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2014年6月27日号 vol.274
気になる山口 ここが知りたい!!

山口県では、中山間地域の活性化に向けて、地域住民が自らつくる「地域の夢プラン」の実現をサポートしています。その取組について、総合企画部中山間地域づくり推進課の豊田美代子(とよた みよこ)さんにインタビューしました。

ちょるる

総合企画部中山間地域づくり推進課の豊田さんの写真総合企画部中山間地域づくり推進課の豊田さん

コーディネーターの助言を受けながら夢プランの実践に取り組む皆さんの写真コーディネーターの助言を受けながら夢プランの実践に取り組む岩国市周東町獺越(おそごえ)地区の皆さん

アドバイザーの助言を受けながらスイーツ開発に取り組む加工グループの皆さんの写真アドバイザーである菓子職人から助言を受けながら特産品を使った新しいスイーツ開発に取り組む周南市須金(すがね)地区の加工グループの皆さん

中山間地域の活性化に向けて「地域の夢プラン」の実現を支援

山口県は、山林や傾斜地が多く、平らな耕地などが少ない、いわゆる「中山間地域」が多いと聞きますが、中山間地域はどのような現状なのですか?

豊田さん山口県の中山間地域は、面積では県全体の69%を占め、その地域に県全体の25%の人が暮らしています。この地域は、県全体と比べて急速に人口減少や高齢化が進んでおり、産業活動の低迷や地域の担い手不足の深刻化など、大変厳しい状況にあるんです。

どのような方法で中山間地域の活性化を図ろうとしているんですか?

豊田さん地域の課題は千差万別で、その解決の方法にも、さまざまなアプローチがあります。ですから、地域住民が、その地域特有の課題に応じて自ら進める地域づくりを、県がバックアップすることにより、中山間地域の活性化を図っていきたいと考えています。具体的には、まず第一歩として、地域住民の皆さんが、地域の実情をもう一度見つめなおし、それを踏まえ、将来、どのような地域にしていきたいのかを自ら考えて計画をつくります。この計画を「地域の夢プラン」と呼んでいるのですが、この夢プランができたら、地域のみんなで力を合わせて、その計画実現に向けて行動していくこととなります。県では、この計画づくりから、実現に向けた行動までを、さまざまな形でバックアップしています。


「地域の夢プラン」って、素晴らしいネーミングですね。でも、みんなの意見をまとめて夢プランをつくりあげるのは大変な作業ではありませんか?

豊田さんそうですね。年齢別や集落別の話し合いや、個人アンケートなどを行いながら、地域の実態を洗い出し、それを踏まえた上で、ワークショップなどを開いて、みんなで意見を出し合い、地域の夢を決めていきます。そして、その夢を実現するための具体的な行動計画をつくり、個人で実践すること、地域で取り組むこと、行政と共に推進することなど、役割分担も決めていきます。ですから、1年程度かけて計画をつくりあげられる地域が多いようです。大変な作業ではありますが、みんなでしっかりと話し合って計画をつくりあげる、この過程がとても大切だと思うんです。県では、夢プランづくりがスムーズに進むように、計画づくりを総合的・継続的にサポートするコーディネーターや、個別の課題について具体的な指導・助言を行うアドバイザーの派遣を行っています。


県では、ほかにどのような支援を行っているのですか?

豊田さん農産物直売所や食品加工所など、夢プランに位置付けられた施設の整備を支援する補助制度も設けています。また、先ほどお話ししたコーディネーターとアドバイザーは、夢プラン実現のための実践活動のサポートも行います。例えば、地域の資源を生かした特産品開発を考えている地域であれば、食品開発の専門知識を持ったアドバイザーを派遣したりします。現在、8分野、延べ46人のアドバイザーが登録されているんですよ。


地域の皆さんと意見交換中の県庁中山間応援隊の写真地域の皆さんと意見交換中の県庁中山間応援隊

県庁中山間応援隊が結成されたと聞きましたが?

豊田さん県庁職員には、多種多様な業務に携わる中で、さまざまな知識と経験を持った職員が多くいます。例えば、イベントの企画や運営が得意な職員など、その知識と経験を活用しながら中山間地域づくりのお手伝いをするため、今年度、県庁中山間応援隊を結成しました。夢プランの実現に向けた取組への支援を中心に、これからどんどん応援に出掛けていく予定です。


「小行司にこにこパーク」の写真「小行司にこにこパーク」。農産物直売所を兼ねた食堂。夢プランに基づき農産物加工所も整備し、特産品も製造

とても頼もしいですね。ところで夢プランはいくつ作成されていますか?

豊田さん現在、県内では53地域で夢プランが作成されています。それぞれ特色のある夢プランが出来上がっていますが、一つ例を紹介すると、田布施町小行司(こぎょうじ)では、「小行司ファン(応援団)がたくさんいる地域にしたい」などの夢が掲げられ、その実現のために、体験ツアーの開催やアンテナショップの設置、農産物直売所の機能拡充などを実施することとされています。


田舎遊び情報満載のガイドブック「やまぐち田舎遊びBOOK」田舎遊び情報満載のガイドブック「やまぐち田舎遊びBOOK」

都市部など、他の地域から大勢の人に訪れてもらいたいということですね。

豊田さんそうですね。都市部から多くの人が、買い物に来たり、遊びに来たり、応援に来たりすることが、中山間地域の元気につながるんです。ですから、都市の方たちとの交流を促進したいという夢を掲げる地域は多いですね。そのため、県でも、農山漁村と都市との交流促進に力を入れており、「やまぐちスロー・ツーリズムWeb」や、「やまぐち田舎遊びBOOK」で田舎体験や民宿情報などを紹介しています。興味を持たれた場所がありましたら、ぜひ、訪れてもらえたらと思います。それが夢プランの実現にもつながりますので、よろしくお願いします。



関連リンク
やまぐち中山間地域づくり支援サイト
やまぐち中山間地域づくりビジョン

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