平成16年7月23日号(HTML版)VOL.50
山口県広報広聴課
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「道の駅には地域の特産がいっぱい。地元の皆さんと何度も話し合いながら作った『道の駅
仁保の郷』は特に思い出が多く、よく買い物に行くんですよ!」と語るのは山口県土木建築部
道路整備課の古屋憲二課長。8月10日の「道の日」を前に、山口県の道路について聞きました。
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Q. |
山口県の道路には、黄色いガードレールを使った道がありますね。県外の方から、なぜ?とよく聞かれますが、何か理由があるのですか? |
Answer
ガードレールのことは、ぜひ聞いていただきたかったことなんですよ。黄色いガードレールは、全国でも山口県だけだと思います。これは昭和38年の山口国体開催にあたって、山口県で何か特色のあるものを作ろうと考える中で、県道のガードレールを県特産の「夏みかん」の黄色にしようという発想が生まれたんです。
この黄色いガードレールがあると、山間部の県道でも安心して走行できるという方も多いようですね。それに色が目立つので「道がどう曲がっているかが分かりやすい」など、安全性の面からも好評です。ただ近年、景観の面からはどうなのかという声も聞かれるようになり、今後は安全性重視のところと、町並みなどの景観に配慮すべきところで使い分けていこうと考えています。 |
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Q. |
道路は、その地域の暮らしや経済活動にも大きな役割を果たすものですよね。山口県の道路は快適といわれますが、その裏では維持管理が大変だと思いますが? |
Answer
山口県の道路について、国土交通省が行う道路の「利用者満足度調査」では、「よく利用する道路全般についての満足度」が、山口県は平成14年度には全国1位、15年度は2位と非常に高い評価を得ています。
おっしゃるとおり、道路の維持管理は大変で、いかに安全に使っていただきながら維持管理していくかというのが、道路整備課の仕事です。植樹を刈り込んだり、道路上にできた穴を埋めたり、ごみを撤去したりといった小さなことから、例えば大雨などで斜面が崩壊して道路が通行止めにならないよう、未然防止の防災工事なども行っています。トンネル・橋梁・道路などは一度作ったらずっと使えると思っておられる方が多いかもしれませんが、橋梁の寿命は約50年といわれ、道路も舗装補修をしないと早いものは5、6年で走行できなくなります。しかし、維持管理をこまめに行えば、長持ちさせることができます。
こうした道路の維持管理は県内14カ所の県土木(建築)事務所で行っていて、事故につながるようなものはないかなど、黄色いパトロールカーが県道や県管理の国道など約3,400キロを常時パトロールしています。皆さんも何か異常を見つけたときは、お近くの県土木(建築)事務所にご連絡ください。 |
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Q. |
道路は社会共通の財産。道路をよりよく使うために、私たちが気をつけること、私たちにできることがありますか? |
Answer
道路の上に看板がはみだしていたり、点字ブロックの上にものが置かれていたりして、通行の妨げになって困るといった電話が「道の相談室」(※)にかかってくることがあります。 道路は社会共通の財産です。道路の使用にあたっては、ルール、マナーをきちんと守っていただきたいと思います。看板や日除けなどを設置したい場合、支障がない限りは許可できますので、「道路占用許可」の申請を出して正式に許可を得てください(占用料が必要です)。まずはお近くの土木(建築)事務所へご相談ください。
ところで、県では、道路の草刈りや花の植栽など道路の美化に協力してくださる「道路愛護ボランティア」を募集しています。ボランティアの方は年々増え、今年4月末現在で87団体、約2,200人に。団体だけでなく、個人の方もいらっしゃいます。
特に8月10日は、「道の日」として、道路に対する関心をより一層高めるようこの日に前後して、毎年県内各地でボランティアを募って道路の清掃が行われています。
こうした県民の皆さんとの「協働」による道路整備をこれからも進めていきたいと思います。詳しくは、県道路整備課のホームページをご覧ください。
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「道の相談室」は県道路整備課および県土木(建築)事務所に設置しています。 |
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Q. |
山口県内には魚が買えたり、温泉があったり、個性豊かな「道の駅」がたくさんありますね。ところで「道の駅は、山口県が発祥の地」という説がありますが、本当ですか? |
Answer
道の駅は、平成2年に開催された「中国地域づくり交流会」で、山口県から参加した方が「鉄道に駅があるように、道にも駅があっていいんじゃないか」と提案されたことが発端なんです。その発想はいいね、と話が進み、国土交通省が平成5年から制度を創設させたというわけです。
県内最初の道の駅は「阿武町(国道191号)」と「萩往還公園(萩有料道路)」の2つで、平成5年4月の開業です。今年6月4日には道の駅、むつみ村の「うり坊の郷 katamata」が開業し、県内の道の駅の整備数が16となりました。
県内の道の駅は、どこも地域の特性を生かしたものばかり。旅の、ドライブの休憩などにどんどん利用してください!
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