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2014年7月11日号 vol.275
ちょるる本部長も応援!! 頑張っちょる山口県人

ちょるるみんな、元気?!山口県PR本部長の「ちょるる」だよ。山口県の東部、周防大島町は、「2014年本屋大賞」を受賞した歴史小説『村上海賊の娘』(※1)で描かれている村上水軍(※2)と関係の深い町だよ。見どころいっぱいのこの町を案内してくれる「周防大島観光ボランティア・ガイドの会」の会長・高田壽太郎(たかた じゅたろう)さんにお話を聞いてきたよ。

周防大島観光ボランティア・ガイドの会の皆さん

ちょるる村上水軍と周防大島って関係が深いって聞いたんだけど??

高田さん最近、村上水軍のことが話題になっているようだね。小説にも登場する能島(のしま)村上氏の当主・武吉(たけよし)が移り住んだ地(※3)が、周防大島の内入(うちのにゅう)。武吉は本拠地の能島(※4)にあった菩提(ぼだい)寺「大龍寺」を内入にあった寺に移し、その寺の名を大龍寺と改めた。武吉が内入を選んだのは、能島と風景が似ていたからだそうだよ。寺の名は今、元正寺(げんしょうじ)といって、武吉と奥さんの墓はそこにあるよ。そうした村上水軍にゆかりの寺社はほかに数カ所あり、ボランティア・ガイドが案内することもあるよ。

高田会長とちょるるの写真「周防大島には史跡や素晴らしい自然がいっぱい。最近はアワサンゴの群生が注目されているんだよ!」と高田会長

村上武吉の墓所の写真村上武吉の墓所。宝篋印塔(ほうきょういんとう)に、武吉の没年(慶長9年)や戒名が刻まれている


ちょるる皆さんは、どんなふうに活動をしているの?

高田さんお客さんの希望に合わせて訪ねる場所を提案するんだ。会員は現在10人。県内外から観光バスなどで来られる団体客やご家族連れなど、いろいろな方を案内するよ。リピーターの方もおられるよ。料金は1回1,000円で、これを運営費などに充てているんだ。

紙芝居の様子の写真周防大島観光ボランティア・ガイドの会では、7月から10月まで、日曜日13時30分から「道の駅サザンセトとうわ」で周防大島の昔話などの紙芝居を行っているよ!
ガイド予約などは、周防大島観光ボランティア・ガイドの会事務局 電話0820-78-0358へ


ちょるるどんな場所が人気なの?

高田さん幕末の四境戦争(※5)の地や案内がないと行くのが難しい幕末の志士の史跡、戦時中、周防大島伊保田(いほだ)沖に沈没した戦艦陸奥(むつ)に関する資料や乗組員の遺品を展示する「陸奥記念館(※6)」、周防大島町出身の作詞家・星野哲郎(ほしの てつろう)(※7)さんの作品や資料を展示する「星野哲郎記念館」などが人気だけど、一番希望が多いのは、周防大島町出身の民俗学者・宮本常一(みやもと つねいち)(※8)先生のゆかりの地だね。宮本先生は、日本中を訪ねて民俗資料などの調査をし、全国各地で地域づくりに携わった方だよ。宮本先生が海辺の生家について記した文章に、「波を枕に寝たり起きたり」という一節があってね。当時と今とでは海岸線や風景は変わったけれど、訪れた方は「宮本先生は自然豊かな所で育ったんですね」ととても感激されるよ。

周防大島文化交流センターの写真「歩く・見る・聞く」を大事にされた宮本先生の資料展示室が周防大島文化交流センターにあるよ!ぜひ見てね


ちょるる活動を通じて、今、どんなことを感じているの?

高田さんそもそもこの会は、平成15(2003)年に始めた「宮本常一先生の本を読む会」が出発点でね。その仲間を中心に周防大島の歴史などを学ぶ「ふるさと学習会」も同時期に立ち上げたんだ。宮本先生の足跡を訪ねて研修を重ねるうちに「周防大島にも素晴らしい文化財や史跡などがいっぱいあるのに、それを語り、案内する人がいない」と気付いてね。それなら地元の者がやるしかない!!宮本先生の「それぞれの地方の文化は、そこに住んでいるものが守らねば守りようのないものである(※9)」という言葉を胸に活動を続けているんだ。だから「地元の人にガイドをお願いしたい」と言われたり、案内を終えて「周防大島のことがよく分かりました」と言われるととてもうれしいんだよ。お礼状をいただいたり、再び来てくださったりすると、活動を続けて良かったと思うよ。


ちょるる「地方の文化は、そこに住んでいるものが守らねば守りようのないもの」かぁ。いい言葉だね!ちょるるも山口県の良さをもっと伝えていくね!

  • ※1 作者は脚本家・小説家の和田竜(わだ りょう)さん。村上武吉の娘が主人公。本文※1へ戻る
  • ※2 南北朝時代から戦国時代にかけての瀬戸内水軍の一つ。伊予国の能島・来島(くるしま)、備後国(びんごのくに。広島県東部)の因島(いんのしま)の三つの村上家が有名。本文※2へ戻る
  • ※3 関ケ原の戦いの後、毛利(もうり)氏は領地を防長(ぼうちょう。現在の山口県)2カ国に減封され、毛利氏に協力していた能島村上氏も防長へ移り、江戸時代は毛利氏の家臣となった。本文※3へ戻る
  • ※4 愛媛県にある面積約2.5ヘクタールの小島。西国と畿内を結ぶ重要な海路に位置し、激しい潮流に囲まれた天然の要害だった。本文※4へ戻る
  • ※5 慶応2(1866)年、長州軍と幕府軍とが戦った第二次長州征討(幕長戦争)。山口県では、四つの国境で戦ったことから四境戦争ともいう。本文※5へ戻る
  • ※6 当時、世界最高の戦艦といわれ、昭和18(1943)年6月8日に周防大島の沖で爆沈した戦艦陸奥を第二次世界大戦後に引き揚げ、その艦体や将兵などの遺品を展示している。本文※6へ戻る
  • ※7 『アンコ椿は恋の花』『三百六十五歩のマーチ』『風雪ながれ旅』など数多くのヒット曲がある。本文※7へ戻る
  • ※8 「歩く・見る・聞く」ことを大事にしながら全国各地を訪ね、地域の人々と語らい、記録し、生活の移り変わりを明らかにした民俗学者。著書『忘れられた日本人』など。本文※8へ戻る
  • ※9 宮本常一『私の日本地図9 瀬戸内海3周防大島』。本文※9へ戻る

高田さんのオススメ逸品

山口県オリジナルかんきつ「ゆめほっぺ」

ミカンの写真周防大島はミカンが有名。10月になれば温州ミカン。3月から4月にかけては、高い糖度と独特の食感などが大評判の山口県オリジナルかんきつの「ゆめほっぺ(品種名「せとみ」)」!!その他にも、特産のかんきつを使ったジャムやジュースも評判だよ。

関連リンク
周防大島ドットコム
まるごと!やまぐち.net

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