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2014年11月28日号 vol.283
気になる山口 ここが知りたい!!

山口県では、中山間地域の活性化などを図るため、訪れる人に地域の魅力をゆっくりと楽しんでいただく「やまぐちスロー・ツーリズム」を推進しています。観光地へのツアーとは一味違う、中山間地域ならではの魅力を組み込んだモニターツアーづくりの支援を担当する中山間地域づくり推進課の多山剛司(たやま たけし)さんにインタビューしました。

ちょるる

やまぐちスロー・ツーリズム推進事業

山口県の東部、周防大島町で、来年1月、「冬の周防大島 自然と歴史と食の体感旅行2日間」というモニターツアーを実施されるそうですね。周防大島の冬といえば、まずミカンが思い浮かびますが、今回のツアーは、ちょっと違うそうですね。

周防大島近海のニホンアワサンゴの写真周防大島近海のニホンアワサンゴ

多山さんええ、もちろんミカンも魅力的ですが、今回は、新たな魅力を掘り起こしてご紹介するツアーなんです。周防大島近海には、世界最大級といわれる「ニホンアワサンゴ」の大群落があるんですが、このサンゴが一年で最もきれいなのが、なんと冬! ニホンアワサンゴが輝くような緑色になるのは、この季節なんですよ。これは一例で、中山間地域には、未利用ともいえる地域資源が眠っており、これらを活用すれば、地域外との交流が一層進むのではないでしょうか。今回のモニターツアーは、こうした未利用資源を活用した体験型のモニターツアー企画を募集し、8件の応募の中からモデルとして選定された企画の一つです。山口県では、選定されたモデル企画の実施者に対し、モニターツアー実施のためのアドバイザー派遣や実施経費の補助など、ツアーの商品化を視野に入れた支援を行っています。

なるほどー。目の付けどころがこれまでとは一味違うツアーというわけですね。たしかにツアー行程には、地家室・外入(じかむろ・とのにゅう)往還道ハイキングとか、沖家室(おきかむろ)の迎賓館「群山荘(くんさんそう)」での夕食・交流会、地元の湧き水で作った塩を使ってのおむすび作りなど、観光面では手付かずともいえる地域の魅力がたくさん登場してますね。

多山さんええ。それに、今回宿泊先となる民宿「鯛(たい)の里」は、築約100年の民家を改装した宿で、それだけでもちょっとした魅力ですが、ノンフィクション作家・佐野眞一(さの しんいち)さんがここに滞在して、大宅壮一(おおや そういち)ノンフィクション賞受賞作『旅する巨人』を書かれたんですよ。『旅する巨人』とは、日本全国を旅し、貴重な記録を膨大に残した周防大島出身の民俗学者・宮本常一(みやもと つねいち)さんのことです。

沖家室の迎賓館「群山荘」の写真沖家室の迎賓館「群山荘」

往還道安下庄、外入湾の絶景の写真往還道安下庄(あげのしょう)、外入湾の絶景

往還道外入湾、立島、伊崎半島の写真往還道外入湾、立島(たつしま)、伊崎(いさき)半島


えー!そうなんですか! 周防大島って、まだこんなに魅力が隠れていたんですね! モニターツアーの応募状況はいかがですか?

多山さん11月18日に報道発表したところ、25日に早くも定員に達し、この企画に手応えを感じます。モニターツアーの参加者からさまざまなご意見を伺い、市場でも流通するものに育てていきたいと考えています。公募企画には、もう一つ、岩国エリアの未利用資源活用型モニターツアーもあるので、今回の結果を踏まえながら、そちらも具体化したいと考えています。


中山間地域には、まだまだ知られざる魅力がいっぱいですね! きらめーる読者の皆さんも、新たな魅力を発見しに、山口県の中山間地域を訪れてみませんか?


■冬の周防大島を満喫するツアーポイント

  • ◇ポイント1 冬限定! 緑に輝くニホンアワサンゴ
  • 冬の海は透明度が高く、一年で最もきれいな真緑のニホンアワサンゴをはっきりと見ることができます。
  • ◇ポイント2 冬の古道から見る瀬戸内海を染める夕日!
  • 周防大島の夕日の写真
  • 瀬戸内の海と空を彩る青と朱のコントラスト。夕日に染まる周防大島の絶景を楽しんでいただきます。
  • ◇ポイント3 冬だからこそ美味! 天然鯛
  • 冬の鯛は脂の乗りが違います。また、モニターツアー参加者限定で「ホヤの刺し身」をお付けします。

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