コンテンツ2007年12月28日Vol.132 山口県広報広聴課

県庁職場訪問-ちえみとゆかりのおじゃまします-

医務保険課、県立萩看護学校[前編]

県立萩看護学校 少子・高齢社会の到来、医療技術の発展などにより、私たちの生命を支える看護師の役割はますます重要となっています。県内の看護師の充足状況、確保・養成について「県医務保険課」の小林聖子(こばやし きよこ)主任に話を伺うとともに、「県立萩看護学校」の藤本喜久恵(ふじもと きくえ)教頭に話を伺ってきました。
ノブ
[ノブ]看護師が全国的に足りないと聞きます。山口県ではどうですか?
小林さん
[小林さん]今年6月に、県内の病院を対象に看護職員※の採用状況を調査したところ、採用計画数の約7割しか採用ができていないという結果が出ました。
ゆかり
[ゆかり]看護職員は不足しているんですね。それはなぜでしょうか?
[小林さん]さまざまな理由が考えられます。手厚い看護、勤務条件の改善のためなどにより、看護職員が多く求められるようになったこと。看護職員が病院のほか、訪問看護ステーションや介護老人保健施設などでも必要とされるようになったこと。結婚、子育てなどで辞めてしまう看護職員が多いことなどがあります。
ゆかり
[ゆかり]結婚、子育てで辞める看護職員が多いということですけど、県では、看護職員の確保のため、どんな取り組みを行っているんですか?
看護力再開発講習会の様子
[小林さん]はい。看護師などの免許を持っていても就業していない方が、県内に1万2千人近くいると推定しています。県では、子育てをしながら看護職員の仕事が続けられるよう、病院内保育所の運営支援を行っています。また、就業していない方たちに一人でも多く現場復帰していただけるよう、最新の看護知識や技術を習得できる看護力再開発講習会や求人情報の提供などを行う「県ナースセンター」(運営/社団法人山口県看護協会)への支援も行っています。現場復帰をお考えの方は、ぜひお気軽に県ナースセンターへお問い合わせください! 
また、県では看護職員の養成に力を入れており、防府市にある県立衛生看護学院、萩市にある県立萩看護学校などを運営するとともに、民間の看護師・准看護師養成所の運営の支援もしています。
ノブ
[ノブ]看護職員の養成について、もっと深く知りたいのですが。
[小林さん]では、県立萩看護学校の教頭を紹介しましょう。
ノブ&ゆかり
[ノブ&ゆかり]ハイ!ぜひお願いします!

【萩市にある県立萩看護学校を訪ねました】

ゆかり
[ゆかり]教頭先生、県立萩看護学校の設立は平成7年と新しいのですが、その経緯を教えてください。
藤本さん
[藤本さん]本校ができるまでは、県内の山陰側には准看護師養成施設の1カ所しかなかったんです。そのため、看護師になるには地元を離れなければなりませんでした。准看護師として働きながら看護師の資格を得たい人は、さらにハードルが高く、地元の仕事を辞めて就職口を見つけた上で、看護師養成施設へ進学しなければならなかったんですよ。その結果、地元に戻ってくる看護師も少なかったんです。
ですから、この地域では看護師を確保するため、看護師養成施設の設立を強く望んでいました。本校が設立された現在では、地元への看護師の供給のみならず、若者の定住促進にも役立っていると思います。
ノブ
[ノブ]なるほど。経緯を聞き、萩看護学校の果たす役割がよくわかりました。ところで、萩看護学校には、第一看護学科と第二看護学科があるそうですね。
第二看護学科の教室。今日はお休みです。
[藤本さん]はい。第一看護学科は高校などを卒業した方が、第二看護学科は准看護師の方が対象で、看護師の免許取得を目指します。修業年限はいずれも3年ですが、第二看護学科は昼間(ちゅうかん)定時制となっています。昼間定時制というのは、授業が毎日あるのではなく、隔日週3日のカリキュラムとなっており、働きながら学べる制度です。実際、約3分の2の学生が働きながら学んでいます。
ノブ
[ノブ]どんな授業を行っているんですか?
[藤本さん]ちょうど、第一看護学科の1年生が実技の授業をしているところなので、ご案内しましょう。
ノブ&ゆかり
[ノブ&ゆかり]ハイ!よろしくお願いします!

県立萩看護学校[後編]

菊ヶ浜の松林と萩看護学校 看護師養成の取り組みについて知りたくて、1995(平成7)年に萩市に設置された「県立萩看護学校」を訪ね、藤本喜久恵(ふじもと きくえ)教頭に話を伺ってきました。
ゆかり
[ゆかり]窓のすぐそばには、3階建ての校舎よりも高い松の林!その向こうには日本海!萩城址にも近く、萩看護学校はとてもいい環境にあるんですね!
[藤本さん]ハイ!ここ菊ヶ浜の松林は江戸時代からあったもので、校舎や寮はそれを残すようにして建てられているんですよ。

【3階にある看護実習室へ】

ゆかり
[ゆかり]ユニークな教室ですね!半円形の階段式教室と長方形の平面のフロアとが1つになっていて…。フロアでの実習風景が席から見やすいように工夫されているんですね!今、何を学んでいるところなんですか?
看護実習室(半円形の階段教室)
[藤本さん]看護の基礎の実技でして、患者さんが寝ているベッドのシーツ交換やベッドから車いすへの移乗介助などを学んでいるところです。
ノブ
[ノブ]看護の基礎のほか、どんなことを学ぶのですか?
実技風景
[藤本さん]医療に関する英語や患者の心理に関係する心理学などの基礎分野。薬理学や栄養学など医療に関した専門基礎分野。看護の基礎のほか、在宅での看護、子どもの看護やその家族への対応などを学ぶ専門分野。これら3分野、28科目、94単位を学びます。
ゆかり
[ゆかり]しっかり学ぶんですね。病院などで行う実習はいつからあるんですか?
[藤本さん]1年生の7月から授業で学んだ内容に応じた実習があります。最初の実習で学生の視点は、看護をする側へと変わります。看護師の視点となって初めて気付くことがたくさんあるんですよ。2年生、3年生になるにつれ実習は増えていき、最後は保健所、訪問看護事業所、グループホーム、精神科などのいろんな病棟などを回ります。
ゆかり
[ゆかり]実習で学生はどんなことを感じるのでしょうか?
[藤本さん]患者さんと接する中で看護師としての自分が必要とされていることを実感します。「いい看護師さんになってね」と患者さんから言われると、いい励みになりますね。患者さんが亡くなられ、泣いて帰ってくる学生もいます。この時、学生にとっての衝撃は大きいのですが、現実を受け止め、自分は患者さんとしっかり関われていたのか…と振り返り、次に生かしていくように指導します。つらい体験から得られることはたくさんありますから。
ノブ
[ノブ]これら科目の試験はいつ行われるのですか?
[藤本さん]本校では、高校や大学のような試験期間がありません。各科目が終了するごとに試験を行います。試験には、ベッドメーキングの実技などもあるんですよ!
ノブ
[ノブ]学校行事もいろいろあるようですね。看護学校といえば、何はともあれ戴帽式ですよね。
戴帽式
[藤本さん]戴帽式は看護の道へと進む自覚と責任を新たにするためのもので、本校では、1年生の10月に行っています。ろうそくが灯(とも)された中、一人一人にナースキャップが授けられ、みんなでナイチンゲールの看護の心を受け継ぐことを誓い合います。学生にとってナースキャップは憧れの的。ナースキャップをかぶることで、自覚が違ってきます。
ノブ
[ノブ]萩看護学校の特徴は何でしょう?
地域との関わり(海岸清掃)
[藤本さん]一つは、学生一人一人に対する密接な指導です。例えば実習先には必ず教員が付いて行き、学生をフォローする体制をとっています。次に、地域との関わりを特に大切にしていることがあります。学校祭で学生が企画して高齢者の皆さんをお招きして交流会をしたり、地域の皆さんと海岸の清掃をしたり…。また、ボランティア活動が盛んなこともあります。障害のある方などの行事ではよく声がかかります。学生たちの若い力が地域から期待されているんですよ!
ノブ
[ノブ]もうすぐ1月。入学試験の時期が近付いてきましたね?
[藤本さん]ハイ!一般入学試験の出願期間は平成20年1月4日(金曜日)から15日(火曜日。当日消印有効)までです。詳しくはホームページをご覧ください。
ゆかり
[ゆかり]最後に、看護の仕事の魅力って何だと思われますか?
[藤本さん]患者さんや家族の方たちと心が触れ合ったときなど、胸にじーんとくるものがあります。また、看護の方法は、患者さんの年齢、性別をはじめ、家庭環境などにより千差万別です。基本の方法はありますが、人との関わりの中で常にさまざまな方法を考えねばならず、それを通じて自分自身を成長させることもできます。看護の仕事は自分が人の役に立つ、やりがいのある仕事です。看護師になりたい方はぜひ萩看護学校へ!


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