コンテンツ2008年7月25日Vol.146 山口県広報広聴課

県庁職場訪問-ちえみとゆかりのおじゃまします-

県十種ヶ峰青少年野外活動センター[前編]

十種ヶ峰青少年野外活動センター外観
 子どもたちはもうすぐ夏休み。友達と大自然の中、日ごろ味わえない体験をしてみませんか。冒険教育プログラムを取り入れた体験活動が、全国的にも高く評価され人気を集めている、阿東町にある青少年教育施設「県十種ヶ峰(とくさがみね)青少年野外活動センター」におじゃまして、藤村幸生(ふじむら さちお)次長に案内してもらいました。
カズ
[カズ]県十種ヶ峰青少年野外活動センターの中でも、2003(平成15)年にオープンした「とくさがみね森のチャレンジコース」の評判がとてもいいそうですね!
「わらじィ」こと藤村さん
[藤村さん]はい!当センターにはチャレンジ施設、エレメントと言いますが、36種43基を備えた日本最大級のコースがあるんですよ。よかったら、ご案内しましょう!

【屋外にある、とくさがみね森のチャレンジコースへ移動】

ゆかり
[ゆかり]うわぁ、想像以上に大きいんですネ!丸太などが組み合わされた、やぐらのようなものがそびえ立っていますが、これは何ていうんですか?
Jタワー全景
[藤村さん]「Jタワー」といいます。でも、まずは1メートル以下の低いエレメントに挑戦します。こちらは「ジャイアントシーソー」といって、この上にグループのみんな(最大15人)で乗ってバランスをとります(※1)。
ゆかり
[ゆかり]やってみていいですか?おーっ、面白い!!おーっとっと…。
[藤村さん]エレメントには、それぞれに合った物語を設定して課題を与えて挑戦するんですよ。例えば、ここでは「今、船に乗って冒険の旅に出ようとしている。シーソーが地面に触れたら壊れ沈没してしまう。さあ、沈没しないようにみんなで協力し合って出航だ。」というふうに。みんなで、声を掛け合い、協力しながら課題を達成することで、信頼関係をはぐくんでいくのです。
カズ&ゆかり
[カズ][ゆかり]なるほど!!
[藤村さん]グループ内の信頼関係が深まったら、Jタワーのような高いエレメントに挑戦します。Jタワーは、挑戦者がハーネス(安全ベルト)を装着し、ロープ(命綱)をつなぎ、最高12メートルまで登っていくというものです。どうです?やってみませんか?
ゆかり
[ゆかり]あ、あ、あのー、私は高所恐怖症で…。カ、カズさん、どうぞ…。
カズ
[カズ]じゃ、僕が行きましょう!これを装着するんですね。よし、OK!
[藤村さん]ここでは、私たち指導者などが命綱を支える役となり、万一に備えてその後方をグループの仲間3人でしっかり支えます。命を預けるということは仲間を信頼するということ。じゃ、カズさん、準備はいいですか?
Jタワーをすいすい登るカズと命綱を握る藤村さん
カズ
[カズ]準備OK!!目標は一番上まで登ること!じゃ、行きます!
ゆかり
[ゆかり]頑張って!フレーフレー!あれれ…?もうあんな高い頂上に到達したんですかぁ。
[藤村さん]ナイスチャレンジ!さすがケービングクラブ出身!こんなにスルスルっと登った人、いないですよ(笑)。ゆかりさんもどうですか?これは、頂上まで登ればいいというものではないんです。各自が自分に合った目標を決め、その目標に向かってチャレンジする。その目標が達成できたら、さらに一歩踏み出してみる。そんな、一歩でも半歩でも未知の世界へ踏み出す勇気を持つことが大切なんです。
ゆかり
[ゆかり]うーん…。それなら私にもできるかも…。
[藤村さん]高いエレメントのプログラムには、1人で挑戦するもののほか、2人で挑戦するものもあり、そこから得る信頼感や達成感は日常ではなかなか得がたいものだと思います。
カズ
[カズ]うまくできずに泣いたり、けんかしたりする子どもたちもいるのでは?
みんなで協力し合いチャレンジしている様子
[藤村さん]ええ。でも、自分をさらけ出すことはとても大切なこと。自分をさらけ出し本音の話し合いを通してこそ信頼関係が培われるのです。人間関係が希薄になっている今、子どもたちがお互いを励まし、信頼関係を築き合いながら目標に向かって挑んでいくことこそ必要だと思うのです。仮に目標が達成できなくても、なぜできなかったのかをグループで話し合い、何回もチャレンジすることで、思いやりの心、互いに信頼し合う心が高まっていきます。そうしたチャレンジコースの教育効果が注目され、利用団体が年々増えています。(※2)
ゆかり
[ゆかり]すごい!!人気がある理由、分かる気がします。
[藤村さん]エレメントの利用以外にも、当センターを拠点に、8月19日(火曜日)から27日(水曜日)まで中学生・高校生を対象とした8泊9日の「2008心の冒険・サマースクール(中高生クエストプログラム)」を開催します。山の中でテントを張って生活したり、高い山に登ったり、野外料理に挑戦したり、毎日がワクワクドキドキ楽しい挑戦の連続です。興味のある方、ぜひご応募ください!(※3)
  • ※1 各エレメントに挑戦するときは、必ず指導員の立ち合いが必要です。
  • ※2 森のチャレンジコースは、団体で教育活動を行う場合に利用できます。詳しくは当センターへ 電話:083-958-0033
  • ※3 往復はがきで応募 7月14日(月曜日)消印有効。応募者多数の場合、抽選。詳しくは県教育庁社会教育・文化財課地域教育班へ 電話:083-933-4656

県十種ヶ峰青少年野外活動センター[後編]

施設を利用した子どもから寄せられた感謝の意を表現した作品
 県内に7カ所ある青少年教育施設。その一つ、「県十種ヶ峰(とくさがみね)青少年野外活動センター」の特色などについて、藤村幸生(ふじむら さちお)次長に聞きました!
カズ
[カズ]青少年教育施設っていうと、小中学生のころ、集団宿泊指導で利用したことがあるんですが、どういった目的の施設なんですか?
集団生活の中の体験学習
[藤村さん]自然の中で青少年が、集団生活を通したさまざまな体験をするための教育施設です。自然には子どもたちの心や人格を発達させる、さまざまな「栄養素」があります。自然と触れ合う場が少なくなった今、当センターなどでの体験は子どもたちの健全な成長に大きな役割を担っていると思います。
カズ
[カズ]実は先日、私の子どもが青少年教育施設の集団宿泊指導に行き、カッター※の訓練などをしてきたんです。帰ってきて「みんなの息が合っていないとしかられたけれど、楽しかった!」と言うのを聞いて、集団生活ってやはり大事だなあと思いました。
ゆかり
[ゆかり]同感です!私も小中学生のころ、青少年教育施設を利用したことがあって、布団のたたみ方とか、指導が厳しいなと思っていたけれど、大人になった今、それはみんなが気持ちよく過ごす上で大事なことだったんだって思います。ところで、県十種ヶ峰青少年野外活動センターの特色を教えてください。
プログラム冒険教育
[藤村さん]大きく3つあります。一つ目は、前編でもお話しした日本最大級のチャレンジ施設「とくさがみね森のチャレンジコース」です。好奇心をくすぐる数々の楽しい冒険プログラムが体験できます。
二つ目は、「OBS(Outward Bound School)」の冒険教育プログラムを活用した野外教育活動を行っていることです。
ゆかり
[ゆかり]あのー、すみません、OBSって何ですか?
[藤村さん]イギリスを発祥地とする世界的な冒険教育機関です。そこでは大自然の中をグループで約1カ月におよぶ長期間のキャンプを行い、仲間と協力しながらいろいろな冒険に挑戦することで自己の成長を図るという野外教育を行っています。でも、長期間遠くへ出かけて行くのは難しいもの。そこで、当センターでは、県教育委員会主催による「山口県版OBS」として、8泊9日の移動キャンプ「心の冒険・サマースクール」を小・中・高校生を対象に実施しています。
三つ目の特色は、森のチャレンジコースなど、冒険教育の教育効果を学校教育に取り入れた山口県独自の体験学習プログラム「AFPY(アフピイ)」の手法の研修や普及を行っていることです。
ゆかり
[ゆかり]んっ…?AFPY(アフピイ)って、何の略ですか?
AFPYプログラム・サークルスラップ
[藤村さん]「Adventure Friendship Program in Yamaguchi」の頭文字をとってAFPY(アフピイ)と呼んでいます。これは、冒険教育を学校でもできるようにしたものです。「一人では困難な課題であっても、集団が協力すれば達成できるという体験を通して、温かい集団をつくり、一人一人の自信を深める。」ということをねらいとしています。当センターでは、県内の小中学校を対象に、OBSの手法や冒険教育プログラムを先生たちが教育現場で活用し、子どもたちの信頼関係を築き、コミュニケーション能力が向上するような手法の研修や普及にも努めています。
ゆかり
[ゆかり]もう一つ、ぜひお聞きしたかったんですが、こちらでは不登校の子どもたちを支援する事業を行っておられるそうですね?
施設利用者の製作品
[藤村さん]ハイ!「ほっとひといきin十種ヶ峰」のことですね。これは県教育委員会が、不登校の子どもたちに自信と社会性が回復できるよう、平成15年度から行っています。小学校5年生から高校3年生までの子どもたちを対象に、年間16回、延べ40日行っています。各回10人程度募集、本人が参加を希望していることが前提で、保護者が学校を通じて申し込みます。内容は、カヌーの製作や野外料理、森のチャレンジコース、ハイキング、スキューバダイビング、カヌーツーリング、スキーなどさまざま。各回、テーマは設定しますが、具体的には参加者みんなで話し合って決めているんですよ。
カズ
[カズ]もしかして、先ほど、キャンプ場で「こんにちは!」ってあいさつしてくれた子どもたちがその参加者ですか?
[藤村さん]そうです!!楽しそうだったでしょう? 参加後、学校に行き始めた子どもたちもいるし、学校を卒業した後、この事業の協力スタッフになってくれた子どももいるんですよ!!
ゆかり
[ゆかり]ワーッ、それは本当にうれしいですね!!
[藤村さん]「ほっとひといきin十種ヶ峰」に限らず、参加者が自然の中でさまざまな体験を通じて、「今までとちょっと違った感じだな」といった、自分の心の小さな変化が意識できるよう心掛けています。この小さな変化こそ、学びの瞬間だと思うんです。青少年教育施設は、研修目的であれば、企業など一般の団体やグループも使用できます。ぜひ活用してくださいね!
  • ※ 複数人で漕ぐ大型ボート

次回は、県消費生活センターをご紹介します。お楽しみに!



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