平成15年12月26日号(HTML版)VOL.36
山口県ホームページ

 
   
 
水産課・池永課長

 「自分が買って帰った魚は、おいしく食べるために、できるだけ自分がさばくようにしています」と笑う、魚大好きの山口県水産部 水産課の池永忠恭課長。水産課イチオシの山口県の魚・水産加工品について聞きました。

 


 
Q. 山口県の魚といえばフグ! それ以外に山口県を代表する魚というと?

Answer
 山口県は水産県。今、主に「瀬つきあじ・甘だい・ハモ・タコ太刀魚」の5つに力を入れていて、特に「やまぐちの瀬つきあじ」は関東などでかなり知られてきているんですよ。アジはもともと回遊魚ですが、特に対馬暖流の影響を受ける萩の見島沖の瀬は餌が豊富で、そこにつくアジは脂のよく乗ったおいしい魚に育つわけなんです。その中でも4月から8月の旬の時期に取れるものだけを「やまぐちの瀬つきあじ」と呼んでいて、つまり期間限定商品。塩焼きにすると、そのおいしさが一番分かっていただけるのでは。
 高級魚の一つ「甘だい」も山口県を代表する魚で、全国2位の漁獲量。最近、輸送方法を改善し、注目を集めています。
 夏の魚「ハモ」も全国2位の漁獲量なんですよ。
 「周防瀬戸の太刀魚」は秋が旬。鮮度が良ければ、刺身が一番おいしいと私は思いますね。
 「周防瀬戸のタコ」もお薦めです。「寒ダコ」といって一番の旬は11月から3月頃。瀬戸内海は島が多いので潮が早く、餌も豊富なので、いいタコがとれ、特に平郡島周辺はタコ壷漁が盛んです。刺身もいいですが、大畠や祝島には干しダコというのがあって、かめばかむほど、いい味が出るんですよ。
 




 
Q. 魚の消費拡大に向けて今、どんなことに力を入れていますか?

Answer
 東京・大阪から市場関係者やホテルの料理長などの「魚の達人」を招いて、山口県産の旬の魚のPRを行うと共に、県外ではどういう魚が求められているのか、そのためには魚をどう扱えばいいのかなど意見交換を行って、地元の漁業者や流通業者が勉強する場を設けています。今年は7月に日本海側の萩で、11月には瀬戸内海側で開催。その際、魚の達人の方から「山口の魚はいい魚なので、漁獲したときにもっと工夫して大事に扱えば、もっと鮮度が上がって良くなる」「瀬つきあじはとても品質がいい。その品質をこれからも大事に守っていって欲しい」という貴重なアドバイスをいただき、地元の方たちは、どんな魚が求められているのかを肌で実感でき、とても刺激になったようです。
 今後は県外市場にもっと知っていただけるよう「新鮮やまぐち」のPRに力を入れていきます。
 


 
Q. 山口県の水産加工品ブランド「山口海物語」を始められたそうですね。取組の目的は?

Answer
 山口県は水産加工業がとても盛んで、特に練り製品は全国2位の生産量を誇っています。
 山口でかまぼこといえば「焼き抜きかまぼこ」。コシがあってシコシコ感があり、魚に近いおいしさが味わえ、私も大好きなんですよ。
 また「うに瓶詰め」の生産量は全国の約4割を占めていて、その発祥の地は下関市六連島(むつれじま)。和尚さんが間違えてジンをかけ、それがおいしかったことからアルコール漬けのウニ加工が始まったといわれています。
 ほかにも生産量全国1位の「ふぐ加工品」「みりん干し」、全国2位の「辛子明太子」など、山口県の水産加工業の技術はとても高いのですが、「仙台の笹かまぼこ」のような全国に通用する統一ブランドがなく、消費者の皆さんへのインパクトが弱かったといえます。
 そこで、審査の上、一定の基準を満たした水産加工品だけを「山口海物語」ブランド製品として認定して売り出すことにしたわけです。審査基準は、原料・衛生・食品添加物の使用制限などかなり厳しく、山口県で水揚げされた新鮮な魚介類を原材料とした製品、山口県オリジナルの製品、新開発されたユニークな製品などが対象です。昨年から始めて現在7品目49製品が認定されています。ぜひ味わってみてくださいね!
 


 
Q. 「おさかな天国」が昨年大ヒット。魚を食べると、本当に頭が良くなるのですか?

Answer
 「おさかな天国」は平成3年に水産庁が作った歌で、私たちもイベントなどで使ってきたのですが、去年急にヒットしてびっくりしました。
 魚は脳の発達に深く関わるドコサへキサエン酸(DHA)を含んでいて、歌詞にあるように「魚を食べると頭が良くなる」と学術的にも言われているんですよ。最近では血管の中をきれいにする善玉コレステロール、エイコサペンタエン酸(EPA)が多いことでも注目されています。特に小魚はカルシウムの摂取にいいので、子どもたちにぜひ食べて欲しいですね。
 魚といえば、食べる直前に刺身にするのが一番おいしいんですよ。あらは大根と煮たりして、魚の良さをまるごと食べていただけたら、うれしいですね。