平成15年9月26日号(HTML版)VOL.30
山口県ホームページ

 
   
 

山口県農林部農政課の松永正実課長に以下の5点について聞きました。

 


 
Q. 今年も「きらら物産フェア」が、きらら浜で行われるそうですね?

Answer
 今年は「きらら物産総合フェア」という形で10月18日・19日に、去年に引き続き阿知須町の「山口県立きららスポーツ交流公園」で行います。物産フェアは、もともと「農林水産まつり」として山口県農業試験場で行っていたもので、去年から商工関係の方たちと一緒に、山口県産の農林水産物や工芸品などを、県内外の消費者や流通業者の皆さんに幅広く紹介していこうということになりました。
 今年も子どもたちに大人気のアユのつかみどり、つる細工、押し花、ブローチづくりなどの体験コーナー、NHKの料理教室やトークショーなど、盛りだくさんのイベントを用意しています。
 また、今年は、住宅フェア・技能フェア・新製品フェアなどとの同時開催ですので、去年とまた違った趣きで楽しんでいただけるのではと思います。皆さん、ぜひお越しください!

きらら物産総合フェア
 10月18日(土)9時から16時まで
 10月19日(日)9時から15時まで
 ※9月27日(土)に「きらら物産フェア」ホームページがアップします!

 


 
Q. 農林業の現状が厳しい中、「食と緑の県民運動」という取り組みを進めているそうですね。その目的は?

Answer
 農林業・農山村には食料などの農産物を生産していく役割があります。でも、日本の食糧自給率は現在40%。これは世界の先進国の中でも極めて低い水準(英国74%、仏国132%、米国125%)なんですね。だから食糧自給率を上げて農産物の安定供給を図っていくことが必要ですし、また農林業・農山村の役割は、実はそれだけではないんです。自然環境の保全、きれいな景観の形成、心をいやす働きといったさまざまな「多面的機能」の役割も持っていて、これは単純にお金には換算できない、私たちみんなにとってとても大切なものなんです。
 そこで山口県では、そうした多面的機能を将来にわたって最大限に活用していくために、農山村に住む方たち中心だった従来の農林業・農山村の取り組みを改めて、これからはもっと幅広く、多くの県民の皆さんに参加(協働)していただいて、山口県の豊かな食と緑をみんなで一緒に育てていこうと、平成13年から「食と緑の県民運動」をスタートさせたわけなのです。
 




 
Q. その農林業・農山村の「多面的機能」を、もう少し分かりやすく言うと・・・?

Answer

 例えば、水田には洪水を防ぐ働き、河川の水量を安定させる働き、水や空気をきれいにする働き、棚田には土砂崩壊・土壌侵食を防ぐ働きなど、ほかにもいろいろな機能があります。また、山があって木があるということは、二酸化炭素の削減、地球温暖化防止にもつながります。そうした私たちの暮らしを守る上で絶対的に必要な機能を農林業・農山村が持っている。そのことを、皆さんにぜひ分かっていただきたいのです。
 それをなぜ一生懸命言うのかというと、農林業で生活が成り立たなくなると、農山村を守る人がいなくなる。そうすると山が荒れ、農地が荒れ、多面的機能も失われて、私たちみんなの社会生活も成り立たなくなるからなのです。だから、地域の農林産品を買うことは、地域の農地や自然、自分たちの生活を守ることにもつながっていく。そんなふうに考えて、たとえ値段が少し高くても地元の農林産物を買っていただけたら、うれしいですね。
 


 
Q. 棚田といえば、「2003地球環境米米(こめこめ)フォーラム in 北長門」が棚田で有名な油谷町などで開催されますね?

Answer

 明日27日・28日、42カ国の大使や外交官及びその家族を招いて、萩・長門地域で「2003地球環境米米フォーラム in 北長門」を開催します。28日には、油谷町東後畑の西日本最大といわれる棚田を舞台に、稲刈りフェスティバルを行います。
 5月には、そこで田植えをしたのですが、景観が非常にいいところなので、参加者の皆さんにとても喜んでいただけたようです。特にアフリカなどの方たちにとって、棚田は珍しかったようですね。
 山を切り開いて田を作り、狭くていろいろと条件の不利な棚田で昔から人々が一生懸命食料生産をしてきたこと、棚田のもつ地滑り防止といった多面的機能のことなども、参加者の皆さんに、ぜひ知っていただければと期待しています。
 


 
Q. 「食と緑の県民フォーラム」とは?

Answer

 幅広い県民参加の運動として進めていこうと、「食と緑の県民フォーラム」が平成13年に県域及び県下8地域に設置されました。これは農林業者・消費者・学識経験者などで構成される実行委員会によって、自主的に運営されているものなんですよ。
 実践活動のテーマは4つ。1つは「緑を守る」活動で、枝打ちなどの森林ボランティア活動。2つめは「学校給食」に地元の食材を使っていただこうという活動。3つめは最近「定年後」は自然と関わりながらゆったりと生きていきたいという方が増えていて、そうした方たちの力を借りて農山村を活性化しようという活動。4つめは、生ゴミを堆肥にして、それを用いて農産物を作ろうという「循環型社会」の仕組みづくりの活動です。
 会員は現在約1,800人。女性の方、中でも食の安全・安心に興味がある方がとても多いですね。10代から70代以上の方まで幅広い層の方が参加してくださっているので、食と緑の県民運動が目指す「協働」へ、少しずつ向かっていると思います。現在も会員募集中です。どなたでも入会できますので、皆さん、ぜひどうぞ!

やまぐち食と緑の県民フォーラムのホームページ