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山口県では、輝く、夢あふれる山口県の実現に向けて、さまざまな取り組みを行っています。その中の一つ「生涯を通じた歯・口腔(こうくう)の健康づくりの推進」について、県健康増進課の矢野淳也(やの じゅんや)さん山根良樹(やまね よしき)さんにインタビューしました。

インタビュアーのイラスト

生涯を通じた歯・口腔(こうくう)の健康づくりの推進

生涯を通じた歯・口腔の健康づくりに取り組みましょう!!(左から山根さん、矢野さん) 歯肉に出血があったり、歯がぐらぐらしたり…。気になるところをチェック!!※クリックで拡大します。 肺炎や糖尿病、動脈硬化…。歯周病は全身の健康と深く関わりがあるんです。※クリックで拡大します。 通院できない方のお口のことで困っていることがあれば、お問い合わせください。

なぜ生涯を通じた歯・口腔の健康づくりの推進に取り組んでいるのですか?

矢野さん食べ物をしっかりかんで、おいしく食べられることは、人生の中で楽しみの1つです。言葉をはっきり発音して人に伝えるときにも、歯は大切な役割を果たしています。歯や口腔の健康は人生を豊かに過ごす上で重要な要素であることから、県では、80歳になっても自分の歯を20本以上保つことを目標とする「8020(はちまるにいまる)運動」に長年取り組み、その結果、高齢の方でも自分の歯を20本以上保っている方が増えてきました。一方、歯を失う要因の一つとなっている歯周病にかかっている人の割合は依然として高い状況です。この歯周病ですが、全身の健康とも深く関わりがあることが分かってきたんです!

えっ、歯周病は全身の健康と関わりがある…って、具体的にはどういうことですか?

矢野さん1つ目は糖尿病との関係です。歯周病は糖尿病を悪化させ、糖尿病も歯周病を悪化させます。そのため、歯周病の治療によって、糖尿病の症状が改善するといわれているんです。2つ目は肺炎です。歯垢(しこう)には、ものすごくたくさんの、ばい菌がいます。年を取ると、飲み込むことが難しくなり、ばい菌と共に食べ物や唾液が誤って肺へ入ると誤嚥性(ごえんせい)肺炎になりやすくなります。その誤嚥性肺炎の大きな原因が、口の中のばい菌に含まれる歯周病菌であるといわれています。3つ目は肥満との関わりです。あまりかまずに食べると、歯周病を防ぐ唾液があまり出ない上、満腹感を得られにくいため肥満になりやすいといえます。 他にも、血液中に侵入した歯周病菌が血管等に付着することで、動脈硬化や心筋梗塞など重篤な状態を引き起こすこともあるんです。

歯周病菌が動脈硬化や心筋梗塞の原因?!それはびっくりです!!かむことは認知症の予防につながるとも聞いたことがありますが…?

矢野さんはい。かむことは脳への刺激となり、認知症の予防につながるのでは、と考えられています。このように、歯や口腔はそれほど大事なものでありながら、身近過ぎて、注意をしにくいのが現状です。歯磨きなどの手入れをしていても歯石が付くことはあり、歯石が引き金となって歯周病は進行していきます。一人一人の方に、もっと歯・口腔の重要性を理解してほしいと思っています。

なるほど!!そこで今年3月、「山口県民の歯・口腔の健康づくり推進条例」が制定されたというわけですね?

山根さんはい。虫歯や歯周病のない健康な歯を維持することは、しっかりかんで食べることや、バランスの取れた食生活を可能にするだけでなく、糖尿病などの生活習慣病を予防する面からも大変重要です。歯・口腔の健康づくりを通じて、皆さんが元気で生き生きとした人生を過ごせるよう、この条例が議員提案により制定されたのです。この条例では、「いい歯」の語呂にちなみ、11月8日から14日までを「歯・口腔の健康づくり推進週間」として位置付け、期間中には、県や市町で、正しいブラッシング方法や定期的な歯科検診の受診の重要性を周知するなど、歯・口腔の正しい知識の普及啓発を効果的に行い、歯・口腔の健康づくりの推進を呼び掛けていきます。

近年、県による新しい取り組みが始まったそうですね?

山根さんはい。昨年11月、「県在宅歯科保健医療連携室」を設置しました。 その連携室は、歯科医院へ通院できない寝たきりの状態の方などで、治療を希望される場合、歯科医師や歯科衛生士が、自宅・施設・病院などに訪問して、歯科治療や、お口のトラブルなどに対応できるよう、連絡調整を行うところです。介護されている方や福祉職、医療職の皆さんで、寝たきりなどで通院できない方のお口のことで困っていることがあれば、電話083-928-1108までお問い合わせください。

最後に、歯・口腔の健康づくりのために、私たちはどんなことに気を付ければいいですか?

矢野さん普段から歯ブラシや歯間ブラシなどを使った正しい歯磨きで、隅々まで丁寧に磨いて歯垢を取り除くことはもちろん、専門家による歯のクリーニングやチェックも大事です。忙しくても都合を付けて、定期的に歯科検診に行きましょう!!


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