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2015年11月13日号 vol.303
山口ふるさと大使からの便り

山口県では、県にゆかりのある著名な方に、「山口ふるさと大使」を委嘱し、さまざまな機会を通じて山口県の魅力発信にご協力いただいています。今回は、萩市出身のアニソン(アニメソング)歌手・きただにひろしさんにお話を聞きました。

大使プロフィール

きただにひろしさんの写真

きただにひろしさん

萩市出身。平成11(1999)年、TVアニメ「ONE PIECE」主題歌「ウィーアー!」でデビュー。
現在はアニソンシンガー・ユニット「JAM Project(※1)」の一員としても活動している。

第11回 きただにひろしさん

きただにさんは萩市須佐のご出身ですね。ミュージシャンになりたいと思うようになったのは、いつごろからですか?

きただにさん興味を持ち始めたのは中学校に入り、兄の影響でギターを始めてからです。そのうちにバンドを始めてミュージシャンへの夢が芽生え、コンテストの地区大会で賞をもらえるようになると、東京で勝負できるんじゃない? って勘違いし始めて(笑)。猛反対する両親を説得し、高校を中退し、東京に出た兄を頼って上京。両親に約束した美容師の免許も取り、バンド活動を続けました。でも、ライブハウスに出ると全国から集まったすごい人たちがいっぱい。天狗(てんぐ)の鼻を折られました。そのうちに周りはどんどんデビューし、自分は焦るばかり。とうとう決意し、兄たちと10年やってきたバンドの解散を自らせがんでしまったんです。その後もあきらめず、ソロデビューに向けて必死で頑張り、人に恵まれてJ-POPの3人組でデビューできたんですが、その後、事務所から戦力外通告されてしまったんです。

きただにさんといえばTVアニメ「ONE PIECE」の主題歌「ウィーアー!」などで有名です。どういう経緯でアニソン歌手に?

きただにさんこれからどうしようと思っていたときに「ウィーアー!」の仮歌(かりうた)(※2)の仕事を初めてやったんです。すると作曲家さんが「この人でいいじゃん」と言ってくださって。うれしかったですね!!後で聞いたところ、アニソンは初めてだったから「真っ白な状態で素直に歌ったのが良かった」と。「ウィーアー!」は僕の人生を変えた一曲。まさに感謝、感謝です。他のアニソン歌手も同じように人生をアニソンに救われたっていう人が多いんですよ。だから恩返しのつもりで、この業界(アニソン)を盛り上げるためには僕らはどこへだって行こう、と。例えば武道館での数万人のライブの数日後、地方のスーパーやお祭りで歌ったり(笑)。フットワークが軽いんです。

なるほど。そうしたアニソンへの感謝もあって今「JAM Project」の一員としても活動しておられるんですね!ところで須佐は平成25(2013)年7月の豪雨で甚大な被害を受けました。ご実家も被災されたそうですね?

きただにさんはい。そのとき僕は仕事で海外にいたんです。実はその前日、父が事故死しまして、その日はまだ父の葬儀前。亡骸が寝かされていた実家に水が押し寄せ、床上浸水になってしまったんです。兄は交通が遮断されて須佐に戻れず、僕の同級生や先輩たちが父の亡骸を高台まで運んで母を助けてくれたそうです。数日後、帰郷したら、町は見るもの全て泥だらけ。多くの家が壊れていて、涙…でした。でも、そんな中でも子どもたちが一生懸命掃除し、たくさんのボランティアの人も助けてくれていて本当にありがたいなあ、僕らも何かやらなきゃと思いました。

被災からちょうど1年後、災害復興元年を目指した盛大な「須佐弁天祭と須佐湾花火大会」を開催するため、いろいろと尽力されましたね!

きただにさん須佐観光協会が須佐湾花火大会で見られなくなっていた尺玉花火を復活して須佐を元気づけたいと考え、クラウドファンディング(※3)で支援を募ることにしたんです。それを聞き、ブログやライブ、ツイッターで発信したところ、多くの人たちが賛同してくれて目標額250万円を見事達成!!感動しました。また、アニソンの先輩、影山ヒロノブさん、遠藤正明さんも無償で復興祈念ライブに出演してくれることになって。当日は全国からすごくたくさんの人が来てくれて盛り上がり、感激しました。きっと須佐のことを知ってくれるきっかけになったと思います。

復興祈念ライブの様子の写真

復興祈念ライブの様子


きただにさんは今年7月にもその花火大会、8月には山口市で開催された「やまぐちジャンボリーフェスタ」に出演してくださいました。最後に山口ふるさと大使としてメッセージを!

きただにさん山口県で歌えるのは本当にうれしいことです。僕は山口県LOVEですから。須佐・萩・山口県を盛り上げるためなら、これからもやりまっせ!(笑)。須佐は自然(※4)が豊かで益田(ますだ)公の歴史(※5)もある町。益田公の歴史などが分かる萩市須佐歴史民俗資料館も豪雨で被災しましたが、今春復旧しました(※6)。須佐一本釣船団の漁師さんたちがブランド化して頑張っている「須佐 男命(みこと)いか」(※7)も評判です。ぜひ足を運んでください!!

やまぐちジャンボリーフェスタの様子の写真

やまぐちジャンボリーフェスタの様子



  • ※1 国内外で人気がある。影山(かげやま)ヒロノブさん、遠藤正明(えんどう まさあき)さんなどがメンバー。本文※1へ戻る
  • ※2 別の歌手が仮に録音する歌のこと。本文※2へ戻る
  • ※3 インターネットを活用し、多くの人たちに支援を呼び掛け、資金調達を行う手法。本文※3へ戻る
  • ※4 ホルンフェルスや、船乗りたちの信仰を集めた高山など。本文※4へ戻る
  • ※5 萩藩永代家老・益田氏の本拠地。歴史ある町並みや史跡、歴史資料が残る。本文※5へ戻る
  • ※6 今年4月に本館、11月20日に別館「益田館」がリニューアルオープン。本文※6へ戻る
  • ※7 きただにさんは「須佐 男命いか」のPRソングの作曲も無償で協力。本文※6へ戻る

あとがき
県主催のイベントや、県内の学校やお祭りなどにも出演され、山口県を盛り上げてくださっているきただにさん。萩市の須佐観光大使にも任命されています。「山口県LOVE」なきただにさんをぜひ皆さんで応援しましょう!

山口ふるさと大使

萩市須佐観光協会オフィシャルサイト

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