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2014年5月23日号 vol.272
気になる山口 ここが知りたい!!

山口県では、「自信満々やまぐち木の家」というキャッチフレーズのもと、優良県産木材利用住宅への助成制度を設けて木材の地産・地消を進めています。その取組について、農林水産部企画流通課の笹井雅之(ささい まさゆき)さんにインタビューしました。

ちょるる

自信満々やまぐち木の家。木材の地産・地消の推進

優良県産木材利用住宅の助成制度とは、どのような制度ですか?

笹井さん山口県内で生産された木材を住宅資材として積極的に活用してもらうための制度なんです。具体的には、優良県産木材として認証された木材を利用して住宅を新築された方に50万円を助成する制度で、山口県内に建てられる新築の一戸建て住宅、優良県産木材の使用割合が60%以上、延床面積80㎡以上などのいくつかの要件を満たした場合に助成対象となります。

これから家を建てられる方には、とても魅力的な制度ですね。どうしてこのような制度がつくられたのですか?

笹井さん山口県は、県土の約7割を森林が占めており、豊かな森林資源を有しています。特に人工林の状況をみると、戦後、盛んに植林が行われたスギ、ヒノキが成熟期に達し、木材として本格的に利用できるようになってきました。しかし、長期にわたる木材価格の低迷などから林業生産活動が停滞し、間伐などの保育が行われず、放置される森林も増えてきています。

利用に適した森林が豊富にあるのに使われないのはもったいないですね。それに放置された森林が、災害の原因になるという話も聞きますが。

笹井さんスギ、ヒノキなどの人工林は、適切な管理を行い、利用していくことが大切なんです。間伐されない人工林は、地面に日光が届かないため下草が生えず、根もしっかりと張ることができません。その結果、ヒョロッとした木になります。また、地表がむき出しとなり、雨が降ると土壌が流出するなど、土砂崩壊などの災害の原因となります。森林を伐採し、木材として利用することは、森林の適切な整備につながり、森林の持つ多面的機能の持続的な発揮や、中山間地域の雇用創出や活性化につながります。森林を伐採し木材として利用することで、いい循環が生まれてくるのです。そのため、山口県では「木材の地産・地消」を進めており、山口県で育った木を多くの方に積極的に利用してもらうために優良県産木材利用住宅助成制度を始めました。

森林は積極的に利用していくことが大切なんですね。ところで、優良県産木材とは、どのような木材なのですか?

笹井さん山口県では、県民の皆さんに、安心・安全な木材を利用していただくために、木材の強度や、木材の変形の要因となる乾燥具合など計7つの項目について一本ずつ品質を検査し、品質が認められた木材を「優良県産木材」として認証しています。検査は、やまぐち県産木材認証センターで行っているのですが、木材のプロである専門家たちが木材の一本一本を丁寧に検査しています。厳しい検査に合格した、皆さんに安心して使っていただける自信満々の木材なんです。

温もりのある木の家には、あこがれますね。でも「建築コストが高くなるのでは?」「耐震性は大丈夫?」などと考えられる方もいらっしゃるのではないでしょうか?

笹井さんそのような誤解をされている方もいるようですが、決してそのようなことはないんですよ。建築コストは、鉄骨構造や鉄筋コンクリート構造の住宅などと比較しても決して高くありません。また、耐震性についても、助成の要件に「住宅の品質確保の促進等に関する法律」に基づく住宅性能表示の耐震性項目で「耐震等級2又は免震建築物」の基準をクリアするように定めています。つまり、数百年に一度発生する地震(震度6強から7相当)による力の1.25倍の力に対して倒壊・崩壊しない程度の基準を満たした家になりますので、耐震性の面でも安心して住んでいただけます。

これまでどのくらい、この制度を利用して家が建築されていますか?

笹井さん平成18(2006)年度に制度を創設して以来、昨年度末までに1,328棟が建っています。その中には、UJIターンで山口県に居住される方もおられます。山口県内に建築していただき自ら居住していただくことが必要ですが、申請時の住所が県外でも構いません。UJIターンで山口県への転居を考えられている方も、ぜひ利用していただきたいです。

制度についての相談はどちらにすればいいですか?

笹井さん優良県産木材利用住宅への助成制度については、山口県企画流通課または最寄りの山口県農林事務所にお問い合わせください。また、県産木材を使用した家を施工してくれる工務店の情報などは、山口県木材協会のホームページに掲載されていますので、そちらをご覧ください。


関連リンク
自信満々やまぐち木の家
一般社団法人山口県木材協会
やまぐち県産木材認証センター

農林水産部企画流通課の笹井さんの写真農林水産部企画流通課の笹井さん

調湿性や断熱性に優れ、生活の中に自然の豊かさを感じさせてくれる「やまぐち木の家」の写真調湿性や断熱性に優れ、生活の中に自然の豊かさを感じさせてくれる「やまぐち木の家」

やまぐち県産木材認証センターでの検査の様子やまぐち県産木材認証センターでの検査の様子。1本ずつ丁寧に検査されます

棟上げ時の写真優良県産木材利用住宅助成制度では、優良県産木材の利用状況が確認できる棟上げ時に検査が行われます。棟上げの時には、優良県産木材に認証シールが貼られているので施主も簡単に確認ができて安心です

高性能林業機械を使用しての木の伐採の様子高性能林業機械を使用しての木の伐採の様子

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