帯橋付近には見どころ満載! 西岩国駅

西岩国駅からバスで10分ほどで、日本三名橋「錦帯橋」に。春は桜、夏は鵜飼い(うかい)や花火の夜景、秋は紅葉、冬は雪化粧など、「錦」の名の通り、四季折々の色彩豊かな景観が楽しめます。
 取材日は平日でしたが、海外の方も多くいらっしゃいました。

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錦帯橋
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錦帯橋橋上の写真/写真をクリックで拡大。Escキーで戻ります

錦帯橋橋上
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岩国と言えば国の天然記念物に指定されたシロヘビも有名です。平成28(2016)年3月24日にリニューアルオープンしたばかりの「岩国シロヘビの館」に行ってみました!

岩国シロヘビの館外観の写真/写真をクリックで拡大。Escキーで戻ります

岩国シロヘビの館外観
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館内では本物のシロヘビが展示されており、シロヘビの生態を学べる映像・展示のほか、シロヘビに関するクイズで遊べるゲームやウロコに触れるコーナーもあります。
 実際に見るシロヘビはなんだかかわいい顔をしていました。

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シロヘビ
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シロヘビの館内観の写真/写真をクリックで拡大。Escキーで戻ります

シロヘビの館内観
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岩国シロヘビの館のすぐ近くには、「岩国城ロープウエー」の乗り場があります。
 これに乗って岩国城まで行ってみます!

岩国城ロープウエーの写真/写真をクリックで拡大。Escキーで戻ります

岩国城ロープウエー
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車内からの景色
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山頂のロープウエー乗り場から5分ほど歩いて岩国城へ!

岩国城に続く道の写真/写真をクリックで拡大。Escキーで戻ります

岩国城に続く道
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岩国城外観
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慶長13(1608)年に初代岩国領主吉川広家(きっかわ ひろいえ)によって建てられた岩国城。
 錦川を天然の外堀とし、川向こうに城下町を形成。藩の象徴として仰がれていましたが、幕府の「一国一城令」により、完成からわずか8年で取り壊されました。現在の天守は昭和37(1962)年に再建されたものだそうです。

天守閣内の展示の写真/写真をクリックで拡大。Escキーで戻ります

天守閣内の展示
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展望台からの景色
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城内では錦帯橋の模型や写真、刀剣や甲冑(かっちゅう)などが展示され、4階は岩国市街を一望できる展望台になっています。

宇野千代のふるさと 川西駅

錦川を渡ると、川西駅に到着です。

車窓から見える錦川の写真/写真をクリックで拡大。Escキーで戻ります

車窓から見える錦川
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川西駅ホームの写真/写真をクリックで拡大。Escキーで戻ります

川西駅ホーム。錦川清流線の起点駅でもあります
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川西駅から徒歩5分ほどの場所に、小説「おはん」などで知られる作家・宇野千代(うの ちよ)生家があります。こちらでは、宇野千代の文机など、千代ゆかりのさまざまなものを見学することができます。住宅の主屋(しゅおく)は平成19(2007)年に国の登録有形文化財に指定されています。

宇野千代生家外観の写真/写真をクリックで拡大。Escキーで戻ります

宇野千代生家外観
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宇野千代の文机
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また、縁側からは、100本余りのモミジの広がる庭園を眺めることができます。

縁側から見た庭園の写真/写真をクリックで拡大。Escキーで戻ります

縁側から見た庭園
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千代はこの庭園がとても好きだったそうです。  「先生はよく縁側に座られてお庭を眺めていらっしゃったんですよ」と、生家を守る方が教えてくださいました。
 同じように縁側に座らせていただくと、静かで、とても穏やかな気分になりました。

川西駅から7分ほど歩くと、千代の作品に登場する水西書院(すいせいしょいん)があります。
 旧岩国藩主吉川家の仮住居として建てられたこちらの建物。平成12(2000)年に国の登録有形文化財に指定されています。

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水西書院外観
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建物内は通常公開されていませんが、岩国市に申請すれば一般の方でも利用できます。集会やお琴の教室などで利用されているそうですよ。

水西書院1階の写真/写真をクリックで拡大。Escキーで戻ります

水西書院1階
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水西書院2階の写真/写真をクリックで拡大。Escキーで戻ります

水西書院2階
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ローカル線の出会い人 特定非営利活動法人 西岩国・駅と広域まちづくりの会の皆さん

平成4(1992)年に無人駅になった西岩国駅の駅舎の保存のために活動されている、特定非営利活動法人 西岩国・駅と広域まちづくりの会(以下、NPO西岩国)の桑原克忠(くわはら かつただ)さん、大谷清(おおたに きよし)さん、錦生好英(きんせい よしえい)さんにお話を伺いました。

「NPO西岩国は、由緒ある建築物である西岩国駅舎の保存と、西岩国のまちづくりを目的として設立されました。『西岩国駅舎が市内外の方々の交流の場となれば』と西岩国駅舎の維持と管理、観光案内、朝市の開催など、日々活動しています。
 展示室の貸し出しも行っているんですよ。駅を利用される方々に観ていただけるので、申込みも多いんです。

駅舎に隣接している『旬彩館(しゅんさいかん)』では火・木曜日に地元の方々が作った野菜などを販売しています。土曜日には旬彩館横の駐車場で朝市も開催しています。

NPO西岩国で駅舎を管理をするようになって、トイレも改修したんです。『きれいなトイレがあれば立ち寄っていただける機会が増えるんじゃないか』と心を込めて、毎日掃除を行っています。

今後は、現状維持はもちろんですが、旬彩館でサロンのようにくつろげる空間が作れたら、と考えています。もっと多くの方々に来ていただきたいですね。」

西岩国・駅と広域まちづくりの会の皆さんの写真

写真左から錦生好英さん、桑原克忠さん、大谷清さん

旬彩館の写真

旬彩館


【沿線のイベント情報】
ヱヴァンゲリヲンと日本刀展
全国の刀匠たちが挑んだヱヴァンゲリヲンの世界! 作品に登場する槍(やり)や刀剣、さらに作品からインスピレーションを受けたオリジナルの一振りなど、刀剣界がその伝統と技を惜しみなく注ぎ製作した、数々の新作刀剣類が展示されます。日本の伝統技術、そして新しい日本刀の世界をぜひご覧ください。

開催期間:
5月14日(土曜日)から7月10日(日曜日)まで
開催時間:
9時から17時まで(入館は16時30分まで)
休館日:
木曜日
開催場所:
岩国美術館
問い合わせ:
岩国美術館
電話:
0827-41-0506

関連リンク:
岩国美術館
ヱヴァンゲリヲンと日本刀展のチラシ表面
ヱヴァンゲリヲンと日本刀展のチラシ裏面
【沿線グルメ紹介】
岩国寿司
岩国寿司の写真
郷土料理として親しまれている、押し寿司風に仕上げた保存食としてのちらしずしで、岩国地方ならではの郷土料理として親しまれています。
関連リンク:岩国寿司(岩国市公式観光Webサイト)

JR岩徳線路線図
JR岩徳線路線図

※後編では、川西駅から徳山駅までの見どころをご紹介します。

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