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山口県では、県議会の議員提案により、平成22年12月に「やまぐちの美しい里山・海づくり条例」が制定されました。どんな内容なのか知りたくて、県議会事務局の植木純治(うえき じゅんじ)さんにインタビューしました。

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快適環境県やまぐちの創造をめざして
「やまぐちの美しい里山・海づくり条例」

ここが、山口県議会が開かれる議会棟です! 不法投棄はやめましょう。 ボランティア活動等に取り組む皆さんのご意見をお聴きしました。 干潟の視察。干潟を守ることは、海の豊かな生き物を守ること! 棚田の視察。美しい里山や海。みんなで守っていきましょう!

なぜ「やまぐちの美しい里山・海づくり条例」を作ることになったのですか?

植木さん最近、里山や海へのごみの不法投棄や海岸線を覆う漂着ごみなどの様子を、テレビの番組などでご覧になったことはないでしょうか?山口県の誇るべき自然や、先人が残してくれた景観、良好な生活環境はとても貴重なもので、次の世代に確実に引き継いでいかないと、取り返しのつかないことになります。そうした県議会議員全員の危機感から、里山や海を守る取り組みを、県民総参加による運動として盛り上げていこうと、条例を作ることになったんです。

この条例は、議員提案による政策条例なんですよね?

植木さんはい。一般的に地方議員の役割には、執行機関の予算や執行状況をチェックする監視機能と、法律の範囲内で条例を制定する政策立案機能とがあります。最近では、地方分権の流れの中で、議会においても立法機能を高めようという動きが活発化しており、議員提案による政策条例が制定されました(※)。議員の中から選ばれた10人が、検討会を結成し、参考人の皆さんのご意見をお聴きしたり、視察に行ったりしながら、何度も検討を重ね、条例制定にこぎつけました。条例の名称も、県民の皆さんから公募したものであり、「やまぐち」とひらがなにしていますが、いずれも初めてのことなんですよ。

検討会の議員さんは、里山や海へ視察にも行かれたそうですね?

植木さんはい。下関市では、海の生き物が命を育む干潟を守るため、干潟を耕す活動をしている漁業者の皆さんから、最近はあまりに多くのゴミが流れ込んできて困っているという現状をお聴きしました。また、「日本の棚田百選」に選定されている長門市の東後畑(ひがしうしろばた)では、少子高齢化の進展によって耕作放棄地が増えているため、棚田に繁茂した草を刈る、ボランティア活動を行っているNPO法人の皆さんから現状をお聴きしました。そうしたボランティア活動を広めるためにも、条例があった方が助かりますという声もありました。

なるほど!そうやって制定された「やまぐちの美しい里山・海づくり条例」とは、どんなものなんですか?

植木さん県民の皆さんに、身近なところに全国に誇れる里山や海といった、美しい自然や景観が当たり前のように存在していること、そして、それらを大切にし、将来の子どもたちに引き継いでいこうという気持ちを改めて知っていただいた上で、県民総参加による環境美化活動を実践していただこうというもので、こうした県民の皆さんの自主的な実践活動がスムーズに進められるよう、県も必要な支援を行っていこうというものです。

わたしたちにできることには、どんなことがあるのでしょうか?

植木さんお一人お一人が、里山や海にごみを出さないよう心掛けていただいたり、地域などでの清掃活動に積極的に参加していただいたりするといいですね。また、事業者の皆さんには、地域貢献の一環として、地域の皆さんが総出での環境美化活動を行われる場合などに、必要な資機材や人手を提供していただけると、地域の皆さんがとても助かり、喜んでくださると思います。

この条例に基づき、今後どのような取り組みが行われていくのですか?

植木さん県では今後、県民一斉の環境美化活動促進期間を設定し、県民総参加による運動への機運醸成を図るほか、子どもたちに対する環境学習の充実など、環境問題に関する普及啓発を行うこととしています。また、環境美化施策の推進のため、県民の皆さんへの情報提供など、必要な支援を行います。皆さんのご協力を、どうぞよろしくお願いします!

※山口県では、「山口県中山間地域振興条例」「山口県ふるさと産業振興条例」に続き、3例目になります。

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