平成16年11月12日号(HTML版)VOL.57
山口県広報広聴課

県庁担当者にここが聞きたい

生産流通課・脇田屋課長 「山口県の地産・地消の取り組みは全国有数!愛する県産品を熱くトークするあまり、お店にスカウトされそうになった熱血職員もいるんです」と語るのは山口県農林部 生産流通課の脇田屋進課長。地産・地消や、今年の台風被害にも負けず頑張る山口県の農家を応援する、生産流通課の取り組みについて聞きました。


Q. 地産・地消という言葉を最近よく耳にしますね。全国各地で取り組みが進められていますが、地産・地消とは一体どういうことなのでしょうか?

Answer
見つめて!やまぐちの農産物 山口県では、生産者、流通・加工関係者、消費者の方々と行政が協働しながら、「見つめて!やまぐち農産物愛用推進委員会」を中心に、県内の身近な農産物を県内で消費するいわゆる「地産・地消」の取り組みを進めています。
 この取り組みの中で、私たちは、「地産」と「地消」の間に「・」を置いて、「地産・地消」という言葉で使っています。
 経済が急激に成長し、農産物も効率性を優先した大量生産、大量消費へ向かい、お互いの顔が見えない生産と消費が繰り返されてきた結果、生産と消費の間に大きな溝、「心の溝」をつくってしまったとは思いませんか。
 この「心の溝」を埋めるためには、単に農産物を生産して流通販売し、消費するのではなく、生産者と消費者、流通・加工関係者などがお互いに信頼関係を築き、「おいしく作る、安全に作る」や「安心して食べられる」といった「心の循環」がつくられていくことが重要なんです。そしてより多くの「地元を愛する心」が重なり合って、はじめて「地産・地消」が定着していくのではないかと思うのです。
 ですから、「地産・地消は、地元を愛する心が育てます。」という言葉を大切にしながら、県民の皆さんと一緒に「心の循環」をつくりあげていきたいと考えています。


Q.

山口県産の農産物を身近に感じてもらうように、県内各地や首都圏にいろんな店舗が開設されているそうですが、現在、どういう店舗があるのでしょうか?


Answer
 より多くの方が、県産農産物を身近に感じてもらうよう、年間を通じて新鮮・安心・安全な県産農産物を取り扱う店舗を県内各地に開設しています。
 平成16年11月10日現在、県産農産物を販売する“やまぐちコーナー”を店内に設置した「販売協力店」(量販店)を29店舗、県産農産物をふんだんに使った料理を提供する「やまぐち食彩店」(飲食店等)を20店舗、商店街や住宅地等において青果物、花き、米を販売する「販売協力専門店」(小売店)を9店舗開設しており、今後、さらに店舗数を増やしていきます。
 また、やまぐちの味を県外に売り込み、山口県のファンになっていただくため、首都圏でも「県外販売協力店」を1店舗、「県外やまぐち食彩店」を8店舗開設しています。
 これらの店舗の概要や店舗で開催されるイベントなどについては、「見つめて.net」に最新の情報を掲載していますので、ぜひご覧ください。


Q.

ところで、私たち日本人の主食である米について、今年から需給調整方法が変わると聞いたのですが。


Answer
 農業の主体は、やはり米。その「需給調整方法(いわゆる生産調整)」が大きく変わり、その仕組みづくりを今年度から3年間かけて進めていくこととしています。
 今年はいわば制度改革元年。主なポイントは、生産調整の方法が、国による「米を作らない面積の配分」から、「需要に見合った生産量と農業者にはその生産に必要な面積も配分」する方式へ変わった点です。さらに将来的には農業者団体自ら「作る数量を判断して配分」する方式へ変わります。このため農家の皆さんも今「売れる米づくり」に向けて、一生懸命取り組んでおられます。例えば、山口県オリジナル品種「晴るる」をより高品質でバラつきの少ないお米に仕上げた「金太郎飴晴るる(※)」の栽培や、品質低下を防ぐため、田植えを5月10日以降に行う「510運動(※)」など、さまざまな取り組みが進められているんですよ。

※金太郎飴晴るる
どこを切っても同じ絵の出る「金太郎飴」のように、品質とおいしさが安定しているという意味が込めらています。
※510(ごういちまる)運動
最近、田植えはゴールデンウィークの休日を利用して行われる傾向にありますが、そうすると夜温が高い時期にもみの充実期を迎え、充実不足となることから、夜温が下がる時期に充実期を迎えるよう、田植えの時期を5月10日以降にして良質米を生産しようという運動。


Q.

今「やまぐちフラワーランド(仮称)」の建設が進められているそうですね。どんな内容のものですか?


Answer
 県東部瀬戸内海側に位置する柳井市に、平成18年度オープンを目指して、面積15ヘクタールの「やまぐちフラワーランド(仮称)」の建設を県と市で進めています。柳井市は温暖で冬季の日照時間が県内一長いなど、花の栽培条件に恵まれていて、バラやカーネーションなど、いろいろな花が栽培されている地域なんですよ。
 フラワーランドの機能は2つあります。まず1つは「生産支援」の機能で、花の生産農家の研修の場を設けるほか、新品種や新技術を実証展示するなどして生産支援を行っていきます。もう1つは「消費拡大」のための機能で、フラワーガーデンやハーブガーデンなどさまざまな庭園群のほか、講習会や新しい花の展示などを行う施設も設けますので、観光施設としても楽しめます。どうぞご期待ください。