応援します!「山口ふるさと大使」

山口県では、県外で活躍中の本県にゆかりのある方に、「山口ふるさと大使」へ就任いただき、全国に向けた、さまざまな魅力のPRにご協力いただいています。毎月、第2週目の配信号で、「山口ふるさと大使」が語る山口県の魅力をご紹介します。

第12回 プロフェッショナルフリークライマー:平山(ひらやま)ユージさん

平山ユージさん

1969(昭和44)年東京都生まれ。15歳からクライミングを始め、日本国内の難関ルートを次々と踏破し、高校生のときに日本のトップクライマーの仲間入りを果たす。17歳のとき、アメリカへ渡って半年間、フリークライミングのトレーニングを積む。19歳のとき、ヨーロッパへ。1989(平成元)年、フランケンユーラカップ優勝。1997(平成9)年、アメリカのヨセミテ渓谷の岸壁(1100メートル、サラテルート)を2日間で完登(全て登り切ること)。1998(平成10)年にワールドカップで日本人初の総合優勝、2000(平成12)年に2度目の総合優勝を果たす。1998(平成10)年、2000(平成12)年、2006(平成18)年、アジア選手権優勝。

ふるさと一言Q&A

Q.山口県の好きな場所は? クライミングの施設がある山口県セミナーパーク。そして山口市にある幕末の志士ゆかりの宿。志士たちはどんなことを話していたのかなとか、タイムトリップした気分になるんです。
Q.他県の方にお薦めの山口県の観光地は? 秋吉台(あきよしだい)と巌流島(がんりゅうじま)です。巌流島の決闘で有名な宮本武蔵(みやもと むさし)のことは、ヨーロッパで武道に興味のある人によく知られているんですよ!
Q.山口県に来ると食べたくなる物は? フグの空揚げです!香ばしくておいしいですね。
Q.山口県のおみやげといえば? 外郎(ういろう)などのお菓子です。

秋吉台
秋吉台
巌流島
巌流島
外郎
外郎
松下村塾
松下村塾

フリークライミングとの出会いについて教えてください。

平山さん高い山に登りたくて初めて登山用品店に行った15歳のとき、店員さんから声を掛けられ、週末、岩登りに連れていってもらったんです。その方は当時、日本のクライマーの第一人者。行ったところは林の中の小さな岩だったんですが、ものすごく楽しくて、小さな岩でこれだけ楽しめるんだと夢が広がる気がしたんです。岩は世界中にあるし、それぞれ表情が違うし、ルートもいろいろ。登り方も違う。一生飽きない気がしたんです。

今年、東南アジアの最高峰、マレーシアの標高4000メートルを超えるキナバル山の頂にある岩で未踏の最難関ルートを開拓し、完登(かんとう)に挑戦されたそうですね。いかがでしたか。

平山さんこれまでの山と全然違いました。酸素は地上の3分の2。力強い動きができず、酸素と血が体に回るよう意識し、ゆっくりと登らないといけない。精神状態も影響し、考え過ぎると心臓がドキドキしてしまう。腕がずっと上にあると血液が指先になかなか行かなくなるので、手を戻す動作が増えたり…。でも、誰もやったことのない新しい世界を切り開く感じがあり、自分の想像以上の高いレベルのクライミングができたので、思っていたよりできる!まだまだ限界は先だ!という手応えがありました。

挑戦し続ける中で感じるフリークライミングの魅力とは?

平山さんこんなもんだろうと思っていた自分の枠を、クライミングは広げてくれるんです。厳しいですが、自分が知らなかった世界に導いていってくれるし、自分自身を知ることができるんです。人それぞれ手段は違うと思いますが、僕にとっては、クライミングが自分を表現してくれるものなんです。

平山さんには、2005(平成17)年から山口県でクライミング講習会を行っていただいてきました。そして先日閉幕した「おいでませ!山口国体」では、山岳競技で山口県の少年男子がリード(※1)とボルダリング(※2)で準優勝、少年女子がリードとボルダリングで優勝して3年連続2冠を達成するなど、山口県に大きな感動を届けてくれました!平山さん、感想をお願いします。

平山さん僕もうれしいです!彼らが小学生だったころから知っているので、なおさらうれしかったですね。先生たちがみんなのために一生懸命でしたから、みんなにその情熱が伝わり、それに応えようと導かれていったんでしょうね。子どもたちはいつも楽しそうで、ゲーム感覚で互いに切磋琢磨(せっさたくま)してどんどん伸びていって…。山口県といえば、吉田松陰(よしだ しょういん)(※3)といわれるくらいだから、歴史的に教育に熱心な県民性なのかな。選手たちは、もう世界の舞台に立ち始めているので、今後はどんどん自分を表現し、また、日本を代表して登っているんだという気持ちで挑んでほしいと思います。世界の人は、その登る姿を見て日本をイメージしていくと思うので。プレッシャーは、心の導き方次第で重い荷物にも力にもなります!

最後に、山口ふるさと大使として、山口県への応援メッセージを一言お願いします!

平山さん海外で山口県の歴史的な魅力を話せたらいいなと思っています。志士たちがいたから、今の日本があるんですから。山口県は本州の西端、中央から離れているからこそ見えるものがあり、それが志士を生むことになったのかも…。山口県をこれからも応援します!

  • ※1 人工壁に取り付けられたホールドといわれる手掛かりや足掛かりで作られたルートを登り、到達高度を競う。
  • ※2 人工壁に設置されたコースを制限時間内に登り、完登や到達地点のポイントで順位を競う。
  • ※3 萩藩士。多くの志士を輩出した松下村塾(しょうかそんじゅく)を主宰。

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