コンテンツ2009年2月13日Vol.159 山口県広報広聴課

萩の椿群生林

萩小町
萩小町
  萩市にある椿群生林は、日本海に突き出た笠山(かさやま)の北端に位置する虎ヶ崎(とらがさき)に広がっています。最盛期を迎える2月中旬から3月中旬には、約10ヘクタールの土地に60余種、約25,000本ものヤブツバキが色鮮やかに咲き乱れます。どうしてここに、これほどの高密度のヤブツバキが群生しているのか。それには歴史的な背景があります。
 江戸時代、萩藩では、笠山が萩城の鬼門(北東)の方角にあたるため、樹木の伐採や鳥獣の捕獲を禁止していました。そのため、シイやカシなどの巨木に覆われてうっそうとした状態でした。やがて明治時代に入り、禁が解かれたことから、大木は切り倒されて用材となり、大木の間にひっそりと生えていたヤブツバキも、薪や用材として伐採されました。伐採は繰り返されましたが、生命力の強いツバキは切り株から新しい芽を出し、落ちた種子も陽光を浴びて発芽することで、その数を徐々に増やしていきました。こうした繰り返しが昭和40年代まで続き、緑の木々の間に多くの真紅のツバキの花が見られるようになりました。
 1970(昭和45)年、全国のツバキを調査していたツバキの研究家である渡邉武(わたなべ たけし)博士がこの地を訪れ、雑木やつるを取り除けば立派な椿林として観光地になることを市の関係者に助言したことから、整備などが進められました。その結果、現在のような全国的にも稀に見る高密度の自生ヤブツバキの森が誕生したのです。
 植物学的にはヤブツバキの1種類のみですが、自然交配を繰り返したため、笠山独自のツバキを生み出し、咲き方に特徴のある花には「萩小町」、「萩の里」などの名前が付けられています。椿の花弁の色や形、大きさ、咲き方などを比較しながら散策するのも、椿群生林の楽しみ方の一つです。


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