平成16年3月12日号(HTML版)VOL.41
山口県広報広聴課

 
 
 
保健体育課・佐竹課長

 高校時代サッカー選手として全国大会に出場!教員となってからも母校山口高校のサッカー部コーチとして教え子たちを全国大会へ導いた経験をもつ山口県教育庁 保健体育課の佐竹 博課長。「スポーツは少年を大人にする。大人を紳士にする」が好きな言葉と語る熱血ジェントルマン佐竹課長に、山口県のスポーツ振興について聞きました。

 
 
Q. 平成23年(2011年)に山口国体が開催されますね。準備は進んでいますか?

Answer
国民体育大会シンボルマーク
 はい、進んでいます。国体には40種目の正式競技があり、そのうち冬季国体の3種目(スキー・スケート・アイスホッケー)をのぞく37の正式競技と、公開競技の高校野球、ニュースポーツや少年スポーツなどのスポーツ行事を県内で行います。現在、37の正式競技のうち、32競技を26市町村で開催することが決まっていて、例えばバドミントンは光市、ハンドボールは周南市、ゴルフは阿知須町と山陽町、ソフトボールは下関市と宇部市、相撲は豊浦町で開催します。豊浦町は、島根県が主会場となる今年のインターハイでも、相撲競技の会場になるなど、相撲の盛んな町なんですよ。それから、ラグビーは長門市で開催します。長門市といえばラグビーの強豪「大津高校」が有名ですし、「俵山多目的交流広場」はラグビーだけでなくサッカーもできる芝生のグラウンドがあるので合宿によく利用されています。練習後には俵山温泉も楽しめるとあって、とても評判がいいんですよ。
 会場地は地域のバランスや既存施設の活用を考えながら、平成16年度までに正式競技全てを決定する予定です。「県民総参加による開かれた山口国体」をめざして開催準備に取り組んでいますので、皆さん一緒に気運を盛り上げていきましょう!
 

 
Q. 「やまぐちトップアスリート育成プラン」というのがあるそうですが、どんなプランなのですか?

Answer
 県民の皆さんは山口県の選手が国体や国際大会で活躍することを期待されていますし、選手が活躍する姿は、スポーツへの関心の高まりや普及にもとても役立ちます。そこで、山口国体を契機に、全国大会や世界大会で活躍する優秀な選手が育つ基盤を整えようと具体的な方策を示したのが「やまぐちトップアスリート育成プラン」です。特に、山口県では「手づくり選手」の育成をめざしていて、その方法の1つとして、小学生から成年までの選手が一緒に練習し、子どもたちに刺激を与え、指導者の育成にも役立てようという合同練習を37の競技で取り組んでいます。
 4年に1度のオリンピックまであと5カ月後に迫り、アテネ大会への出場が期待される県ゆかりの選手として、セーリングの見城選手、柔道の阿武選手、サッカーの田中選手・高松選手、バレーボールの栗原選手などの名が続々とあがっていて、子どもたちの憧れや励みになっています。こうした盛上がりの中で、このプランに沿った競技力の向上対策をみんなで力を合わせて進め、子どもたちが世界のトップアスリートに成長していく環境を整えていこうと思っています。
 

 
Q. 子どもの体力が落ちているというのは、本当ですか?

Answer
 全国的な傾向として子どもの体力は確かに落ちていて、転倒しても手をつかないので顔にけがをする子どもが増えた、とよく言われます。それは朝食をとらない子どもが増えたこと、そして一番の要因は運動量が減ったこと、外遊びをしなくなったことです。
 学校が週5日制になり、体育の時間は週平均2.7時間になりました。県内でスポーツ少年団に入っている小学生高学年は約40%、民間のスポーツクラブに行っている子どもを含めても約50%です。それ以外の子どもたちは、自分で外遊びをしなければ週2.7時間しか運動をしていないことになります。
 少子化が進む中、これをこのまま見過ごすわけにはいきません。明治時代には「五育」という言葉があり、「食育・才育・知育・徳育・体育」とある中で「食育」が一番最初だったとか。食べることが一番の基本で、それがあって初めて才能を伸ばせるということなんですね。家族が一緒に食事をすることは子どもにゆとりを生み、社会性も身につけさせます。「よく食べ、よく遊び、よく寝る。」これが子どもの基本。まず、子どもと一緒に食べるように心掛けて「ちゃんと食べた?」と声をかけることから始めていただきたいですね。
 

 
Q. 「総合型地域スポーツクラブ」とは、どんなクラブですか?

Answer
 地域の人たちが自主的に運営するもので、いろいろなスポーツ活動が行われ、子どもから高齢者まで幅広い年齢層の人がいつでも参加できるスポーツクラブです。少子高齢化が進む中、生涯にわたって元気でいきいきとした生活を送るため、ヨーロッパ型のスポーツクラブを日本でもつくっていこうと国の呼びかけで生まれたもので、山口県でも積極的に進めています。
 こうしたクラブは、実は約40年前にスポーツ少年団ができたときから、その理念の中で将来目指すクラブの形としてうたっていたものです。日本の場合、中学校の部活動が盛んなため、クラブと地域がなかなかひとつになれなかったのですが、今、子どもが少なくなって思うようなスポーツ活動ができなくなったり、おとなが健康で生きがいのある暮らしを送るためにスポーツに積極的に関わろうとしたりと、誰もが気軽に参加できるスポーツの場づくりが求められているというわけです。
 実際に今、県内各地に16の総合型地域スポーツクラブがあり、地域の方々によって自主的に運営されています。県ではその指導者養成講座も行っていますので、ぜひ「やまぐち広域スポーツセンター」へお問い合わせください。

やまぐち広域スポーツセンター 県央部 083-933-4679 山口県保健体育課内
  県東部 0833-71-1153 山口県スポーツ交流村内