平成16年10月22日号(HTML版)VOL.56
山口県広報広聴課

県庁担当者にここが聞きたい

情報企画課・日向課長 「高度情報化のキーワードは『つながる』ということ。人と人、モノとモノ、いろいろなものが距離を感じさせずにつながる。これはサプライズ(驚き)です!」と語るのは、山口県地域振興部 情報企画課の日向弘基課長。いよいよ11月1日から一部サービスが始まる「電子県庁」などについて聞きました。



Q. 11月1日から、インターネットで県のホームページにアクセスすれば、県のさまざまな行政サービスを利用できる「電子県庁」が、一部スタートするそうですね。どんなサービスが利用できるのですか?

Answer
あなたとつながる「電子県庁」 民間では、既にインターネットを利用した多種多様なサービスが提供されています。県としては、そうした民間の先進的なサービスもお手本に、県民の皆さんがインターネットでより便利に行政サービスを利用できるように、電子県庁をスタートすることとしました。
 その第一歩が11月1日。今回利用できるサービスは、大きく2つに分かれます。まず1つは、県への申請・届出などを県のHPからインターネットで手続きできる「やまぐち電子申請サービス」です。県の手続きは全部で4,000以上あり、そのうち不動産取得税の申告・県職員採用試験の受験申込など156の手続きについて、11月1日から利用できるようになります。
 もう1つは、県立施設の予約申込・空き状況の照会を県のHPからインターネットでできる「やまぐち施設予約サービス」です。「シンフォニア岩国」「県立きららスポーツ交流公園」など、22ある全ての県立施設について、予約申込・空き状況の照会が24時間365日インターネットでできるようになり、とても便利になります。
 また、こうしたサービスを提供するための事務処理を、県庁内部で効率的に進めるために「文書管理システム」「内部庶務事務システム」も構築しました。決裁を電子化し、システムで進行管理し、事務の効率化・高度化が図れることから、県民の皆さんが申請されてから最終的に通知を受け取るまでの時間は、確実に短くなります。サービスの迅速化が求められる時代、皆さんのニーズにきっと貢献できると思います!


Q.

電子県庁は今後どのような展開を予定しているのですか。


Answer
 電子申請については、いわば品ぞろえを良くしてストレスなく使っていただくため、今後も順次インターネットで利用できる手続きを増やし、最終的には約2,300の手続きをインターネットでできるようにしたいと考えています。この数は全国的に見てもかなり多い数なんですよ。4つのサービス(電子申請・施設予約・文書管理・内部庶務事務)を組み合わせて、相乗効果を生み出しながら運用を開始するのは山口県が初めてで、きめ細やかなサービスの提供を目指しています。
 でも、もちろん従来からの窓口がなくなるわけではないので、ご安心ください。インターネットか、窓口か、県民の皆さんが便利な方を使い分けていただければと思います。
 さらに将来的には、税金等の支払い、公共事業等の入札参加、情報公開文書の検索などについてもインターネットで利用できるように取り組みを進めます。
 他にも、国も県も同時に電子化を進める中で、例えば今は自動車購入時のいろいろな手続き(車庫証明・ナンバープレートの登録など)をそれぞれ別々のところで行っていますが、将来的には1つのホームページでできるようにしようといった、国と地方の手続きの「ワンストップサービス」(窓口の一本化)も検討されています。
 また、電子県庁は、そもそも「IT基本法」の「国や地方の行政サービスの電子化」へ向けた取り組みの中で始まったものです。また、IT基本法は、日本が世界に誇るIT先進国を目指し、高度情報通信ネットワーク社会を形成しようというもの。高度情報通信ネットワークと言えば、山口県の電子県庁も、「やまぐち情報スーパーネットワーク」を基盤として構築されているんですよ。


Q.

今、お話に出た「やまぐち情報スーパーネットワーク(YSN)」には、どんな特徴があり、どんなふうに活用されているのですか?


Answer
(写真をクリックすると大きいサイズでご覧いただけます。)
 YSNの特徴は「光ファイバー」を使った「高速・大容量」の「全県的な情報通信ネットワーク」であることです。どれくらい高速・大容量かというと、例えばビデオ映像2時間分のデータを伝送する場合、ISDNで156時間、ADSL 12メガで50分かかるのに対して、YSNではわずか1分で伝送できます。
 YSNは、県民生活の向上・地域の振興・情報発信などのために作られたもの。行政だけでなく、県内企業・公共団体・学校・病院など、いろいろな方々にアイデアを持ち寄って活用していただくことで、県民の皆さんはより便利なサービスをご利用できるようになります。その1つが「医療情報ネットワーク」で、実際に今、山口大学医学部附属病院と遠隔地にある病院をYSNで結ぶことで、遠隔地にいても専門的な医療を受けられるようになっています。山口県は高齢化が進んでおり、こうしたサービスを利用できれば安心です。
 また、民間サービスの行き届きにくい中山間地では、民間事業者がYSNを利用して採算性を確保し、携帯電話の利用、ケーブルテレビによる高速インターネットの利用ができるようになった地域もあり、地域格差の是正にもつながっています。
 ただしYSNは基本的には、地下に埋設されているので、皆さんの目に触れることはなく、どういったものなのか実感として分りにくいかもしれませんね。でも、金子みすゞさんの詩「星とたんぽぽ」のことばを借りていえば、「見えぬけれどもあるんだよ」と。目に見えなくてわかりづらいかもしれないけれど、いろんな分野で活躍し県民の皆さんの生活を支えているのです。
 ネットワークのミソは距離をなくし、つながること。YSNで人と人、モノとモノ、いろいろなものが距離を感じさせずにつながり、また、YSNを利用してさまざまな便利で豊かなサービスが創出され、みんながITのメリットを共有できるような環境を築いていきたいと思っています。