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山口県では、輝く、夢あふれる山口県の実現に向けて、さまざまな取り組みを行っています。その中の一つ「再生可能エネルギーの導入促進」について、県環境政策課の山田隆司(やまだ たかし)さんにインタビューしました。

インタビュアーのイラスト

再生可能エネルギーの導入促進

再生可能エネルギーの導入を進めましょう!(山田さん) 県内の風力発電所は8カ所で、55基が稼働中!出力は全国9位!! 注目!!住宅への県産品による再生可能エネルギー導入を支援!!再生可能エネルギー関連企業が多い山口県ならではの取り組みです。おーっ、これはスゴイ!!ある職員が手作りしたエコハウスの模型です。

県では、再生可能エネルギーの導入を進めているそうですね?その再生可能エネルギーって、どういうものなんですか?

山田さん石油や石炭など、燃やせばなくなる化石燃料ではなく、エネルギー源として永続的に利用できるエネルギーのことです。例えば、太陽光や風力、水力、バイオマス(※)、地熱、太陽熱などです。資源が枯渇する恐れが少ないこと、発電するときや利用するときに二酸化炭素を排出しないため、地球温暖化対策にも有効なことなどが、再生可能エネルギーの魅力です。導入コストが高く、太陽光や風力等の自然状況に左右されるなどの課題もありますが、災害時にも利用できる可能性が高いことから、近年注目が高まっているんです。

再生可能エネルギーって、いわば自然エネルギーということですね。このたび「山口県再生可能エネルギー推進指針」が策定されました。どういう目的で策定されたのですか?

山田さん再生可能エネルギーの導入は、地球温暖化防止、産業振興、地域振興、災害時対応などに寄与するもので、本県における導入を総合的・計画的に進めるため策定しました。特に、産業振興では、県内には、太陽電池パネルや太陽熱利用システム、地中熱利用の技術など、国内でもトップレベルの環境関連技術を有する企業が多く立地しており、再生可能エネルギーの導入促進による関連産業の活性化が期待されます。

なるほど!!県内には、確かにそうした企業がたくさんあり、それは山口県の強みですね!県内における再生可能エネルギーの導入の現状や、今後の目標について教えてください。

山田さん2011(平成23)年度末現在で、太陽光発電は人口当たりの設置件数が全国10位、風力発電は全国9位の出力となっています。再生可能エネルギー全体の発電出力は、37万5千キロワット。これを2020(平成32)年度には約2倍にしようという目標としています。

その目標に向けて、どんな取り組みを行っていくのですか?

山田さん本県の自然や産業の特性を踏まえ、8つの重点プロジェクトを定めました。中でも「再生可能エネルギー『県産品』の利用促進」は先進的な取り組みだと思います。これは届け出に基づき、再生可能エネルギー関連の県産品を県で登録し、県内事業者による施工で、住宅に導入する場合、導入経費の一部を補助するというものです。詳細は近日、ホームページなどで発表します!!

住宅へ県産品で再生可能エネルギーを導入することで、県内企業を応援できるわけですね!!私たちも未来のために日ごろからエネルギーについて考え、できることから取り組みたいものです。どんなことができるでしょうか?

山田さん県では、夏の日差しを遮って室温の上昇を抑える「緑のカーテン」の設置を進めています。また、「ぶちエコ“わが家” “わが社”」というキャッチフレーズでエコライフを呼び掛けています。ホームページで「冷房は28℃、暖房は20℃」といった具体的な実践方法を紹介していますので「ぶちエコ」で検索してみてください!!さらに、県では今年度新たに「省エネ・エコポイントキャンペーン」を行う予定です。これは県民の皆さんに省エネ・エコ活動の実績を報告してもらい、取り組み実績に応じてポイント商品券をお渡しし、それを買い物に利用できる仕組みを作ろうというものです。詳細は決定次第、ホームページなどで発表します。省エネや再生可能エネルギー導入促進へ向けて、ご協力よろしくお願いします!!


※ 再生可能な木や植物などの生物由来の有機性資源。

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