コンテンツ2008年8月8日Vol.147 山口県広報広聴課

おもしろ山口学

柳井・金魚ちょうちん

金魚ちょうちん
金魚ちょうちん
  室町時代より瀬戸内海有数の港町として栄え、江戸時代には「岩国藩のお納戸」といわれる繁栄を見せた商都、柳井(やない)。JR柳井駅の北、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されている「白壁の町並み」では、夏になると赤と白の鮮やかな色調の「金魚ちょうちん」が迎えてくれる。少しおどけたような愛らしい表情は、地元の人たちだけでなく観光客の目も楽しませてくれる。
 柳井の代表的民芸品として知られるこの金魚ちょうちんの発祥は、幕末のころ全国で手広く商売をしていた柳井の商人、熊谷林三郎(くまがい りんざぶろう)が、青森県津軽地方の「ねぶた祭り」に登場する「金魚ねぶた」をヒントに考案したものだといわれている。金魚ちょうちんの赤色には柳井の伝統織物「柳井縞(やないじま)(※)」の染料が使われている。全国各地で商いに励みながら各地の文化に触れ、それを柳井の文化と融合させた、柳井商人の知恵と、当時の商都柳井の繁栄を伺い知ることができる。
 金魚ちょうちんはもともと、家々で大人が子どものおもちゃとして作り、与えていたようだが、やがて神社の祭礼などの「お迎えちょうちん」の中に交じって彩りを添えるようになり、夏祭りには浴衣を着た子どもたちが金魚ちょうちんに火を灯(とも)し、宵の町に出かけていく姿が見られたという。
 戦時中は途絶えていた金魚ちょうちんだが、戦後に復活。小さなものも作られるようになり、現在ではお土産やインテリアとしても用いられている。金魚ちょうちん作りは全て手作業のため、一日にできるのは2、3個が精一杯だとか。一つ一つの顔が微妙に違うというところに、手作りの温かさが伝わってくる。地元の人に愛され、守られ続けてきた金魚ちょうちん、これからも町のシンボルとして受け継がれていくことだろう。

取材協力/柳井市商工観光課 河村信男氏

※柳井縞:柳井商人が扱った代表的な商品。素朴な木綿織物として古くから親しまれ、江戸時代には岩国藩の検印制度により品質が保たれ、全国で高い評価を得ていた。


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