ここから本文

2015年12月25日号 vol.306
山口県のローカル線めぐり
山口県のローカル線めぐり/JR美祢線

厚狭駅(山陽小野田市)から、長門市駅(長門市)までを結ぶJR美祢線。今回は美祢駅から於福駅までの沿線の見どころをご紹介します。


ご存知「富山の薬売り」、伊佐にもあった薬売り!「美祢市歴史民俗資料館」

前回厚狭(あさ)駅を出発し、美祢(みね)駅まで到着しました。今回は、美祢駅の周辺案内の続きからです。

美祢駅から徒歩圏内にある「美祢市歴史民俗資料館」にやってきました。さまざまな民俗資料の中でひときわ気になったのは、古くから地元で家庭常備薬として親しまれていたという「伊佐(いさ)売薬」という薬に関する資料。家庭常備薬といえば、「富山の薬売り」を思い浮かべますが、なんと、この美祢市伊佐地域には、薬売りを営む業者が最盛期の幕末から明治初期には30軒もあったのだそうです。その商圏は、山陰、九州、関東まで広がっていましたが、富山などの薬売りとの競合などにより、次第に衰えていき、昭和18(1943)年、最後の一軒も廃業となったそうです。

伊佐売薬の資料の写真/写真をクリックで拡大。Escキーで戻ります

伊佐売薬の資料
※写真をクリックで拡大。Escキーで戻ります。

預袋の写真/写真をクリックで拡大。Escキーで戻ります

こちらは預袋(あずけぶくろ)。家庭でこの袋に常備薬を入れておき、薬売りの行商が補填していたそうです
※写真をクリックで拡大。Escキーで戻ります。


関連リンク:美祢市歴史民俗資料館・美祢市化石館
山口県の文化財「伊佐の売薬用具及び売薬関係史料」

ホームから見える石灰石採石場 重安駅

重安(しげやす)駅に到着です。それにしても、とても長いホームです。
 駅西側には石灰石採石場があり、以前はここから貨物車への積み込みがおこなわれていましたが、現在はトラック輸送に変わったため、積み込み施設は無くなっています。

大理石の看板の写真/写真をクリックで拡大。Escキーで戻ります

大理石に文字が彫られた石灰石と大理石を説明する看板
※写真をクリックで拡大。Escキーで戻ります。

重安駅のホームの写真/写真をクリックで拡大。Escキーで戻ります

以前は石灰石積み込み施設があった、とても長いホーム
※写真をクリックで拡大。Escキーで戻ります。

石灰石採石場の写真/写真をクリックで拡大。Escキーで戻ります

ホームから見える石灰石採石場
※写真をクリックで拡大。Escキーで戻ります。


ホームを眺めていて気付いたのは、待合所の造り。ホームの向かい側から見ても、列車の進行方向の向きから見ても、きれいな左右対称の形。レトロな風情で、丁寧に造られています。

ホーム向かい側から見た待合所の写真/写真をクリックで拡大。Escキーで戻ります

ホーム向かい側から見た待合所
※写真をクリックで拡大。Escキーで戻ります。

列車進行方向から見た待合所の写真/写真をクリックで拡大。Escキーで戻ります

列車進行方向から見た待合所。なんだかかわいいたたずまいです
※写真をクリックで拡大。Escキーで戻ります。


重安駅で撮影した美祢線車両の写真/写真をクリックで拡大。Escキーで戻ります

※写真をクリックで拡大。Escキーで戻ります。

こちらは重安駅で撮影した一枚です。ローカル線を走るディーゼル車の魅力は、架線やパンタグラフがないせいか、空を背景にした列車の姿がすっきりしているところ。

道路と線路が仲良く並走! 於福駅

於福(おふく)駅周辺は線路と国道が寄り添うように並走する長い直線コースがあります。列車とクルマ。手段は違えど同じ旅の感覚を共有できるかも?

線路と国道が並走する長い直線コースの写真/写真をクリックで拡大。Escキーで戻ります

線路と国道が並走する長い直線コース
※写真をクリックで拡大。Escキーで戻ります。

道の駅おふく外観の景色の写真/写真をクリックで拡大。Escキーで戻ります

道の駅おふく外観
※写真をクリックで拡大。Escキーで戻ります。


また、於福駅のすぐ近くには道の駅おふくがあります。ここではMine Collection(ミネコレクション)などの特産品に出会えます。評判のシャーベットをいただきました。ミネコレにも選ばれている木苺(キイチゴ)味をチョイスしましたが、ほどよい酸味が新鮮で、ボリュームがあってたっぷり味わえますよ。 お腹がすいたらレストランでお腹を満たすもよし、かけ流し温泉や足湯で温まるのもよし、ゆったり時間を過ごせる道の駅です。

道の駅おふくの足湯の写真/写真をクリックで拡大。Escキーで戻ります

道の駅おふくの足湯
※写真をクリックで拡大。Escキーで戻ります。

木苺のシャーベットの写真/写真をクリックで拡大。Escキーで戻ります

木苺のシャーベット
※写真をクリックで拡大。Escキーで戻ります。


吸い込まれそうなエメラルドグリーンの透明感、別府弁天池

道の駅おふくからバスで9分、バス停から徒歩10分ほどで、名水百選にも選ばれている別府弁天池(べっぷべんてんいけ) に行くことができます。これも秋吉台周辺の地質のなせるわざでしょうか。これほどの透明感、美しいエメラルドグリーンに出会えるとは。池は想像よりも深さがあり、じっと見ていると吸い込まれそうな不思議な力を感じます。飲用の給水所も設置されています。見た目そのままに透明感あふれる味わいでした。

弁天池の写真/写真をクリックで拡大。Escキーで戻ります

目に鮮やかな弁天池
※写真をクリックで拡大。Escキーで戻ります。

弁天池の説明板の写真/写真をクリックで拡大。Escキーで戻ります

弁天池の説明板
※写真をクリックで拡大。Escキーで戻ります。


関連リンク:別府弁天池


ローカル線の出会い人 道の駅おふく総支配人 黒崎哲幸さん 駅長 坂田哲さん

道の駅おふくでは、鉄道の駅さながらの制服を着た駅長さんがお客さんから大好評なのだそうです。これにはなにやら仕掛け人がいるらしく…。総支配人の黒崎哲幸(くろさき てつゆき)さんと駅長の坂田哲(さかた さとし)さんにお話を伺いました。

黒崎さん「平成27(2015)年8月から総支配人として長野県から赴任し、道の駅おふくの運営に加えて、イベント・企画等のプロデューサーを務めています。美祢市の地形や地質が作る独特の景観は、まるでアミューズメントパーク。秋吉台など有名な観光名所がありますが、まだあまり知られていない名所もある、まさに「鉱山」。埋もれている観光資源を発掘して、情報発信していく場所になればと思っています。
また、各機関や観光名所が個々で情報発信をするだけでなく、お互いが連携することでより大きな力が生まれます。例えば坂田駅長の制服着用ですが、これは「せっかくJR於福駅の近くに道の駅があるのだから」という発想からです。これでJR美祢線に興味を持ち、乗車して旅を楽しんだというお客様もおられるんですよ。今後も各所との連携を模索しながら美祢市観光に興味を持っていただける企画を用意しますので楽しみにしてください。ぶち頑張ります!」

黒崎さんの写真

総支配人の黒崎さん


坂田さん「ハロウィーンの仮装として制服を着てみたところ、お客様から大好評をいただきまして、それ以来この服装で勤務しています。記念撮影をお願いされたり、「かっこいい!」「よく似合う!」との声を掛けていただき、嬉しく思っています。実はこれ、黒崎総支配人の発案なのです。
今後は制服を着用した「副駅長」「助役」も登場しますし、Mine Collectionコーナーの商品を増やすなど、よりお客様に楽しんでいただけるような道の駅にしていきます。また、従来からの売りであるおふく温泉や足湯で心身を癒やしたり、美祢の特産品を使った食事やシャーベットを楽しんでください。
ここからは秋芳洞や別府弁天池行きのバスも出ていますので、観光拠点としてもご利用いただけます。ぜひ気軽に道の駅おふくに立ち寄ってください。「花とお湯に出会えるやすらぎの駅」道の駅おふくに1回来てみーね!」

坂田さんの写真

美祢市観光協会のポスターの前でポーズをとる駅長の坂田さん


【沿線のイベント情報】
秋吉台野火の祭典(美祢市)
秋吉台野火の祭典の様子の写真
「秋吉台山焼き」と同じ日の夜に、焼かずに残した若竹山の周辺約30ヘクタールに火が放たれ山が赤く染まります。5メートル近く立ち上る炎や直径50メートルの火文字は、闇の秋吉台に幻想的な世界を創り出します。
開催日時:
平成28(2016)年2月21日(日曜日)19時から
(雨天の場合27日(土曜日)に延期、28日(日曜日)まで順延。以降は中止)
開催場所:
秋吉台展望台および若竹山周辺
問い合わせ:
(一社)美祢市観光協会
電話:0837-62-0115
【沿線グルメ紹介】
美東ごぼう
カルスト台地特有の赤土の恵みを受けて育った美東ごぼうは、まさに地球からの贈り物。美東町赤郷地区で収穫される美東ごぼうは風味がよく全国的に人気です。 うどんや、お茶、せんべいなど、いろいろ楽しめる美東ごぼうをぜひどうぞ。

美東ごぼうの写真
美東ごぼうの畑の写真


関連リンク:美祢市地域ブランド Mine Collectionの認定商品(交流拠点都市 美祢市)

JR美祢線路線図
JR美祢線路線図
関連リンク:乗ろうよ! 美祢線(JR美祢線利用促進協議会)

ページの先頭へ戻る



ページの先頭へ