コンテンツ2009年4月24日Vol.164 山口県広報広聴課

県庁職場訪問-カズとゆかりのおじゃまします-

県農林総合技術センター農業研修部・県立農業大学校 [前編]

農林総合技術センター農業研修部・県立農業大学校の外観
 防府市の大平山(おおひらやま)のすそ野に広がる農林総合技術センター農業研修部・県立農業大学校。農業についてどんなことが学べるのか知りたくて、同センターにおじゃまして畜産課肉用牛経営コース主任技師の大元義彦(おおもと よしひこ)さん、園芸課花き経営コース主任の斉藤(さいとう)さつきさんに話を聞きました!
ゆかり
[ゆかり]農林総合技術センター農業研修部・農業大学校って、たくさんの温室があったり、のんびりと草をはむ牛たちがいたり、とっても広い所なんですね!
大元さん(左)と斉藤さん
[大元さん]はい!20棟のガラス温室をはじめ、28棟のパイプハウスや果樹園、乳用牛舎、肉用牛舎、乳牛運動場、放牧地などがあり、総面積は約48ヘクタールに及びます。
カズ
[カズ]これほどの施設がある農業大学校っていつ設立されたのですか?
[大元さん]1934(昭和9)年に県立牟礼(むれ)農民道場として設置され、2007(平成19)年4月、県の組織再編に伴って現在の名称となりました。
カズ
[カズ]農業大学校だけでなく、農業研修部となっているのはどうしてですか?
敷地内で放牧されている牛の様子
[斉藤さん]もともと農業大学校とは、国の法律で規定され、各都道府県の条例に基づいて設置されている農業者研修教育施設のことで、入学試験を受けて入学した学生に2年間の実践的な研修教育を行うところです。組織再編後は、農業大学校の教育部門とは別に、短期間で県民のニーズにお応えする研修部門の機能を強化したため、今のような長い名称となりました。
カズ
[カズ]農業大学校生としてではなく、研修生として短期間で通いながら農業を学びたいという方は増えているんですか?
[大元さん]はい。近年、定年退職後などに農業を始める中高年の方などが増えています。以前からそうした人たちを対象に「やまぐち就農支援塾」を行っており、組織再編後はさらに、農業や畜産などの試験研究機関と連動した人材の養成、就業支援のための機能を充実し、新規就農、UJIターン、帰農、他産業から農業に参入するための支援を一層強化しているんです。
ゆかり
[ゆかり]その「やまぐち就農支援塾」について詳しく教えてください。
昨年の基礎講座(花き)の様子
[藤さん]将来、農業を職業としたい方や、退職を機に本格的に農業に取り組もうとされている方たちを対象に、基礎から農業を勉強するために「体験型」の研修を行っています。「基礎講座」は、農業経験がほとんどない方や、仕事などのために平日の受講が困難な方を対象にしていて、原則として休日に年間15回程度開催し、水稲・畑作物や園芸作物、農業機械のコースがあります。
ゆかり
[ゆかり]休日なら、今はまだほかの仕事をしている方も通えますね!「担い手養成講座」もあるそうですが、これはもっと本格的な講座なんですか?
昨年の担い手養成講座の様子
[大元さん]はい!確実に就農される見込みがあるなど、一定の要件に該当すると認められる方、希望する特定の作物がある方、平日に受講できる方が対象です。原則として、平日に年間120回程度開催し、園芸作物と畜産のコースがあります。
カズ
[カズ]「短期研修」が、今年度から新設されたそうですね?
[斉藤さん]はい。これは「農業法人への就職を検討しているけれど、農業は未経験だから不安…」といった方などに、まず体験していただこうと新設したものです。第1回目は5月19日(火曜日)から22日(金曜日)まで4日間連続で開催します。
ゆかり
[ゆかり]農業って、やってみないと分からないことが多そうだし、ぜひこの機会を活用してほしいですね!ところで、塾生の皆さんの卒塾後の様子は、いかがですか?
[大元さん]Iターンしてここで学んだ後、農業法人に就業された方や、中山間地域の小規模・高齢化集落で頑張っている方もおられます。卒塾後も相談し合ったり、情報を交換し合ったりしている人が多く、それが就農後にとても力になっているようですよ!
ゆかり
[ゆかり]なるほど!心強い仲間を得るためにも、支援塾に入って学ぶのはいいですね!申し込むには、どうすればいいですか?
[斉藤さん]はい。現在も申込期間中で、4月16日(木曜日)が必着です。応募者多数の場合は選考となります。特に基礎講座は毎年、定員を超える人気があります。また、各地のJAなどでも「地域営農塾」があるので、そちらもご利用ください!

県農林総合技術センター農業研修部・県立農業大学校 [後編]

県立農業大学校の校章
 前編では、農林総合技術センター農業研修部・農業大学校の農業研修部について紹介しました。今回は、農業大学校とはどんなところなのか、畜産課肉用牛経営コース主任技師の大元義彦(おおもと よしひこ)さん、園芸課花き経営コース主任の斉藤(さいとう)さつきさんに話を聞きました!
ゆかり
[ゆかり]農業大学校はどういう人を対象とした学校なのですか?
[大元さん]将来、農業を仕事としたい人が対象です。農業高校の卒業生が多いのですが、普通科の高校や短大を卒業して、あるいは企業を退職して入学する人もいます。年齢制限はありませんので、定年後に入学したいという方もいます。
カズ
[カズ]山口県立農業大学校は2007(平成19)年度から専修学校としても認可されたそうですね。専修学校になってどう変わったのですか?
[大元さん]はい。卒業生は、これまでも学歴としては「2年制短大卒業」扱いだったのですが、「専門士」の称号と、4年制大学の3年次への編入試験も受けられるようになりました。これを活用して、今春初めて卒業生2人が、農業のことをもっと勉強したいと4年制大学の農学部へ進学したんですよ!
ゆかり
[ゆかり]わーっ、おめでとうございます!充実した学生生活だったんでしょうね。この学生生活、2年間でどんなことを学ぶのでしょうか?
[斉藤さん]はい。本校は、畜産学科に酪農経営・肉用牛経営の2コース、園芸学科に野菜経営・花き経営・果樹経営の3コースがあります。園芸学科では、学生各自が作物を決め、市場の動向を予測して出荷時期を定め、それに合わせた作付計画を立てて育てていきます。また、各自が品質向上や省力化、経費削減といった目標や課題を定め、その解決方法を考え、実践し、卒論にまとめます。
畜産学科の実習
[大元さん]畜産学科でも、1年次には、牛乳や肉用牛の生産の視点から、基礎的な管理方法を学びながら生産技術を習得していきます。2年次では、経営の視点から、品質の向上や作業の省力化、経費削減といった課題を各自が持ち、課題解決に向けて、日々、飼育方法などを考え工夫して、比較検討を行ったりして、結果を卒論にまとめます。
ゆかり
[ゆかり]学生たちが育てた作物などはどうなるのですか。
春待ちみかん
[斎藤さん]園芸学科の場合、流通教育の一環として防府市内の卸売市場に出荷しています。出荷量は多くありませんが、農大ブランドを目指して、越冬完熟ミカンを「春待ちみかん」、高糖度トマトを「紅桃果(こうとうか)」と名付けて出荷しています。消費者のニーズを把握するため、学生たち自らスーパーなどで対面販売の実習を行ったりもします!
ゆかり
[ゆかり]なるほど!市場動向や消費者ニーズを考えながら作物や牛を育てることを学ぶので、各コースに「経営」という言葉が付いているんですね!
カズ
[カズ]学生の卒業後の進路はどうですか?
農大における対面販売
[大元さん]就農する人のほか、農業を会社形態で営んでいる農業法人、営農指導員としてJA、園芸店や農機具販売店などの農業関連産業などへ就職します。
ゆかり
[ゆかり]お二人は、学生に農業を教える仕事を通して、どんなことを感じていますか?
卒業式
[斎藤さん]学生には、さまざまな経歴、年代の方がいることから、それぞれに応じた教育方法が求められます。教えるというのは本当に難しいですね。しかし、学生たちが日々、成長する姿を見ると、教える喜びを感じます。また、全寮制なので、学生同士、また、学生と私たちの間にも強いきずなが生まれ、卒業式では感極まってみんなで号泣してしまうほどです。
[大元さん]機械を使う危険な作業もありますし、牛にけられることもあります。学生がけがをしないよう、いつも安全に気を配りながら教えないといけないのが大変ですね。とはいっても、入学当初に牛にけられないか恐る恐る触っていた学生が、1年もたつと親しみを持って牛を抱き締めることができるまでになるんですよ。
カズ
[カズ]最後に、農業大学校へ入学を考えている方へアピールするとすれば、どんなことですか。
[大元さん]中四国の農業大学校の中で1,2を争う数の牛がいますので、いろんな性格の牛と触れ合えるなど恵まれた環境で学べることです。
[斎藤さん]県農林総合技術センターが育成した山口県オリジナルの果物や花き、栽培技術などをいち早く導入し、学ぶことができることです。
[大元さん・斉藤さん]農業のプロを目指す方、ぜひ本校をご検討ください!入学をお待ちしています。また、夏には県内高校生を対象としたオープンキャンパスも開催しますよ。

次回は、県下関水産振興局をご紹介します。お楽しみに!



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