コンテンツ2009年1月23日Vol.158 山口県広報広聴課

県庁職場訪問-カズとゆかりのおじゃまします-

県環境保健センター [前編]

県環境保健センター 葵庁舎の外観
 山口市にある「山口県環境保健センター」は、県内の保健衛生や環境保全の向上を図るため調査研究・試験検査をしている機関です。衛生、環境に関してどんなことをしているのか知りたくて、同センターにおじゃまして、所長の調恒明(しらべ こうめい)さんと、保健科学部長の兼行義明(かねゆき よしあき)さんに聞きました!
カズ
[カズ]環境保健センターとは、どういうことをするところなのですか?
調さん(左)と兼行さん
[調さん]都道府県には、疾病予防や環境保健、食品、医薬品などの調査研究を行う中核機関として、地方衛生研究所と地方公害(環境)研究所等を設置することが、国の通達により求められています。山口県ではそれらを1つにまとめ、環境保健センターとして設置しているのです。
カズ
[カズ]庁舎は葵(あおい)庁舎と大歳(おおとし)庁舎に分かれているそうですね。
[調さん]はい。当センターは「保健科学部」と「環境科学部」とがあります。そのうち、葵庁舎には保健科学部があり、ウイルス・細菌・病理・食品分析等の調査・研究を行っています。また、大歳庁舎には環境科学部があり、大気監視・大気分析・水質監視・水質分析等の調査・研究を行っています。
ゆかり
[ゆかり]まず、保健科学部について教えてください。食品分析では、食品の残留農薬検査を行っているそうですね?
検査風景
[兼行さん]残留農薬検査は、県内8カ所の保健所がスーパーや100円市といった直売所などで抜き取り調査した食品について、食品衛生法で定められた基準値を超える農薬が残留していないか検査するものです。本県では、県民の皆さんが安心・安全に暮らしていくため、特に日常生活で関わりの深い食の安心・安全に力を入れています。そのため、検体数や検査項目を大幅に増やし、年間約200検体の検査を行っているんですよ。
ゆかり
[ゆかり]100円市などの農産物も残留農薬検査を行っていると聞くと、より安心して地産・地消を広められますね!
カズ
[カズ]食の安心といえば、昨年、中国産冷凍ギョーザが原因と疑われる健康被害が国内で発生しましたが、こちらで中国産冷凍ギョーザを検査されたそうですね?
[兼行さん]はい。依頼のあった12事例18検体を検査しました。いずれも問題はありませんでした。そのほかにも非食用の事故米の検査など、昨年はそうした突発的な検査が例年より多かったですね。
ゆかり
[ゆかり]食品分析って、結果が出るまで、かなり時間がかかるそうですね?
食品検査
[兼行さん]ええ。残留農薬検査だけで検査項目が202項目あります。また、食品ごとに残留農薬の基準値が異なるので、1つの食品を4人グループで検査しても結果が出るまでに一週間以上もかかることがあります。基準値を超えた場合には、県が対象商品の回収等を命じるので、検査に間違いがあってはならず、とても神経を使います。また、もっと多くの残留農薬検査に対応できるよう、同じ検査機械を持つ中国地方の各県と協力し合って、共同研究を進めているところなんですよ。
カズ
[カズ]インフルエンザの検査などもここで行っているそうですね?
[兼行さん]はい。集団発生の際、検体※を受け取ってウイルスを分離し、どういうウイルスの型なのかを調べます。今年度、県内では例年より早く10月に集団発生があり、Aソ連型を分離しました。全国的にはA香港型がやや多いようです。
カズ
[カズ]今の季節、ノロウイルスなどの感染性胃腸炎も心配です。最近は、検査するウイルスなども増えているのですか?
[兼行さん]ええ。ウイルスが原因の新興感染症も世界的に増加しています。現在のグローバル化した社会では国を超えた人の交流がますます盛んとなっており、いつ山口県で発生してもおかしくはありません。中でも、新型インフルエンザの発生は時間の問題とされており、今後、これらに対して注意していかないといけません。県内で患者発生の可能性があれば、ここで新型インフルエンザのウイルス(H5亜型)かどうかの検査を行い、陽性である場合は、検体を国立感染症研究所に送ることになっています。
ゆかり
[ゆかり]県内で今、どんな感染症が流行しているのかといった情報はどうやって知ることができますか?
クリックで山口県感染症情報センターへリンクします
[兼行さん]当センターの「県感染症情報センター」のホームページで、インフルエンザやノロウイルス、O157をはじめとする腸管出血性大腸菌などの感染症について、最新の発生動向などを紹介しています。ぜひ活用してください!

次回は、環境保健センターの環境科学部についてご紹介します。お楽しみに!

  • ※ 検査材料

県環境保健センター [後編]

県環境保健センター 大歳庁舎の外観
 県内の保健衛生や環境保全についての調査研究・試験検査を行っている「山口県環境保健センター」。環境科学部では、どんなことをしているのか、環境科学部副部長の杉山邦義(すぎやま くによし)さんに聞きました!
カズ
[カズ]環境科学部では、大気や水質について調査・研究を行っているそうですね。大気の関係といえば、光化学オキシダント注意報が発令中って聞いたことがあります。
杉山さん
[杉山さん]はい、大気の状況を、県下35カ所で常時監視を行っており、オキシダントについては、県下19カ所で測定しています。そして、その測定結果(速報値)をホームページでお知らせしています。オキシダント濃度が0.10ppmを超え、気象条件からその後も継続すると判断された場合には「情報」を、さらに、オキシダント濃度が0.12ppmを超えた場合には「注意報」等を発令します。「注意報」等の発令の際には、マスコミ等を通じて該当地区の皆さんにお知らせするとともに、該当地区の工場に対しては、排出ガス量の削減措置等を要請します。
ゆかり
[ゆかり]「注意報」が発令されたら、その地域の皆さんはどうすればいいんですか?
[杉山さん]屋外での激しい運動を避けるようにしてください。また、目や喉が痛くなったら、洗眼やうがいをし、症状のひどい場合には、医師の手当てや指示を受けてください。
カズ
[カズ]昨年、注意報は発令されたのですか?
大気汚染観測機器
[杉山さん]はい、8月に和木町及び岩国市北部地域に注意報が発令されました。注意報等の発令は、県内だけでなく、全国各地で増えています。工場のない地域で濃度が高くなるなど、従来いわれていた工場の排出ガスが原因とは、単純に説明しきれなくなっています。そのため、国と各県が共同で今、原因究明に取り組んでいます。
ゆかり
[ゆかり]へーっ!全国的に注意報が増えているんですか…。特にぜんそくなどの病気を抱えている人たちには、心配な話ですね。
クリックで山口県の大気汚染の状況へリンクします
[杉山さん]ええ。そこで、山口県では、一昨年からメール登録された方に、該当地区の情報や注意報等をお知らせするメールサービスを始めました。また、テレフォンサ-ビスによる発令状況の提供や、測定結果(速報値)や発令状況をホームページ上に載せて、携帯やパソコンで見られるようにしています。ぜひ利用してください!※
カズ
[カズ]環境汚染物質としてよく耳にするダイオキシンもここで分析調査をするそうですね。
高度安全分析棟の検査機器
[杉山さん]はい。環境汚染物質や水質の有害物質などの分析調査などを行っています。特にダイオキシン類の分析は、安全のため万全を期した「高度安全分析棟」で行っています。そのほか、水質では、工場や産業廃棄物処理施設から排出される物の有害物質分析、温泉水の検査、水質汚濁事故時の分析、水質の農薬等化学物質や環境ホルモンの分析、干潟調査なども行っています。
ゆかり
[ゆかり]干潟調査って、山口市の椹野川(ふしのがわ)河口干潟などで行っている、干潟再生に関する調査のことですか?
[杉山さん]はい!椹野川河口では、近年、アサリがほとんど獲れなくなったため、漁業協同組合や森林組合などの皆さんが参加して、硬くなった干潟を耕すなど、干潟再生へのさまざまな取り組みが行われています。当センターでは、再生活動の成果が出たかどうかの分かりやすい指標の一つとして、アサリの数を調査しています。現在、椹野川河口干潟の再生活動を行った場所では、アサリが増えているんですよ!
ゆかり
[ゆかり]干潟を耕すことでアサリが増える…。なるほど!干潟再生って難しそうですが、私たちにもできることがあるんですね。
カズ
[カズ]他に、環境の状況を調べる方法があれば教えてください。
[杉山さん]はい!例えば、川の水質によって生息できる水生生物が異なるので、水生生物の種類を調べて水質を判断することもできます。このような水生生物による水質調査法については、夏に県内各地で「親と子の水辺の教室」を開催して普及しています。今年の夏も行う予定なので、ぜひ参加してください。

次回は、消防防災航空センターについてご紹介します。お楽しみに!

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