2010年4月9日Vol.187山口県広報広聴課

「山口ふるさと大使」に聞きました

 山口県では、県外で活躍中の山口県にゆかりのある方に、「山口ふるさと大使」へ就任いただき、全国に向けた、山口県のさまざまな魅力のPRにご協力いただいています。
毎月、第2週目の配信号で、「山口ふるさと大使」に山口県への思いなどをお聞きしています。

第11回 和田薫(わだ かおる)さん

和田薫さん
作曲家として活躍中の和田薫さんは、山口県下関市出身、1962(昭和37)年生まれ。山口県立豊浦高等学校を卒業後、上京。東京音楽大学作曲科を卒業後に、ヨーロッパへ渡り、オーケストラの活動や運営について視察。1987(昭和62)年ニューヨークの国際現代音楽作曲家コンクールで入選。帰国後は「金田一少年の事件簿」「犬夜叉(いぬやしゃ)」などのテレビアニメをはじめ、ドラマ・舞台などの音楽を数多く作曲。1995(平成7)年には、映画「忠臣蔵外伝四谷怪談」で日本アカデミー賞音楽賞を受賞。映像作品の音楽のほか、邦楽器の作品や民俗民謡をモチーフにした作品なども発表。現在では作曲家としてだけではなく、オーケストラによるコンサートの企画・構成・作曲・編曲のプロデュースを手掛けるなど、幅広く活動されています。


出身地は下関市だそうですね? 思い出深い場所は、どこですか?

海響館ペンギン村
[和田さん]
やはり実家のあるJR下関駅の西口周辺ですね。家のすぐ裏は下関漁港。今は東口周辺の方がにぎわっていますが、昭和40年代ごろは西口側に大手水産会社の本社(※1)などがあり、西口周辺の商店街の方が、活気があったんです。そのほか、懐かしい場所というと通っていた高校のすぐ近く、長府(ちょうふ)にあった市立水族館。今は唐戸に移転し、「海響館」という名前になっていますよね。そういえば海響館に「ペンギン村」がオープンするとか…?

はい!3月1日にオープンしたんですよ!今度山口に帰られた時には、ぜひ行ってみてくださいね。ところで下関市出身の和田さんのふるさとの味というと、やはりフグですか?

フグ
[和田さん]
しょっちゅうフグを食べていたわけじゃないですけど(笑)。下関の味はやはりフグだと思うようになったのは、実は東京に行ってからですね。フグをはじめ、下関の新鮮な白身魚は本当においしいですよね!子どものころ、給食にも出たクジラの肉も懐かしいなあ。最近はスタッフやキャスト20人ぐらいで東京から下関に行ってフグを食べる会を年1回やっているんです。北浦のウニも「小粒だけどおいしい!」って評判がいいんですよ。


和田さんの人生や作品に影響を与えた、山口県ゆかりの人物がいますか。

日和山公園 高杉晋作陶像
[和田さん]
高杉晋作(たかすぎ しんさく)(※2)です!晋作を支援していた白石正一郎(しらいし しょういちろう)(※3)の屋敷跡とか、維新の志士の史跡が実家に近いこともあって、中学・高校時代から歴史が好きでしたね。晋作の先見の明、日本を変えようという気概…。作曲家として活動していく上で、晋作は僕の原点のような存在です。

2011(平成23)年開催の「おいでませ!山口国体・山口大会」の入退場行進曲の作曲を引き受けてくださったそうですね!

ちょるる
[和田さん]
はい。入退場行進曲には、地元ゆかりの曲を使うのが一般的ですが、今回は全国47都道府県の代表者の皆さんを歓迎する気持ちを山口県ならではの音楽で表現したいと思い、晋作をイメージしながら「維新発動!」というタイトルで、和太鼓などを取り入れた新しい入退場行進曲を書き下ろしました。

和太鼓を取り入れた入退場行進曲!元気がわいてきそうで楽しみです!そういえば和田さんは、テレビアニメの音楽にも和楽器をふんだんに使う画期的な試みをされてきたそうですね。もしかして子どものころから和楽器が身近にあったのですか?

[和田さん]
ええ。といっても、自分が琴とか三味線とかを習っていた…というわけじゃないんですが。子どものころは実家の割烹(かっぽう)旅館に太鼓や三味線を演奏する方が来られていたし、祖母も三味線をお座敷で弾いていたんです。だから、自分の音楽表現のルーツは、そこにあったんだなあ…って大人になってから思いますね。


なるほど!そうだったんですね!最後に、山口ふるさと大使として今後の抱負などをお願いします!

[和田さん]
ふるさとの仕事にかかわれることは、この上なく幸せなことです。「おいでませ!山口国体・山口大会」では、山口県のいいところを音楽でまんべんなく表現し、盛り上げ、自分なりに山口県のことを発信していこうと思っています。開催まであと1年となった両大会の成功に向けて頑張ります!


  • ※1 捕鯨などで栄え、プロ野球の球団「大洋ホエールズ」のオーナーでもあった水産会社の本社などがあり、遠洋漁業の拠点としてにぎわった。
  • ※2 萩藩士で吉田松陰(よしだ しょういん)の門下生。奇兵隊を創設。下関に墓所がある。
  • ※3 荷受問屋(にうけどんや)の主人。数多くの志士を支援した。