コンテンツ2007年8月24日Vol.124 山口県広報広聴課

県庁職場訪問-ちえみとゆかりのおじゃまします-

県産業技術センター[前編]

県産業技術センター  研究開発の拠点形成と居住空間の提供を目的とした新都市、宇部市「あすとぴあ」にある「県産業技術センター」。県内中小企業の技術力向上をバックアップしている試験研究機関です。が、意外にも、毎年夏休み期間中の子どもたちに大人気のイベントなども行っています。どのような仕事をしているのか知りたくて、企画情報室長の木村悦博(きむら えつひろ)さんと、専門研究員の山田和男(やまだ かずお)さん、池田悟至(いけだ さとし)さんに話を伺ってきました!
ノブ
[ノブ]産業技術センターってどのような仕事をしているんですか?
池田さんと木村さんと山田さん
[木村さん]研究に目が行きがちですが、県内の中小企業が抱える技術的な課題を解決するお手伝いが中心となっているんですよ。例えば、製造機械の破損などのトラブル対策、生産工程の自動化・効率化に向けた改善、製品の開発のための技術相談や研究機器の開放、研修などを行っています。
ゆかり
[ゆかり]年間、どれぐらいの技術相談があるんですか?
[木村さん]約3,500件から4,000件です。そのうちの多くは電話相談で済みますが、約1,000件は職員が解決のための試験などを行っています。解決のためには、企業の方とともに現状の把握や課題の整理をすることが重要ですので、企業へも年200回以上訪問しています。
 これらは、技術相談の範囲ですめば無料で行っていますが、研究機器を使用したり、当センターの研究員または外部の専門家を派遣したりする必要があれば、企業にご負担いただいています。
ノブ
[ノブ]沿革を見て驚いたんですが、100年を超える歴史があるんですね。
[木村さん]はい。1902(明治35)年に柳井市に県染織講習所が開設されたのが最初です。現在のセンターの前身は、染織試験場、工業試験場、醸造試験場、窯業試験場などが統合し、山口市に設置された県工業技術センター。それが、1999(平成11)年に県産業技術センターに改組され、現在地へ移転しました。
ゆかり
[ゆかり]そうなんですか。ところで、毎年夏休み期間中に、ユニークなイベントを開催し、子どもたちに大人気だそうですね?
告知ポスター
[山田さん]はい!子どもたちに技術者や研究者になる夢を持ってもらえたら…と、移転を機に小中学生向けの科学・ものづくり体験イベントを始めたんです。今年は「ものづくりチャレンジ2007」と題し、8月24日(金曜日)と25日(土曜日)に開催します。メインプログラムは「折り紙ヒコーキ教室」。日本折り紙ヒコーキ協会の主任指導員の先生に来ていただいて、「よく飛ぶかっこいい折り紙ヒコーキを作ってみよう!」というのを行います。作った折り紙ヒコーキを飛ばして、空中の的(まと)を通るかどうかの精度を競うミニ大会も計画中です。先生の指導を受けて折り方を調整するだけで精度がぐんと変わるので、驚くと思います!
ノブ
[ノブ]そのほか、当日はものづくり・科学教室が8つ行われるんですね。この中に、毎年恒例、定番人気の教室ってありますか?
オリジナルガラスコップ
[池田さん]ハイ!自分の好きな絵や文字を入れて、すりガラスのコップを作る「オリジナルガラスコップ工房」です。子どもだけでなく大人にも大人気で、事前に下絵を作って楽しみに待っておられる常連さんもいて、やめられません(笑)。
ゆかり
[ゆかり]子どもたちの喜ぶアイデアを考えるのって楽しそうですね。
昨年の会場の様子
[山田さん]ええ!小学生のときから毎年来てくれる中学生もいて、本当にうれしいです。そのほかにも、多彩なプログラムを用意しています。ぜひ来てくださいね!!

県産業技術センター[後編]

半明さん  「県産業技術センター」の技術支援により、県内の中小企業などではさまざまな製品が誕生しています。開発の舞台裏について、企画情報室長の木村悦博(きむら えつひろ)さんと、食品技術部研究員の半明桂子(はんみょう けいこ)さんに伺ってきました!
ノブ
[ノブ]研究開発や技術支援などの、今までの成果を教えていただけますか?
[木村さん]はい。知的所有権として、現在、特許を65件、実用新案を1件、プログラム著作権を5件、登録しています。また、新製品が過去5年間で26件誕生しているんですよ。
ゆかり
[ゆかり]そのひとつに、山口県オリジナル酒米「西都(さいと)の雫(しずく)」を使った清酒の研究開発があるそうですね。
[半明さん]はい。明治時代から昭和時代の初めにかけて、県内には「穀良都(こくりょうみやこ)」というお酒の原料に適したお米、酒米が栽培されていたんです。良質なお酒が造れたそうですが、稲の丈が高くて倒れやすいため、戦後、栽培されなくなってしまいました。ところが、近年、山口県でオリジナルの酒米による、特徴のあるお酒を造ろうという動きが出てきたんです。 県農業試験場がまず、1995(平成7)年に穀良都を復活させ、栽培しやすい酒米にするため、有名な山田錦(やまだにしき)の流れを汲む酒米と穀良都とを交配して、品種改良しました。県産業技術センターでは、その酒米を分析し、酒づくりに適していることを確認し、さらに試験醸造を行ったんです。そこでも高い評価が得られたことから、2004(平成16)年に県農業試験場がその酒米を西都の雫として品種登録したというわけです。
ノブ
[ノブ]半明さんは、どんなことを担当されたのですか?
麹室とその前室
[半明さん]私は2002(平成14)年に就職したので途中からの参加です。お米を担いでよろよろと運んで行って洗ったり(笑)、麹室(こうじむろ)(※)で麹を作ったり…。
ゆかり
[ゆかり]じゃ、ここには麹室もあるんですネ!研究の仕事って面白いでしょうね?
[半明さん]ハイ!タンクの中でお酒が発酵していく様子を毎日見ていると、ああ、生きているなって、ペットのように思えてきて(笑)。また、蔵元さんが西都の雫で造った日本酒が平成17年酒造年度の全国新酒鑑評会で、金賞を受賞したんです。うれしかったですね!
ゆかり
[ゆかり]やりがいがありますね!そのほか技術支援の事例を見ると、へーっ、「ワンタッチマニキュア除去器」って山口県発の製品だったんですか!これ、指に差し込むだけで爪のマニキュアがとれちゃうスグレモノですよね!
[木村さん]はい(笑)。このアイデアを考えて特許を取得されていた中小企業の方が、指になじむ形状について、相談に来られたんです。そこでセンターの研究員が一緒に、積層式樹脂造型機、いわゆるモデリング装置を使って製品モデルを試作しました。今では製品化され、コンビニなどでよく売れているそうなので、目にされたことがあると思いますよ!
ノブ
[ノブ]ん?モデリング装置…?そういえば、センターには珍しい試験装置がたくさんあるそうですね。
[木村さん]はい!よろしかったら、ご案内しましょう!
【移動】
無響室
[木村さん]ここは音の反射がない静かな空間の「無響室」です。外部からの音も聞こえません。製品の音を測定したりして、低騒音機器の開発などに活用されているんですよ。
ノブ
[ノブ]音響のない部屋って、不思議な感覚になりますね!しゃべっていると広い野原にいるようです。
モデリング装置によるさまざまなモデル
[木村さん]ここはモデリング室。これが先ほど話に出たモデリング装置で、3次元CADで設計し、そのデータどおりに樹脂でモデルを作製する装置なんです。
ゆかり
[ゆかり]おーっ、ス、スゴイ!!削って作るのかと思ったら、装置が樹脂の薄い層を積み重ねていって、モデルを作るんですね!
高精度三次元測定機
[木村さん]センターには、ほかにも1マイクロメートル以下の精度で形状や寸法を測定する「高精度三次元測定機」など約200種類の先端的な試験研究機器があり、県内企業の皆さんに、自社製品の品質管理や製品開発などに利用していただいているんですよ。
ノブ&ゆかり
[ノブ][ゆかり]産業技術センターって難しそうなイメージがあったんですが、面白く、とても身近に感じられました!本当にありがとうございました!
※麹室…麹菌が繁殖しやすいように温度と湿度を調整した部屋。

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