平成15年7月11日号(HTML版)VOL.25
山口県ホームページ

 
   
 

山口県環境生活部自然保護課の古川暁課長に以下の3点について聞きました。

 


 
Q. 平成16年5月に「全国野鳥保護のつどい」が阿知須町きらら浜で開催されますが、そのねらいは?

Answer
  自然というものは素晴らしいですね。私も山が好きで、県内の山によく登るのですが、山でお会いする皆さんが満足した顔というか、本当にいい顔をしていらっしゃいます。
  「全国野鳥保護のつどい」は、より多くの県民の皆さんが自然とのふれあいを通じて「山口県に住んでいて本当に良かったなあ」と心から感じ、そんな素晴らしい自然をさらに大切にしていただく、そうした循環を着実に進めていくための大きなきっかけにしたいと思っています。
  今年から県内各地で行っているプレイベントも含め、多くの皆さんに参加していただきたいと思っています。
  また、これを機に「山口県の自然環境保全のシンボルマーク」を全国からの公募により作成し、缶バッジも作りましたので、ふるさとの自然を大切にする想いの証として使っていただきたいと思います。

缶バッジは、きらら浜自然観察公園、つのしま自然館、秋吉台エコ・ミュージアム、県内各地の農林事務所、県自然保護課などで販売しています。(1個100円。売り上げ金は、自然環境保全活動の資金にあてさせていただきます)

 


 
Q. 山口県の希少野性生物のレッドデータブックを作成されましたが、どんな状況ですか?

レッドデータブックやまぐちAnswer
 『レッドデータブックやまぐち』には、様々な原因により絶滅の恐れがある県内の動植物1,076種が掲載されています。
  私が子どもの頃は、近くのどの小川にもドジョウやメダカ、アメンボがいましたし、田んぼに水が入るとトノサマガエルの低い鳴き声がいっぱいに響いたものです。でも、今ではこれらも将来絶滅の恐れが指摘され、寂しい気がしています。
  里山や里地などの多様な自然と共に生きてきた県民の共有財産として、これらを可能な限り次世代に残していかなければなりません。このため、県では、特に絶滅の恐れの高い生物を保護するための規制等の仕組みや対象とする種について現在検討しています。
  また、『レッドデータブックやまぐち普及版』も作成し、県内の小中学校や関係機関に配布するなど、保護のための啓発も行っています。県庁の刊行物センターでも販売したところ、予想以上の注文があり、大変好評なんですよ。
  この普及版を手に、皆さんも県内の希少な生物を含む山口県の神秘を探してみませんか?
 




 
Q. イノシシやシカによる農林業被害が大きな問題となっていますが、どのような状況ですか?

Answer

 昨年4月に私が自然保護課に配属されるとすぐに、二井知事から「有害鳥獣による農林業の被害対策は大変重要である。被害の現場に行って、実態や地域の皆さんの声をしっかりと認識するように」と指示を受け、部長と共に、まずシカ被害の現場に出向きました。
  一生懸命植えたヒノキ等の芽がかじられ、20~30年かけて育てた木の皮が、シカの角でこすられて剥げてしまっている。そうした被害が非常に広範囲にわたっている状況はあまりに悲惨で、切々と説明してくださるお年寄りの林業者のやるせなさが、ひしひしと伝わってきて、指示した知事の意図が少し分かったような気がしました。
 県ではシカの被害が年間約7千万円、イノシシは約3億5千万円、その他の鳥獣も含めると被害総額は10億円弱にもなり、地域社会の存続にも影響する大変重要かつ重い課題です。
  このため、狩猟の制限(頭数・対象)の緩和、広域共同駆除体制の充実、駆除対策費の増額と効率的配分、箱わな設置の促進、狩猟免許試験の受験機会の拡充、休耕田を活用したモデル捕獲の実施等、できることはなんでもやってみようと取り組んでいます。
  これからも猟友会、市町村や農林業者等地域の皆さん方、現場のご意見や主体的な取り組みを中心に、積極的かつ真剣に取り組んでいきたいと思います。

平成15年度狩猟免許試験の実施について