コンテンツ2008年3月14日Vol.137 山口県広報広聴課

県庁職場訪問-ちえみとゆかりのおじゃまします-

県岩国港湾管理事務所[前編]

岩国港本港港区全景 三方が海に開かれた山口県は、海岸の総延長が1,502キロメートル。29の港湾と97の漁港があります。県東部にある岩国港は、1952(昭和27)年に「重要港湾」に指定され、瀬戸内工業地帯の一翼を担う工業港として発展してきました。どんな所か知りたくて、岩国市新港(しんみなと)町にある「県岩国港湾管理事務所」の後藤勉(ごとう つとむ)次長の職場におじゃましました!
ノブ
[ノブ]港には、いろいろな種類があるそうですね。
後藤さん
[後藤さん]はい。法律では大きく、「港湾法」に基づく、交通の拠点としての港湾と、「漁港漁場整備法」に基づく、漁業の拠点としての漁港とに分けられます。これらは、重要性などにより、都道府県あるいは市町村が管理しています。岩国港は港湾のうち「重要港湾」に指定されており、県が管理しているんですよ。
ゆかり
[ゆかり]重要港湾って、どういうものなんですか?
[後藤さん]国際、あるいは国内海上輸送網の拠点などとして、全国で105港が指定されています。そのうち県内には岩国港を含め4港※1があります。さらに、特に重要な国際海上輸送網の拠点「特定重要港湾」が、全国に23港、県内では2港※2が指定されているんですよ。
ゆかり
[ゆかり]へーっ!山口県は大きな港湾が多いんですね!確か、山口県は九州やアジア大陸に近く、古くから海上交通の要衝だった、ですよネ。ところで、地図を見ると、岩国港の北の部分※3は大きく3つの地区に分かれているんですね。
装束地区に停泊しているタンカー
[後藤さん]はい。北側の「装束(しょうぞく)地区」は港に隣接して石油コンビナートがあり、主に化学薬品がタンカーで積み出されています。南側の「室の木(むろのき)地区」は、港に隣接して製紙工場や木工団地があり、原木や製材品を積んだ専用貨物船が北アメリカやオーストラリアなどから入ってきます。中央の「新港地区」は、主に装束地区の石油コンビナートでつくられた石油製品、室の木地区の製紙工場でつくられた紙などを積み込んだコンテナ船が利用しています。
また、装束地区、室の木地区にはそれぞれ、石油コンビナート、製紙工場の専用埠頭もあり、原油を運んでくるタンカー、木材チップを運んでくる専用貨物船も入ってくるんですよ。
ゆかり
[ゆかり]岩国港は、石油化学工業や製紙・製材工業など地域の産業に特徴づけられた港なんですね。ほかにはどんな特徴がありますか?
新港地区周辺図
[後藤さん]はい。地区ごとに化学薬品、コンテナ、木材と機能分担し、効率的に利用されているほか、瀬戸内本航路に隣接していて、全般的に水深が深いので大型船が入港しやすいということがあります。また、国道2号とのアクセスが容易で、陸上運送に便利で施設の利用率が良いこともあります。
ノブ
[ノブ]岩国港は、水深10メートルの岸壁が5バース※4、水深7.5メートルの岸壁が2バースなど、水深の深い岸壁が数多くありますね。また、現在、水深12メートル、7.5メートルの岸壁も新しく建設されているんですね。
新港地区のコンテナヤードに積まれた20フィートコンテナ
[後藤さん]はい。水深が深ければ深いほど、大型の貨物船やコンテナ船などが接岸できるんですよ。接岸できる船の大きさは船の種類によって違いますが、貨物船で例を挙げましょう。水深4メートルだったら700トン級なんですが、水深7.5メートルで5千トン級、10メートルで1万2千トン級、12メートルで3万トン級のものになるんですよ。
大型船舶を使えれば、一度に大量の輸送ができ、また、他港で積み替えたり、荷揚げしたりする必要もなくなるので、企業にとって輸送コストを削減できるというメリットがあります。そうした背景があって、近年、岩国港では年間約1,700万トンの貨物が取り扱われるようになりました。特に、1992(平成4)年、東南アジアを中心としたコンテナ航路が開設されて以来、コンテナ取扱量※5が急増し、平成17年に83,613個、全国の重要港湾のうち3位となっているんですよ。平成18年には11万個を超えました。これが注目され、全国各地の自治体などから岩国港へ視察に来られているんですよ!
ノブ&ゆかり
[ノブ][ゆかり]ヘーっ!!そうだったんですか!私たちも港湾の中を見せていただけますか。よろしくお願いします!
※1 県内の重要港湾
岩国港(岩国市)、三田尻中関(みたじりなかのせき)港(防府市)、宇部港(宇部市)、小野田港(山陽小野田市)の4港。すべてを県が管理しています。
※2 県内の特定重要港湾
徳山下松港(周南市・下松市・光市)、下関港(下関市)の2港。徳山下松港は県が、下関港は下関市が管理しています。
※3
岩国港は大きく、北の部分の「本港(ほんこう)港区(こうく)」と南の部分の「南部港区」に分かれています。
※4 バース
岸壁などを船一隻が占める水域の単位のこと。船舶が停泊し、積み荷の揚げ降ろし作業をする岸壁そのものの意味でも使われます。
※5 コンテナ取扱量
コンテナの規格には40フィートと20フィートの長さのものがあります。コンテナ取扱量(単位:TEU)は、20フィートコンテナの個数に換算して数えます。

県岩国港湾管理事務所[後編]

県岩国港湾管理事務所のあるポートビル 「岩国港」の港湾施設の建設や管理をしている「県岩国港湾管理事務所」。後藤勉(ごとう つとむ)次長に岩国港を案内していただきました!
ノブ
[ノブ]港湾管理事務所では港湾施設の建設や管理をされているそうですが…。
[後藤さん]はい。港には、岸壁や防波堤のほかにも、さまざまな施設があるんですよ。港へのアクセス道路、柱島への渡船の待合所や港湾管理事務所があるポートビル、渡船がつく浮桟橋、船からコンテナを荷揚げするクレーン、荷揚げしたコンテナなどの貨物を置くコンテナヤードや野積場(のづみば)や貯木場(ちょぼくじょう)、船への給水施設などです。港湾管理事務所では、これらの施設を整備し、管理しているんです。
ノブ
[ノブ]港に入ってくる船から、入港届を受理したり、岸壁の使用料を徴収したりもしているそうですね?
案内板
[後藤さん]はい。港に入港する船は、公共の岸壁であるか、企業専用の岸壁であるかにかかわらず、入港届を港湾管理事務所、海上保安官、税関や検疫所などに届け出なければなりません。また、公共の岸壁や桟橋などに船を係留する場合には、入港する前に使用の申請をし、使用料を払わなければなりません。港湾管理事務所では、船の大きさや係留時間などを踏まえて、岸壁などの割り振りを行っています。岸壁には、船の名前と係留時間を書いた、案内板も用意しています。
ゆかり
[ゆかり]分かりやすいですネ!

【ポートビル前から新港(しんみなと)地区のゲートへ移動】

ゆかり
[ゆかり]ん?関係者以外立ち入り禁止?埠頭(ふとう)って、立ち入り禁止なんですか?
埠頭入り口の警備
[後藤さん]そうなんですよ。2001(平成13)年9月のアメリカの同時多発テロ事件を機に、2002(平成14)年12月にソーラス条約※が改正され、国際航路の旅客船、海外貿易の貨物船が利用する港では、港湾施設の保安対策が求められました。通常、埠頭へは関係者以外立ち入り禁止とし、警備員が24時間、警備をしているんです。

【ゲートから中のコンテナヤードへ】

ノブ
[ノブ]おーっ!国内のほか、世界有数の運送会社のコンテナなどもたくさんあり、国際的な港ですね!
コンテナを運ぶリーチスタッカー
[後藤さん]ええ。今、大型フォークリフトやリーチスタッカーと呼ばれる特殊自動車を使って、船からクレーンで荷揚げしたコンテナを運んで来て積み上げています。このコンテナはトラックで陸上運送されたり、別の船に積み替えられていきます。あそこに見えるのが、タイヤマウント式クレーンですよ。
ゆかり
[ゆかり]うわあ!まるでものすごく巨大なキリンですネ!色は青いけど(笑)。で、あのー、タイヤマウント式って何ですか?
タイヤマウント式クレーンを使った船からの荷揚げ
[後藤さん]大きなタイヤが32個も付いていて、岸壁を移動できるクレーンなんです。約40メートルの高さがあって、一度に39トンも吊り上げられるんですよ。
ノブ
[ノブ]ここから北に見えるのが、装束(しょうぞく)地区の埠頭。南に見えるのが、室の木(むろのき)地区の埠頭。岩国港って、本当に広いですね!
[後藤さん]はい。そこで、三つの地区の間や企業との物流を円滑にできるよう、国とともに約2.9キロメートルの「臨港道路」の建設を進めているんです。
ゆかり
[ゆかり]こうして見ると、港って、まちを世界につなげる起点なんだなあと実感します!
[後藤さん]ええ。岩国では、港からまちを活性化しようと、市や企業などが中心となって2006(平成18)年に「岩国港活性化委員会」を設立し、さまざまな取り組みを進めているんです。県も使用料の減額などで岩国港の活性化に協力しています。企業の評判も上々です!
岩国港活性化委員会で熱心な誘致活動が行われた結果、3月31日(月曜日)に豪華客船「飛鳥2」が岩国港に寄港することになりました。県では、それに合わせて、新港地区の埠頭を8時30分から24時まで一般に開放します。市による歓迎式典や海上保安庁の巡視艇による歓迎放水なども行われる予定ですので、皆さんもどうぞお越しください!
ノブ&ゆかり
[ノブ][ゆかり]わーっ!それは楽しみですネ!ぜひ伺います!!
※ソーラス条約
SOLAS条約(海上における人命の安全を確保する国際条約)。タイタニック号の海難事故を契機に1914年に定められました。


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