コンテンツ2009年2月27日Vol.160 山口県広報広聴課

県庁職場訪問-カズとゆかりのおじゃまします-

県消防防災航空センター [前編]

消防防災航空センターの外観
 宇部市の山口宇部空港内にある「県消防防災航空センター」では、消防防災ヘリコプター「きらら」を使って、空からの救急救助活動や林野火災の消火活動などを行っています。県民の貴重な生命や財産を守るため、日夜活動を続けている同センターにおじゃまして、山口県消防防災航空隊隊長の荻正之(おぎ まさゆき)さんにその活動を聞きました!
ゆかり
[ゆかり]山口宇部空港内はこんな事務所があるなんて知りませんでした。消防防災航空センターとはどういうことをするところなんですか?
荻さん
[荻さん]はい。空港敷地内は立入が制限されているので、みなさんご存じないみたいで…。当センターは、消防防災ヘリコプター「きらら」を管理・運用するところです。所長のほか、隊長以下8名の隊員からなる山口県消防防災航空隊員と、ヘリコプターの運航を委託している会社のパイロット・整備士など計15名がいます。
カズ
[カズ]消防防災航空センターは、どういう経緯でできたのですか?
[荻さん]消防防災ヘリコプターは1988(平成元)年には、全国で23機しか配備されていなかったのですが、1995(平成7)年に阪神淡路大震災が発生し、ヘリコプターの機動力などがあらためて重要視されるようになりました。そこで山口県でも、今後懸念される大規模、複雑化する災害に迅速かつ的確に対応するため、2000(平成12)年に当航空隊の発足、当センターの開所、きららの運航開始となったのです。
ゆかり
[ゆかり]「きらら」ってどんなヘリコプターなんですか?
消防防災ヘリコプター「きらら」と国体マスコット「ちょるる」
[荻さん]「きらら」は消防防災に特化したヘリコプターです。全長13メートル。乗員最大11名。巡航速度は時速約220キロ。中型機で小回りがきき、機動性が高いのが特長です。
ゆかり
[ゆかり]「きらら」を使って、どんな活動をしているのですか?
[荻さん]災害状況等の調査や救援物資・人員等の輸送などを行う「災害応急活動」、林野火災等での空中からの消火活動などを行う「火災防御活動」、事故・急病等による搬送などドクターヘリ的運用を行う「救急活動」、水難・山岳遭難事故等における捜索・救助などを行う「救助活動」、他県等へ出動し活動に協力する「広域航空消防防災応援活動」などを行っています。
きららでの訓練の様子
ゆかり
[ゆかり]救助活動って、ヘリコプターが空中に留まって、隊員がロープ一本でぶらさがって救助などをするんですよね。危険な任務ですね!
[荻さん]はい。そのために山口県消防防災航空隊が活動にあたっているんです。航空隊員は、県内の各消防本部から推薦され、派遣されているんですよ。
カズ
[カズ]火災防御活動について、テレビでヘリコプターが林野火災に水をまいているのを見たことがあります。
「きらら」から散水
[荻さん]はい。空中消火は、600リットルの水が入る消火バケット、機体の下に装備する容量670リットルのベリータンクなどを使って水をまいて、火を消します。昨年8月、愛媛県今治市で発生した山火事には、きららも出動したんですよ。大規模災害では、そうした他県などのヘリコプターとの連携が大事なので、中国・四国ブロック緊急消防援助隊訓練にも参加しています。
ゆかり
[ゆかり]平成19年度はどのくらい出動したんですか?
[荻さん]緊急運航では、救急24件・救助12件・火災防御7件など計45件。消防防災訓練などで117件。そのほかの運航も合わせると年間185件でした。
ゆかり
[ゆかり]年間185件というと、2日に1度は出動…。うわあ、大変ですね!そんなに出動して機体は大丈夫なんですか?空の上なのでちょっとでも故障があれば…。
[荻さん]ヘリコプターは毎年、耐空検査を受けます。車でいう車検と同じようなものですが、機体を分解して点検するので約2ヵ月もかかるんです。ほかにも、運航時間ごとに定められた点検などが年に数回あります。
カズ
[カズ]では、点検などで、「きらら」が出動できない場合はどうなるんですか。
[荻さん]心配はいりません。「きらら」が運航できない場合や複数機による活動が必要な場合は、必要に応じて県警察ヘリコプターや自衛隊、隣県などのヘリコプターに県が出動要請を行うことになっているんですよ!
ゆかり
[ゆかり]なるほど!念入りな検査・点検を経て安全が保たれ、また、他の機関とのネットワークによっても支えられているんですね!とっても安心しました!

次回は、航空隊の活動などについて詳しくご紹介します。お楽しみに!


県消防防災航空センター [後編]

消防防災ヘリコプター「きらら」
 隊長以下8名からなる県消防防災航空隊。県民の貴重な生命や財産を守るため、消防防災ヘリコプター「きらら」でどんな活動をしているのか、隊長の荻正之(おぎ まさゆき)さんと副隊長の土井善博(どい よしひろ)さんに聞きました!
ゆかり
[ゆかり]救助活動のときには、どういう装備で出動されるんですか?
【航空用ヘルメットや航空用縛帯(ばくたい)、安全靴を装着した土井副隊長、登場】
ゆかり
[ゆかり]うわあ、頼もしい…!!その重たそうなバッグは何ですか?
装備を付けた土井さん
[荻さん]外傷バッグです。酸素ボンベやガーゼなど、外傷の応急措置に必要なものが入っていて、重さは12キロあります。
カズ
[カズ]どこから要請を受けて救助活動などに出動するのですか?
[荻さん]各市町消防本部から要請を受け、県防災危機管理課の緊急運航の決定を経て、出動となります。きららの前方座席にはパイロットと整備士、後部には運航指揮者(隊長または副隊長)とオペレーター1名、隊員2名が搭乗します。※1
カズ
[カズ]救助される方は地上にいて、救助する方はヘリコプターで空の上にいるわけですよね。地上にいる要救助者をヘリコプターに収容するにはどうするんですか?
[荻さん]現場の上空に到着したら、まず、オペレーターがホイスト装置※2を操作し、「R1」と呼ばれる隊員一人を現場へ降下させます。「R1」は要救助者の状況を見て判断し、減圧式担架など必要な資機材を運航指揮者に連絡します。そして「R2」と呼ばれる隊員が資機材を持って降下。減圧式担架などに要救助者を収容したら、「R1」と「R2」が要救助者に付き添い、オペレーターがホイストを操作して吊り上げ、機内に収容します。
ゆかり
[ゆかり]あのー、減圧式担架って…?えっ、それが担架ですか?大きなバッグのように見えますが…?中を開いて広げると…、あっ、折り畳み式になっていたんですね!
減圧式担架
[荻さん]はい。これに要救助者を収容し、ポンプで中の空気を抜いて半真空状態にすると、要救助者のからだが動かないようにまわりが盛り上がって固くなります。そして四方からからだを包んでベルトで固定したら、ホイストで隊員とともに吊り上げてヘリコプターに収容するんです。
カズ
[カズ]ヘリコプターに医師が搭乗することもあると聞いたんですが…?
患者を搬送する医師と隊員
[荻さん]ドクターヘリのことですね。ドクターヘリとは、迅速に初期治療を開始するのを目的に、救急専用のヘリコプターが病院に常に待機し、病院のヘリポートから医師がヘリコプターに乗って患者のもとに向かうものです。現在、山口県では、その役割をこの「きらら」がドクターヘリ的運用を行っていて、医師が山口宇部空港まで来て、そこからヘリコプターに搭乗し、患者のもとへ行きます。宇部市にある山口大学医学部附属病院と協定を結んでおり、県内市町消防本部から要請があれば出動します。ドクターヘリ的運用は、2003(平成15)年9月に全国で初めて山口県が運用開始しました。さらに、2010(平成22)年度にはドクターヘリの運航開始を予定しているんですよ!
ゆかり
[ゆかり]森林火災の消火活動を行ったり、上空から降下して要救助者を救助したり…。しかも、太陽が沈んでしまうと、現場での救助や飛行はとても危険になるので、時間との戦いもありますよね。航空隊の仕事って本当に大変なんだなあって、あらためて思います。航空隊員に必要な能力って、何でしょうか?
「きらら」と消防防災航空隊
[荻さん]陸上での活動より人数が限られ、一人ひとりが一瞬で判断しなければならない上、通信機なしでは声も届かないため、判断力・行動力・体力などすべての面で優れていなければなりません。航空隊への出動は「どうしようもないから助けてくれ!」ということで要請される最後の手段。私たちが助けるしかありません。しかし、どうしても危険はつきものです。そんな中で隊長の仕事はいかに危険を少なくして、安全に助けるか。要救助者の命も自分たちの命も守らなければ何にもなりません。だから、訓練するときは厳しいですが、パイロットや整備士、隊員との連携、信頼の絆も大事なので、普段のコミュニケーションを大切にしています。でも、各消防本部が自信を持って送り出している人だけに、当航空隊は皆すばらしい人ばかり。隊長の私はとても助かっているんですよ!
ゆかり
[ゆかり]なんだか感動しました!これからも頑張ってください!!
  • ※1 活動内容によって基本搭乗人員は異なります。
  • ※2 隊員の吊り下げ降下や要救助者の吊り上げ救助などに用いるウインチを動かす装置。

次回は、県立美術館についてご紹介します。お楽しみに!



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