2009年8月28日Vol.172山口県広報広聴課

お出かけガイド ※天候状況など、都合により日程が変更・中止になる場合があります。

歴史ある野外劇場の桟敷で観覧!400年の伝統「赤崎まつり」

赤崎神社楽踊

 長門市に、すり鉢状の地形を巧みに生かして造られた半円形の野外劇場があります。国の重要有形民俗文化財に指定されている「赤崎(あかさき)神社楽桟敷(がくさじき)」です。その楽桟敷などを会場として、約400年の歴史のある「赤崎まつり」が、今年も9月9日(水曜日)と10日(木曜日)に行われます。
 この祭りは1596(慶長元)年ごろ、牛馬の疫病が大流行した際、牛馬の守り神とされていた赤崎神社に疫病が治まるよう祈願し、踊りを奉納したのが始まりといわれています。奉納される踊りは「赤崎神社楽踊(がくおどり)」と「湯本南条踊(ゆもとなんじょうおどり)」で、いずれも県の無形民俗文化財に指定されています。
 赤崎神社楽踊は、華やかな花冠を頭に載せ、5色の紙で作った腰輪をまとった2人が鼓を打ちながら跳ね、その2人の間に、大きなうちわを手にした人などがまるで仲裁するかのように入り、乱舞するもので、躍動感あふれるその様子は、あたかも鶏のけんかを思わせます。一方、湯本南条踊は、天正年間(1573~1595年)に吉川(きっかわ)氏(後の岩国藩主)が、南条氏の羽衣石(うえし)城(鳥取県湯梨浜(ゆりはま)町)を攻め落としたことにちなむ踊りで、岩国藩から伝わったものです。
 9日は前夜祭として、子どもみこし、もちまきなどが行われます。10日は祭り本番で、神事の後、赤崎神社楽踊や湯本南条踊などが奉納されます。
 奉納芸能の観覧席として造られた楽桟敷で、昔ながらに祭りを楽しんでみませんか。

日時
9月9日(水曜日) 14時から、10日(木曜日) 13時から
場所
赤崎神社楽桟敷周辺
問い合わせ
長門市商工観光課 電話:0837-23-1137

ピックアップ

下松市 笠戸島(かさどじま)イカダまつり

笠戸島イカダまつり
日時
8月30日(日曜日) 9時30分から
場所
はなぐり海水浴場
内容
21回と回数を重ね、下松市の夏の風物詩として定着した感のある祭りです。手作りイカダで、はなぐり浜と大城岬の間約1.5キロメートルを往復します。今年は64艇が参加し、タイム、デザイン、アピールの各部門での入賞を目指します。同時に、当日受け付けのビーチフラッグ大会やビーサン飛ばし選手権なども行われます(募集人数に限りがあります)。
問い合わせ
下松商工会議所 電話:0833-41-1070

美祢市 別府弁天まつり

別府念仏踊
期日
9月5日(土曜日)、6日(日曜日)
場所
別府弁天池(べっぷべんてんいけ)周辺
内容

環境省の「名水百選」に選定されている湧水池(ゆうすいち)「別府弁天池」。透明度の高いコバルトブルーの水は、灌漑(かんがい)や飲料水として使用されています。祭りでは、神の恵みである水に感謝し、豊年満作を願い、県無形民俗文化財に指定された「別府念仏踊」を奉納します。

問い合わせ
美祢市総合観光部 電話:0837-62-0304
厳島神社 電話:0837-64-0230

下関市 もーやん えっちゃん ええほんのえ 元永定正+中辻悦子 絵本原画展

元永定正「もこ もこもこ」1977年刊 Illustration © Sadamasa Motonaga
元永定正「もこ もこもこ」1977年刊 Illustration © Sadamasa Motonaga
期間
9月12日(土曜日)から10月18日(日曜日)まで
場所
下関市立美術館
開館時間
9時30分から17時まで(入館は16時30分まで)
休館日
毎週月曜日(ただし9月21日、10月12日は開館)
料金
一般800円、大学生600円 ※18歳以下・70歳以上無料
内容
現代美術の第一線で活躍する元永定正(もとなが さだまさ)・中辻悦子(なかつじ えつこ)夫妻は、30年にわたり絵本製作にも取り組んできました。展示では、「もこ もこもこ」(元永氏)、「よるのようちえん」(中辻氏)など、シンプルでユーモラスな絵本の原画約300点を紹介します。
問い合わせ
下関市立美術館 電話:083-245-4131

萩市 -没後100年記念特別展-伊藤博文とその時代

服部無底(はっとり むてい)「伊藤博文肖像画」1909年
服部無底(はっとり むてい)「伊藤博文肖像画」1909年
期間
9月12日(土曜日)から11月18日(水曜日)まで
場所
萩博物館
開館時間
9時から17時まで(入館は16時30分まで)
料金
大人500円、高校・大学生300円、小・中学生100円
内容
初代内閣総理大臣・伊藤博文(いとう ひろぶみ、1841-1910)は、束荷(つかり、現在の光市)で生まれ、萩で育ちました。憲法制定や国会開設など、日本を近代国家へと生まれ変わらせるべく尽力した伊藤博文の軌跡を、この萩の地で紹介します。また光市の生誕地にある伊藤公資料館でも「伊藤博文公没後100年記念事業」の一環として、「伊藤博文公遺墨遺品展」が開催されます。
問い合わせ
萩博物館 電話:0838-25-6447

山口市 Semitra Exhibition「tFont/fTime」セミトラ インスタレーション展

参考写真:Semitra「フラッシュを使用しない撮影は許可されています。」2008年,Semitra "no flash photography allowed."2008年
参考写真:Semitra「フラッシュを使用しない撮影は許可されています。」2008年,
Semitra "no flash photography allowed."2008年
期間
9月19日(土曜日)から10月25日(日曜日)まで
11月7日(土曜日)から平成22年1月10日(日曜日)まで
場所
山口情報芸術センター
開館時間
10時から19時まで
(ただし9月19日は12時から)
休館日
毎週火曜日(ただし9月22日は開館)
9月24日、12月29日から1月3日まで
料金
無料
内容
コマーシャルウェブサイト、映像広告などの広告媒体で注目されるアートユニット「セミトラ」の初の個展です。この展覧会では、フォント(文字書体)デザインに着目して、時間とともにフォントが変わっていく過程を示した作品などを展示します。
問い合わせ
山口情報芸術センター 電話:083-901-2222

美祢市 秋吉台カルストウォーク2009参加者募集

秋吉台カルストウォーク
日時
10月25日(日曜日) 受付8時から
場所
市営駐車場スタート(秋芳町秋吉)
募集人数
先着1,500人
参加費
高校生以上1,600円、小・中学生1,000円
申し込み締め切り
9月25日(金曜日) 消印有効
内容
遊歩百選に選ばれた、日本最大のカルスト台地・秋吉台と開洞100周年を迎えた秋芳洞。これらの壮大な景観や花咲くアキヨシアザミなど秋の季節を楽しめる5、10、15キロメートルのウオーキング大会です。
問い合わせ
秋吉台カルストウォーク実行委員会
電話:0837-62-0304

萩市 海のシルクロードの出発点 “福建”-沈没船、貿易都市、陶磁器、茶文化-
県立施設情報

白磁観音像「何朝宗(かちょうそう)」銘 徳化窯(とっかよう) 16世紀 福建博物院蔵
白磁観音像「何朝宗(かちょうそう)」銘 徳化窯(とっかよう) 16世紀 福建博物院蔵
期間
8月29日(土曜日)から10月12日(月曜日・祝日)まで
場所
県立萩美術館・浦上記念館
休館日
毎週月曜日(ただし9月21日、10月12日は開館)
料金
一般1,000円、70歳以上・学生800円
※18歳以下は無料
内容
マルコ・ポーロの『東方見聞録(とうほうけんぶんろく)』で世界最大の港とたたえられた「福建」は、中国における海のシルクロードの出発点でもありました。この展覧会では、福建省で発掘された国際色豊かな文物などを通して、世界各地との交流の中で福建の果たした役割を紹介します。
問い合わせ
県立萩美術館・浦上記念館 電話:0838-24-2400

 ご紹介した以外にも、たくさんのイベントが県内で行われています。
 その他のイベント情報は、下記のリンクをご覧ください。


おもしろ山口学

疏水百選「藍場川」[後編]

藍玉座跡地

 18世紀の中ごろ、城下町・萩に造られた疏水(そすい)(※1)「藍場(あいば)川」。初め「大溝(おおみぞ)」と呼ばれていたものが、なぜ藍場川と呼ばれるようになったのか。その疑問を解く鍵は、萩市役所の南西、藍場川沿いの「藍場筋(あいばすじ)」と呼ばれていた通りに面した一角にあります。そこには、かつて藍染めの染料である藍玉(あいだま)(※2)を製造していた萩藩直営の「藍玉座(藍場)」が置かれていました。
 江戸時代、藍玉は阿波(あわ)藩(現在の徳島県)産が上質なことで知られていました。江戸時代の中期ごろ、長年の負債が膨らんで財政の再建が必要だった萩藩は、その藍玉作りに着目します。上質な阿波産以外の藍玉を買い入れることを禁じるとともに、藩内の農民による藍玉の自由な製造や取引を禁じて専売制を敷き、藩の収入を増やす政策を立てます。そして藩の撫育方(ぶいくかた)(※3)が、明和年間(1764~1771年)に、藍玉作りに必要な大量の水が確保でき、葉藍 (はあい=タデアイ)などの運搬にも便利な大溝沿いに、藍玉座を設けます。 その後、藍玉座では、改良を重ねた良質な藍玉が製造され、藩内では、それらを使った染め物が作られていき、藩財政を助けます。やがて、藩直営の藍玉座は専売制の廃止を求めた天保年間(1830~1843年)の農民一揆によって廃止されます。藍玉座は、嘉永年間(1848~1854年)に復活しますが、明治時代以降は外国産の藍染料の輸入が進み、萩でタデアイが栽培されることもなくなります。大溝はいつしか、藍場のそばを流れる川ということで藍場川と呼ばれるようになりましたが、藍玉作りの歴史は多くの人々から忘れられていきます。
 そうした中、「萩博物館」と、萩の「まちじゅう」の魅力について再発見・保全継承を目指す「NPO萩まちじゅう博物館」では、協働して2008(平成20)年に「あい班」を立ち上げ、タデアイの栽培や藍染めの技術を学ぶことを始めました。その取り組みから今、藍場川の名にまつわる歴史に再び光が当たり、水のまち萩の魅力を再発見しようという市民の動きへとつながり始めています。

※1 かんがい・水運用などのための水路。
※2 タデアイの葉を発酵・乾燥させ、保存・運搬しやすいように突き固めたもの。
※3 萩藩の藩政改革で設けられた、経済政策を担った部署。




山口県発信!これに注目!

 山口県では、「住み良さ日本一の元気県」の実現に向けて、さまざまな取り組みを進めています。そうした取り組みの中から特徴あるものを取り上げ、毎月第4週目の配信号で、県の担当者が紹介していきます。

産業観光バスツアー:県観光交流課

片山さん
注目

山口県には、秋吉台や錦帯橋、萩の城下町などの有名な観光地だけでなく、歴史的、文化的価値がありながらも、あまり知られていない埋もれた観光資源が数多くあります。山口県では、このような資源を生かす、ご当地ならではの旅「地旅」を、地域の皆さんで企画・運営していこうという取り組みが広がっています。その中の一つ、宇部市・美祢市・山陽小野田市での取り組み「産業観光バスツアー」が、話題を呼んでいます。今回は、この産業観光バスツアーに注目して、県観光交流課の片山隆広(かたやま たかひろ)さんに話を聞きました。


この産業観光バスツアーは、どのようなきっかけで誕生したんですか?

[片山さん]
県では、2005(平成17)年度から「やまぐち観光交流塾」を開講し、地域の観光リーダーの育成に、2007年度からは地旅の企画などを行う人材の育成や地旅の推進に取り組みました。当時、工場を観光する「ファクトリー観光」を行っていた宇部市を中心とした地域では、「ファクトリー観光」をベースとしたご当地ならではの旅を模索していました。そして、地元の経済団体や企業、市民グループ、行政が「宇部・美祢・山陽小野田産業観光推進協議会」を設立し、産業観光に着目したツアーを企画することとなったのです。2008(平成20)年度から地元の旅行業者が主催する形で、本格的に産業観光バスツアーがスタートしました。
現在、県内のほかの地域でも、やまぐち観光交流塾の卒業生が中心となって、地旅づくりを進めているんですよ。


産業観光バスツアーは、今年度は20コースで全42回実施中だそうですね。どんなコースがあるのですか。

石灰石鉱山
[片山さん]
はい。いくつか紹介すると、石灰石鉱山などを訪ね、普段は関係者以外立ち入り禁止の日本一長い私道(企業専用道路)を通行する「セメントの道」コース。かつて硫酸瓶の製造で栄えた歴史を学ぶことができ、硫酸瓶で垣根を作ったユニークな「瓶垣」などを見学できる「窯のまち小野田」コース。かまぼこや豆腐工場での衛生管理の徹底や製法など食の安全や味にこだわった取り組みに焦点を当てた「食を担う者の誇りと責任」コースなどがあります。このほかにも、さまざまなコースがあり、どのコースも地域の魅力に触れられる内容になっています。


産業観光バスツアーの特徴というと、どんな点ですか?

コンセプトブック「三市、三翁命脈を戴くまち」
[片山さん]
いくつか挙げられます。まずは、「CSR(※1)=企業の社会的な責任」という視点から、産業と地域との共生を学ぶ「CSRツーリズム」として産業観光を行っていることです。また、産業観光バスツアーにはいくつかコースがあるのですが、それぞれテーマを設けて物語性のあるコースを作ったこと、テーマについてより興味を持っていただけるようコンセプトブックを参加者に事前に送っていることなども挙げられます。そのほか、企業のOBや郷土史家などから詳しい説明が聞けることも特徴の一つで、分かりやすいと好評なんですよ!
12月中旬までツアーが開催されていますので、ぜひ参加して下さい!なお、団体での申し込みにも応じていますので、詳しくは協議会へお問い合わせください。


ところで、県観光交流課では今、「ぐるるん!山口」という県内周遊観光キャンペーンを行っているそうですね?

ぐるるんガールズ
[片山さん]
はい。これは県民の皆さんに山口県の観光の魅力を再発見していただこうと始めたもので、県内周遊観光を促進するキャンペーンです。3人の「ぐるるんガールズ」による専用ホームページなどでの観光地の紹介や、観光地を巡って景品が当たる「スタンプラリー」など、盛りだくさんの内容で実施中です。
皆さん、山口県をどんどん観光して、楽しんでくださいね!


※1 Corporate Social Responsibilityの略。

トピックス・お知らせ

「ふるさと産業フェスタin周南 ものづくり産業交流フェア」を開催

「ふるさと産業フェスタ」チラシ

 県の歴史や文化の中ではぐくまれた「ふるさと産業」を紹介するイベント「ふるさと産業フェスタ」を県内4カ所のリレー方式で開催しています。
 第2回目は「地産・地消による地場産業の活性化」をテーマとして、地元の工業製品を中心に県産品の魅力を紹介します。

内容
・県内の中小企業が開発した新製品を展示する新製品フェア(11日のみ)
・講演、アルミ製チェロ演奏、県産品プレゼント、「ちょるる」と一緒にクイズ大会、ものづくり体験(12日のみ)
・県産工業製品の展示・販売、地域ブランド産品の飲食コーナー など
日時
9月11日(金曜日)、12日(土曜日) いずれも10時から17時まで
場所
下松スポーツ公園体育館(下松市大字河内)
問い合わせ
県商政課 電話:083-933-3117

山口宇部空港「空の日」記念フェスティバルを開催

散水訓練見学会の様子

 「空の日」(9月20日)を記念し、多くの皆さんに空港に親しんでいただくため、山口宇部空港「空の日」記念フェスティバルを開催します。

内容
普段体験できない「滑走路見学会」「救助・散水訓練見学会」「フライトシミュレーター操縦体験」など、楽しいイベントが盛りだくさんです。詳しくは山口宇部空港のホームページをご覧ください。
期日
9月12日(土曜日)
場所
山口宇部空港(宇部市沖宇部)
問い合わせ
山口宇部空港「空の日」実行委員会
電話:0836-21-5841

その他のトピックス・お知らせ

いいもん山口

「長門ゆずきち」読者プレゼント

長門ゆずきち

 長門ゆずきちは、ユズとスダチを合わせたような、素材の風味を生かすまろやかな酸味と香りがあり、どんな料理にもよく合います。また、しょうゆとの相性も良く、刺し身を食べるとき、しょうゆにその果汁を加えると、味がより引き立つとされ、地元の人々に古くから親しまれてきました。最近では、調味料や果実酒の原料としても利用されています。

 今回は、「長門ゆずきち」を読者クイズの正解者の中から抽選で5名様にプレゼントします。

[応募方法]

 こちらの読者クイズにお答えください。正解者の中から抽選で「長門ゆずきち」をプレゼントします。締め切りは9月10日(木曜日)です。当選者は9月25日配信の山口きらめーるでお知らせします。皆さん、奮ってご応募ください。

ご応募はこちら

[プレゼントクイズ当選者]

 7月24日号で実施した読者クイズに、たくさんのご応募をいただきありがとうございました。「秋芳梨(しゅうほうなし)」当選者については「アンケート結果・プレゼント当選者」のページをご覧ください。


編集室からのメッセージ

 今回、トピックスで紹介した「山口ふるさと大使コーナー」。歌手、文筆家、漫画家、落語家など多彩な分野の第一線で活躍されている大使の皆さんを、もっと多くの方々に知っていただくため、今後、展示・販売する著書等を充実させていきますので、来庁の際は、ぜひお立ち寄りください。

 次回の配信は9月11日です。