平成16年11月26日号(HTML版)VOL.58
山口県広報広聴課

県庁担当者にここが聞きたい

医務課・三原課長 小児救急医療電話相談、山口県医療安全支援センター、セカンド・オピニオン外来など…。山口県健康福祉部 医務課では近年、新しい取り組みを続々とスタートさせています。「皆さん、どうぞ気軽にご利用ください!」と呼び掛ける同課の三原俊寛課長に、取り組みの目的などについて聞きました。


Q. 小さな子どもさんが夜間に急な発熱などがあったときに、電話相談ができると聞いたのですが。

Answer
 これから寒くなり風邪などの流行期になると、特に抵抗力の弱いお子さんは心配ですね。近年は核家族化や共働きの家庭が増え、育児不安を抱える方が増えています。そんな中、育児不安を軽減させようと、県では今年7月から県医師会の協力で「小児救急医療電話相談事業」を始めました。これは小児患者の病気に関する保護者からの電話相談に応じ、「どんな応急処置をすればいいのか」「医療機関にすぐかかった方がいいのか」といった助言を行うことで、小児患者の適切な医療の受診に役立てようというものです。相談専用の番号へ電話すれば、その日の当番である県内3カ所の診療所(下関市夜間急病診療所、宇部市休日・夜間救急診療所、周南市休日夜間急病診療所)へつながります。最初に看護師が電話で相談内容を伺い、必要に応じて小児科医が助言します。下記の電話番号を、ご家庭の電話番号帳に書き留めて、気軽にご利用ください!

※電話相談の受付… 毎日 午後7時から午後10時まで
※相談受付番号… 「083-921-2755」
  「#8000」(プッシュ回線の電話専用。他の都道府県でもこの事業に取り組んでいるところであれば、この短縮番号で同様の相談窓口につながります)
※電話相談の対象者と内容… 15歳未満の子ども及びその保護者。子どもの急病、疾患などに関すること。


Q.

そのほか救急時などに、インターネットでお医者さんを探せる、便利な案内サービスがあるそうですね?


Answer
(写真をクリックすると大きいサイズでご覧いただけます。)
 「救急医療案内サービス(インターネットでお医者さん探し)」といって、救急医療機関の情報を、県のホームページを通じて提供しています。休日の当番医、受診可能な最寄りの医療機関なども探せるんですよ。そこには県医師会の協力による「健康ひとくちメモ」も載っていて、「風邪とインフルエンザ」「手荒れについて」「やけどの応急処置」「赤ちゃんが誤飲したとき」など、役立つ情報がいっぱいです。
 この案内サービスは「山口県医療情報ネットワーク」の1つ、「広域災害・救急医療情報システム」のメニューの中にあります。ネットワークは、このシステムと「医療連携情報システム」「へき地医療情報システム」「地域リハビリテーション情報システム」の4つで構成されており、保健、医療、福祉が連携した全県的な総合ネットワークは全国初と自負しています。システムは現在構築中で、幾つかの地域で昨年モデル的に実施し、来年度からはすべての地域で実施できるように今、取り組んでいるところです。どうぞご期待ください!


Q.

今年4月、「山口県医療安全支援センター」という相談機関を設けられたそうですね。どんなことが相談できるのですか?


Answer
 患者や家族の皆さんから、医療や医療機関、病気に関する心配ごと・苦情・相談に応じる体制が必要だとのご意見をいただき、今年4月から医務課に「山口県医療安全支援センター」を設けました。ご相談いただいた方の同意があれば、医療機関にその苦情等の情報を提供。そうすることで、医療機関における患者サービスの向上に役立てていこうというものです。医療では「インフォームド・コンセント(※)」が大事だといわれていますが、それが十分でないと、患者さんが不安になったり、納得がいかなかったりということがあります。そこで、こうした窓口を設けることで、公平な立場で、患者さんと医療機関の橋渡しをしていきたいと考えています。
 ご相談には、医務課にいる専任の看護師や医師が応じます。電話だけでなく、面接によるご相談も受け付けており、事前に連絡をいただければ専用の相談室をご用意します。ご相談がある方、気軽にご利用ください。

※インフォームド・コンセント… 診療の目的や内容を納得できるように患者に説明し、了承を得て治療すること。


Q.

そのほかにも、全国的にも先進的な取り組みを行っているそうですね。


Answer
 県立中央病院で先進的な取り組みを2つ始めました。1つは、去年4月から始めた女性専用の日帰り人間ドック「レディースメディカルチェック」です。これは女性特有の疾患や体の悩みを経験豊かな女性医師がチェックするもので、子宮や卵巣などの検査は女性スタッフが担当します。女性の方が安心して利用できるというので、かなり好評なんですよ。
 2つめが、昨年9月から西日本初の取り組みとして始まった「セカンド・オピニオン外来」です。これは現在受けている医療に不安をお持ちの方が、主治医以外の医師から、診断や治療法等について意見をきくシステム。同病院以外で治療中の方もご利用できます。毎月定員を超える受診希望者があり、皆さんがこうした場を待ち望んでいらしたことがうかがえますね。
 また、10年以上の就業経験をもつ准看護師が、働きながら看護師の国家試験受験資格を得る通信教育が、国によって今年度から制度化されました。今年全国3ヵ所に学校が開設され、そのうちの1つが下関市の「東亜大学学園附属看護学院」です。同学院には今年、全国から298人の学生が入学しました。交流の促進にも寄与してくれるのでは、と期待しているんですよ。